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秋のひかりと血潮の影に
私のゆびさきが染まっている
雲がきれいだ
貴女のようだ
秋と私は漢字が似ている
水色の匂いだ
貴女の匂いだ
秋のひかりと血潮の影に
....
鳥取砂丘を見ると
頭の中でハミングしてしまう曲がある
{引用=月の沙漠をはるばると
旅のらくだが行きました}
異国の世界を唄った
この童謡が小さい時から好きだった
よく「月の砂漠 ....
旅の途中で
人間という乗り物を選んだ時
わたしは
翼を捨てた
翔ぶ力を失うことと引き換えに
それに見合うだろうと
思える力を
もらったはずだった
後悔はしてないが
時々背中に ....
人はそれぞれの会社と、契約する。
もっと大事な、契約があるかもしれない。
五感を越えた
こころの{ルビ襞=ひだ}に沁み渡る
天の声
(あなたに託された夢を、吟味せよ――) ....
前衛的という言葉でのりきる
浮かぶ白い半月
黄昏れいろをふくんで
風たなびく青空
金木犀の香が懐かしい
バケツに水を注ぐ
その音がこの世を映している
秋の墓参り日和だ
浮かぶ白い ....
母の作る
遠足のお弁当
いつでもそこには
りんごのうさぎ
黄色い躯体に
赤い耳
役に立たない耳の端(は)を
世界に
ぴん、とそばだてて
ああ
君がい ....
心が弱っているときは
余計なことが
(巧妙に隠された冷たさとか)
見えてしまう
それで勝手に
傷ついたりする
心が弱っているときは
余分なことを
(キャラメルのおまけとか)
....
遠い海を思う日
すべての手足が色あせて見えた
博物館に展示された金飾の棺のように
自我という幻が何かを閉じ込めているようだ
風化させるままに人生を問えば
その答えもまたかさこそと音をたて ....
今日 一つの悪意がとぐろを巻いていた
子供の頃に見た陰鬱な景色のよう
すべてが蠢く暗号のように
見慣れた街並みがそのまま
仄暗い陽炎にゆがむ悪夢のように
今日 一つの悪意がとぐろ ....
これ以上褒めないで、と言うのは
ぼくが褒めたひとの周りのひとたちだ
怒ったぶんだけ褒めるようにしているのだが
ぼくが褒めてしまうとそれで満足してしまうらしい
だから
これ ....
出がけにかがんだ拍子に
傘立てをひっくり返してしまった
ありゃりゃ
傘の柄がポケットにしがみついている
学童用の黄色い傘
自転車通学している
中学生になった子供のものだったが
そうい ....
悲惨防止フィルム
僕の中の水
君の中の魚
穏やかな流れにさえ
魚はとどまらない
僕の中の土
君の中の花
地面に黒い影を落として
花は咲き誇る
僕の中の空
君の中の鳥
どんなに ....
愛に溢れた社会
命を大切にして
お金等いらない
食べるだけ稼ぎ
世の中が綺麗で
苦しみを分かち
理解に溢れてる
すぐ近くにある
綺麗な自然達と
働き者の仲間達
森林の様であ ....
この粗末な杖で
渓谷の深さを探りながら
対岸に渡り
平らな岩の上に荷物を置いた
紅葉は始まったばかりで
枝は葉を乗せて
上下に ゆったりと揺れ
葉は揺れながら 左右に小刻 ....
光る高速のアスファルト
朝日に黄昏れている
あたらしくて古い秋の彫刻
朝日に思い出している
コンサートは暗闇と人いきれ
朝日にひとが歌っている
なつかしい
....
1
耳なし芳一
壇ノ浦に座す
撥は海風
火の肌をなぜる
赤い藻屑と沈んだままの(旗たち切れの)
悔いの嵐の そのなかの
2
めくらの芳一 どこへゆく
雨滝のよう 夜闇のよ ....
黙祷の最中に木刀がちらつく
闇がやってくる
やがて
海と空の境界線をうやむやにする
闇がやってくる
完全なる闇の中で
闇を知ることはできない
闇を知ることは簡単だ
ぼんやりとでも
灯りをともせばいい
....
とししたのメンズは
いどんでくるから
つかれちゃうのよ
かちたくもないけど
かつし
かてばかったで
つぎから
てきよばわりされるし
そう ....
知り得ない核心 知ったかぶりに高ぶる驕り
ああ まだまだ透けない濁り経由 ぬるま湯に至る
向上心 意識だけ逆上がりの練習を くるくるさせる
回転を速めて 全てを祓い散らす
回転を遅 ....
{ルビ月極=げっきょく}さんは資産家だ
日本全国に空き地を持っている
でも、どこに住んでいるのだろう
月極さんのお家がない
そう思うと、ちょっとかわいそう
パートさんになった
月極で働 ....
―適応―
異国で生き抜くために身に付けた術
外国なのだもの、
文化も生活習慣も考え方も
違って当たり前
違いにいちいち目くじら立てていたって
所詮何ひとつ解決しない
抵抗は余計な葛藤 ....
おまえも ころもがえするんだろうと
犬に話しかける
ええ そろそろ冬毛が生えてくる季節です
けれど 私には長袖も半袖もありませんし
化繊や木綿や絹だとか
細かな品質表示はもとより
陰干 ....
恋人よ
その唇に
甘き吐息を重ねよう
永遠の時は
数えられないけれど
砂時計は刹那を刻む
明けない夜
ふたり魚になって
白い川を泳いでいく
愛染の
罪は深まりつつ
快 ....
だから俺は生きてこれた
日々を告白するように
だから俺は書いてこれた
音楽と過ごしていた
ただ未来を見つめて
夢まぼろしの立体が
遠い虹のようだった
....
人生が好転してきた
全てが調子が良い
心配事も減り
環境も良くなる。
楽しい
幸せだ
充実している
満足している。
体重も軽くなり
体調も良い
人からも好かれる
仕事が舞 ....
心に夕陽が沈むと
満天の星
ことばたちがキラキラと
真夜中のいきものたち
真夜中の市場にはすでに
大都会の胃袋を満たすための供物が
続々と魁偉な動物のような巨大車両や
あるいは中型や小型のさまざまな甲虫たちによって
到着し並びはじめて ....
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