そういや私が最初に「たもつ」なる名前に目をしたのは、考えてみたら「醤油」を読んだときではなかった。

某PJでレビュウに値する詩を探していた私は、幼いが鋭い何かを感じさせる短い詩「さめ」に注目した ....
魚の形をした気球が彼方に見える
静かな世界だ
とても静かだ
ガラスの海が波打つが
その雫は丸い煌きの渦
手にとって覗く少年が
吸い込まれて行くのは仕方が無い

昼も夜も朝も

同じ ....
蜘蛛の巣が
空いっぱいにひろがるように
石炭運搬システムはかたちをととのえつつある

複雑にからまる配管
たちならぶタンクの密集する水処理システムは
巨大都市のように姿をあらわすはずだ
 ....
サイレンが変なメロディつけて鳴っていて
校舎の窓にほおづえついていると
校庭ペンギンが
横目でこっちを見てる気配
すべりだいの隣のやつ


昨日ノリちゃんが
すべりだいの時にパ ....
初めての男の子を
六ヶ月で持っていかれた母は
あらん限りの声を
張り上げ

それはどこまでも澄んだ
秋の青空に吸い込まれていった

その煙もやがて
秋の青空に吸い込まれていった
 ....
雨粒が頬に当たる
雨降りだな
目の前を通り過ぎた白いワゴン
その後を追うように
コンクリートの上を歩いた
すれ違う子が跳ねている
微笑ましいのも束の間で
僕の体はスキップ ....
夜の憂楽町線は
疲れたメガネの顔でいっぱいで
うんざりしていたら
隣に座っていた女の人が無言で泣いていた

女の人は下を向いていて
しゃにむに手で前髪をすいている
耳をすますとポツ ポツ ....
やもりが小さく這っていた
指を噛み
においをつけて
私たちの行為が終わる
しみったれた青春の木造二階建て
隣の人は今日も家にいる
ラジオのニュースが空に流れていく
株価の変動は関係ないと ....
トビウオがサンマの仲間であるのと同じくらい
パラシュートはビニール傘の仲間であるので
空から降ってふわりと揺れる君の昨日のことばと
肌を冷やす冬の雨を避ける僕のかなしみとは
そんなに変わらない ....
栄太郎君
祐介ちゃん
宏さん
敏郎君
智明君
千秋ちゃん



雨の中に
町がいた

祭囃子 ....
パンは太るので母親がしきりに食えとうるさい。
ぼかあパン職人であってパン食ではない。
ぼかあトロッコが好きだ。



(まだぜんぜん夜やし(笑))



深夜四時の公園で
踊りの ....
妻よ
おまえが夜眠っているとき
味噌汁は走り出すのだ
家人が寝静まると
味噌汁はお椀にはいり
玄関からそっと抜け出し
町内を走り出す

味噌汁は走る
(けして薬罐が空を飛ぶのではなく ....
なみだがおっこちては
とろん という
あなたの肌はボウルみたく
まるで生たまごみたくそれを
ぜんぶ捕らえてしまう
だから
抱きしめられると泣いてしまうのかな


からだがぽかぽかにな ....
雪降るとき
すぐに白い絨毯になるわけではなく
まず初めに 
とけってしまった
雪が地面を覆い
それからやっと
白い雪が 積もってくる

水になってしまった雪のためにも
綺麗な雪になろ ....
凪沙の歌


ぱぱ
ぱぱはきのうおそくにかえってきましたか
あたしとままがねてるおふとんのよこに
もうふだけおしいれからだして
おきがえもしないでねましたか

ぱぱ
ぱぱはきのうば ....
エミリー
あなたと最初に出会ったのは羊水の中
あなたは何も言わず
私を蹴って押し出してくれました
あなたはそれっきりそのままで
難産だったと語る母にあなたのことを訊いてみたのです ....
本日の自分の新聞記事が見れます。私は、「ゼガタサーン」をつくってる会社の社長になってました。

日刊あなた
http://www.p-apple.net/anata/
六月の空を見上げると
白い雲が流れていく
「思ひ煩ふな
空飛ぶ鳥を見よ
播かず刈らず蔵に収めず」

人にあい人とかたることにつかれ
郊外の家にひっそりとこもり
目をとじると
さびしそ ....
   
笑顔は
その下の無数の筋繊維と毛細血管だけじゃなく
いろんなことも隠してくれているようだ

第二製鋼所もとうとう夜間休止だという朝でも
工長のおっちゃんはいつもの調子で
次の夜に ....
そんなとこに隠れていても無駄ですよ。
だって、匂いで分かるんだから。

今日の空はピンク色。
だから、許してあげます。
神様に、感謝してね。

アップルティーを用意したので、
チーズケ ....
濃い緑色の瓶は
ひんやりと冷たい

ラムネっていうのよ
ヒロコちゃんが
わたしの耳元でささやいた
花壇の柵に二人もたれて
瓶を高く掲げると
緑の濃さが変化した
きれいな瓶
 ....
踏んだ


二度、踏んだ




違う


全然、違う


今、キリギリスの話は全然していない
シェリー・シェリー
元気ですか? という意味だと
いうことにして ビール

浮かんで浮かんで押し寄せる
図らずもまわるカラッポの観覧車の午後1時に
昨日電車から眺めた風景の残像でした

 ....
花に触れた虫たちが
ひらきふるえる花になり
花のまわりを
まわりつづける


暗闇のなか
さまざまな数字たちが立ち上がり
わずかに差し込む光の下で
花粉のように踊り ....
学級委員のももちゃんは、
いたずらっ子の男子をこらしめます。
今週は7人の男子が女子に謝罪をしました。

青島君はめげません。
ももちゃんのスカートをめくりました。
はじめて、めくってもら ....
白昼の深い穴を彼等は掘る
彼等のものである棒で
彼等のものでない皿で
大地の中で生き延びるため
横臥して祭祀を待つために
一つの表情を埋葬する穴を彼等は掘る
流星を厭いつつも上官には従い
 ....
飛行機は鳥

くるまは虫

カンガルーはポケット

紫陽花はリトマス紙

彼女は猫背

ぼくは円周率



   詩集「時遊時間」より
〈君がマンホールの小さな穴に吸い込まれる〉
もう何日にもなる。
だから僕は一刻も早く、君を探さなきゃいけなかった。
ずっと寄り添ってきたはずなのに、何も言わずに君は夕焼けと一緒に行ってしまった。 ....
さいきん
じぶんの
はんぶんが
じつはおとこで
ななしの
ははおやであることに
きづいて
とこにふした


いやなこった


せけんのはなしなんかじゃない
にんげんは
に ....
指を指して笑われたイメージがわたしには、ひどく似合っているんじゃないでしょうか。
子供の笑い声にむしゃくしゃして、誰かを罵ったりなんて。
かわいそうです。


ある本を適当に読んでいたら。
 ....
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