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磨ぎ研究を澄ます この頭を傾けずに
切磋卓越魔物
比較ほど死んだものもなかろう ひひひ
真面目に面と向かうお面もリアルさ ひひひ
笑いの壷に油も混ざる そんな卓越魔物切断の清らかな ....
冬も真剣
春も真剣
季節をまっとう出来たなら
勝ち負けなんてどうでも良い
きょうは季節の関ヶ原
天下分け目の大決戦
三寒四温の趨勢だから
春の勝利は分かっ ....
僕たちはなんのためにボブ ディランを
きいてきたのだろう
少なくともこのユダヤ人の歌は
娯楽ではない
でもトークブルースとしては
とても素敵だ
NHKで放映されたドノバンやジョ ....
ワイヤーで爆発物を巻き付けられて
死ぬまでの時間を過ごす気持ち
冷房のよく効いた部屋
その部屋の窓から見つめる絶望
高橋みなみにえらそうに
終わってるって吐き捨てられて涙 ....
ごぅひゅう ごぅひゅう
街路樹を大きくゆらしている
これはみなみかぜ
天気予報のおねぇさんが言ってたことは
なんだか理科っぽい説明でつまらない
空の気まぐれ地球のため息
季節外 ....
長所しかなくてゴメンナサイ
路地裏の朝顔が綺麗なのは
それに丹精を込めた人の息遣いや想いを
一緒に重ねてしまうから
そういった情緒を
たっぷり吸い込んだ花だから
アパートの洗濯物なんかにそれぞれの家族構成やら
....
雪原の笹が体をふり
両手を振り
またなって片手を振って
やがて居眠りでも始めた様に埋もれた その後に
カラカラとスキーリフトに乗って虫達が上がって来る
白銀に立つその姿に
....
人は
たくさんの事柄を
忘れながら
生きています
朝起きてみれば
隣の空き地は
白く覆われて
ただひとつの足跡もない
とてつもなくやわらかい
真新しい道に思われました
その ....
四角い団地が建ち並ぶ
その中には四角いドアが並んでいて
ドアの向こうには四角い部屋が連なっているのだが
暮らしているのは どこか
丸みを帯びた人間だ
四角い暮らしに疲れてくると
人は ....
カラーリングの話をしていた
オシャレなセレクトではなくて
まるっきし 白髪染めですよ
なんて言いながら
うふふ と 笑える 淑女に なりたい
心だけでも
黒色を 手放した髪は
....
冷たい布団に潜り込んで
悴んだ体を丸め
膝を抱えて
ゆっくり目を閉じる
呼吸を整え心臓の鼓動に重ねると
間もなく私の意識は解き放たれ
私を形作っている六十兆の細胞の波間を
ゆらゆらと ....
二月の鼻先で
くしゃみ
クスンと泣いたのはだあれ
三の日に人がいて
春になるって
知っていたかな
鬼は外
ウグイス豆頬張って
あはは
泣き虫も福笑い
春来る
あなたの手に触れたとたん
恥ずかしくなって文字が滲んでしまったかも
読んでいただけましたか
言葉と言葉の間のためらいと
僕とあなたと間との小さな活断層
信じ合うためには強力な接着剤が必要 ....
月のまわりにちいさな虹が
そのおおきな横をヒコーキ雲が
夜空もぼくらを許していたよ
夜空もぼくらを応援していたよ
つぎはぎだらけの愛のことば
なんか聞いてほしかったん ....
1月も終わりのとある平日。
かわいらしい小さなカフェに集う人々があった。
カフェに置いてある品々は、その多くが手作りのようで
ペンキ塗りの壁には、楽しげな手書きのイラスト、絵 ....
中身が無い筈なのに カラカラと 音がする
これは何ぞや? と 呟けば
真空管の 声がする
チリリと成るのは 未来鈴
呼び鈴ですが
明日への予備ですから
只今は 呼び出せま ....
きみから
ありがとうという言葉を聞いた事がなかった
すみませんという言葉しか出てこなかった
それは感謝の言葉ではないんだ
君からは何ももらわなかった無表情なその平凡な佇まいは
拒絶や ....
ふたりの朝は
にかい連続
雲ひとつない
こんなふうにして
ひとはひとと
別れてゆくのだろう
こんなふうにして
だれかがこんなぼくのために
命を使って ....
川が かろやかに ながれている
人々は みな
黒い衣装を着て
積み重ねてきた色とりどりの思い出が
しずかに ながれていくことに 心を寄せている
美しい心でありたいと焦る日々を埋葬し ....
冬の涙はさらさらで
誰も引き止めるものはない
蜂蜜ほどの粘度があれば
甘く熟成されようが
冬の涙が歩き出す
朝の魔法にうながされ
あなたの窓に
わたしの窓にも
冬の先輩が太陽を白く吐く
先輩がもうすぐ卒業する 天道虫の校章をつけて
思い出の扉を瞼で閉じ 積る雪で熟成させる
また冬の先輩に逢う日まで
冬の真ん中の冬の先輩 祭る行事に揺れてい ....
冷たい風が、街路樹のあたりで、
キョロキョロと挙動不審で。
一瞬でマンションのベランダに駆けあがると
干されていた白い洗濯物を奪って逃げた。
空を眺めるのが大好きな僕は ....
何かをのこしておきたくて
つづりたい指がかじかんで
きもちごとポケットの中
くしゃっとしたままだ
あきらめることがたくさん?
しかたないに変換
かなしいことを冬の海の底へしずめるの ....
折れない筈の
芯の上に立ち
折れない筈の
心の平衡感覚を保つ
泰然自若の筈の
聴衆が
右へ左へと
弥次郎兵衛に誘われて
激しく揺れる
鳩が
似合わない声で
咽び泣く
....
夜に浮かぶ幻想群
いつも夜の湾岸線を走る度に思うのだ
川崎と木更津を結ぶアクアラインも然りだが
陸上の建造物よりも海上の光のなかに浮かびあがった巨大建造物は
何故か深く心を打つ
....
偶然触れてしまった
手と手の間に
青い花火が散ったのを
キミは静電気だと言ったけれど
人と人の間に
ぶつかって発生する電気信号みたいなもんさと
ボクは思った
キミが粒ならボクもありふれた ....
なべなべそこぬけ
そこがぬけたら
つながれた両手のうちのどちらかを
くぐる
ふたり一組になって遊ぶこともあれば
大人数で輪になって歌いながら
そこがぬけたら そこぬけに笑う ....
自分が、好きでやっていることなのに
時々、どうしてだろう
無性に嫌になって、嫌になって
くだらない、つまらないもんだと
唾棄してしまう。
自分が、好きでやっている ....
老人ホームで百歳のお婆さんが旅立ちました
「若い頃桜島が噴火してねぇ・・・
首輪をつながれた愛犬の悲鳴が
今も聴こえるんだよ・・・ 」
遠い昔に世を去っても
お婆さんの心に ....
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