平和とは平和のことではない

平和とは差別を受け入れることだ

だから戦争とは差別を受け入れないことだ


へのこ

だれのこ

じぶんのこ

へのこ

ぼくのこ

 ....
木漏れ日が飽和していた。梅雨の晴れ間の日差しを歩いていた。
髪の毛やスーツは熱をおびてゆくのに、からだの芯というか、心臓というか、食道あたりというか、からだのどこかが冷えているような気がして息切れし ....
始まったばかりだけど

空虚だから

苦しむのは当たり前なんだ

薬莢を使わずに眠れたら

ぼくらはどんなに楽だろう

誰にでもあるそんな引き出しを

身近におもえるようになる ....
地下鉄は人工知能で操縦されていた。昔はひとが運転していたそうだ。信じられない話だ。
ぼくはマイケルジャクソンと田中将大に挟まれて座っていた。ふたりからか、ふたりのどちらからか、車両からか、虫の匂いが ....
ルールを写真に撮る

それをまた写真に撮られる

西日本一の鮨屋で待ち合わせをする

そんなのだれの舌が決めたんだ

拍手にぼくは押し出される

馴れ馴れしいざわめきがぼくを包む
 ....
僕等の罪は

5次元で積分され

判定される

だれが判定するのだろう

神だろうか


勝手なもんだ


僕等の罪は

5次元で積分され

判定される

だれ ....
嵐の夜に暗殺団が来る

飛び立つまえの雀の親子を狙うカラスのように

ネズミのように忍び込み寝てる間を襲うのはダメだ

殺るなら堂々と嵐の夜にだ


ノーモア・ヒロシマ!

ワン ....
この世には悪が跋扈している

そのなかで自分を慰撫するには

悪に加担するしかないのかも知れない

反論には反論

蔑視には蔑視

武力には武力

神がつくった真空に悪が蔓延っ ....
入院しようが今日もいい日だ

雨の日と木曜日

檻のなかだろうが今日もいい日だ


人差し指と親指をそっとあわせる

親指をうえにむける

意識できるかぎりの力をぬく

それ ....
梅雨雲のような光が降っていた

無菌室で少年が手を振っていた

映画監督が映画で役を演じていた

刑事がこどもに名前を聞いていた

PLUTOのゲジヒトは船越英一郎だ


神が行 ....
街の血をすって雲がひかっていた

電話をしても

電車にのっても

まるいものを意味もわからず探していた


からだのちからを抜け

悔しくても

みじめでも

焼け石に ....
雪が吹く

真っ白だ

雪が吹く

光は白ではないのだ

雪が吹く

真っ白だ

雪が吹く


この傘も弁当も

家族も職場も

協力者も

皆善きことを
 ....
そうなんだよ

大スターも日常は

日常でいそがしい

そうなんだよ

大犯罪者も人生は

人生でせつじつだ


人間なんだ

どうしようもなく

ロレックスが時を刻 ....
また遅刻だ

鏡のうえに粉をのせて

その白い塊を太いストローで吸った

用心棒が入って来た

カウボーイハットの用心棒だ

あたしはふたりの会話に挟まれてラリっていた

ジッ ....
もし刑事になったら犯人に言ってみたい台詞がある

ごめんな、はやく捕まえてやれなくて、ほんまにごめんな、


タケダテツヤあたりが言いそうな台詞だ

ヤマダタカユキあたりが言われてそうな ....
アリスの部屋にはたくさん引き出しがありました

引き出しにはお菓子の家の入ってる引き出しや風邪をひいたときの気持ちが入ってるのやあじさい畑が入ってるのや牛乳瓶のどんよりした透明が入ってるのや走って ....
言葉のたりない夕ぐれは

悲しみばかりが増すようで

いのりが言葉にのらないんだ

あたらしい朝でも来れば

疲れはとれて涙はかわいて

たぶん大切なこと思い出すよ


駐輪 ....
ふつうってなんだろう

格差ってなんだろう

おかねってなんだろう


傷つけたらいけないよ

おどしたらいけないよ

どうでもいいことだよ

傷つけたらいけないよ


 ....
右、右、右、もうちょっと左、

あふれだす切実

あのひかり

かなしみ

ほこりやにおい

おんなが語り出す

床の間の水仙までが冷たく見えたお正月


馬鹿もいたろう ....
ガンジスをゆくものはすべてガンジスの速度をつたってゆくのだ

ひかりはかげだしかげはひかりだあるはないだしないはあるだ

両手からあふれるガンジスに詩の本を読みながらつかっている

石のう ....
演劇とは論理のようなものだと思う

なぜなら演劇とは

見えないものを実在させる手段だからだ

見えないものを実在させる手段を論理という

だから論理とは

見えないものを受け入れてしまうような私たち ....
ぼくら人間のこの不完全さはなんだろう

この不完全さを有したロボットこそが

完全なるロボットと呼ばれるという皮肉


ロボットは人がつくったのだ

神がつくった訳ではないのだ


ぼくら人間のこの不 ....
この子は人が造ったロボットだから

この子にはたくさん人がついている

聖霊とはたぶんつまり一年中無休の

メンテナンスサービス屋さんなのだ


ぼくはキリスト教徒だから

たくさん聖霊がついている
 ....
傷つくのか

ロボットは

傷つくのか


傷つけたら

なにが悪いのか

傷ついたら

なにが悪いのか


傷つくのか

ロボットは

傷つくのか


 ....
カアって

緑いろのプール

いじめのない教室

連れ込まれる生徒

カンニングの阻止

サイコパスな日常

カラスが見つめる

危ないからここは

最悪だなあって
 ....
日暈だらけ虹だらけ

山体膨張マグマ溜まり

あの子はあの娘に迎えられ

あの娘の旦那とお家に帰る

ああ絵に描いたような

くそつまらない日常


嫉妬とは

じぶんも ....
カーテン越しみたいに輝いてる

大声でワンギリの電話した

ひかり色あなたの下着が鏡みたい

声が聞きたいなんて多分嘘

爆発するアムールの成れの果て


目隠ししても

割れて破片になっても

欲し ....
ひとりしだれ柳のした

足をぶらぶら濃い珈琲

近づいてきたら

口あけるしかないじゃない


屋上で手すりにつかまって

楽しい歌を歌ったら

町は石で出来すぎていて

自転車挟んでふたり歩いていた ....
どうだい

アキレス腱つながったか

なに驚いてんだい

ひとりよりたくさんで

おどろうよ


レディガガか

白鳥の湖か

お尻フリフリ

ひとを造りし神様、神様

こんなにイルカも

あんなにク ....
なみだおちる

五線譜のうえ

なみだおちる

ティアドロップス・オン・マイ・ギター


大学の実験室ピンク溢れる

緑の服はどこ肩紐がおちる

お洒落をして今夜くらいは
 ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
へのこだれのこ自由詩215/7/1 0:28
和解自由詩215/6/29 21:22
薬莢と引き出し自由詩315/6/27 15:10
地下鉄のなかで自由詩415/6/21 22:17
ルール自由詩515/6/20 23:36
勝手なもんだ自由詩315/6/19 23:54
嵐の夜の暗殺団自由詩315/6/19 19:43
自由詩115/6/19 13:40
雨の日と木曜日自由詩615/6/18 22:59
無菌室自由詩415/6/18 14:54
この街の説話自由詩415/6/17 21:54
雪中歌自由詩215/6/17 19:30
中居くんのラジオ自由詩215/6/15 22:58
また遅刻だ自由詩315/6/15 21:33
台詞自由詩015/6/15 19:59
アリスの引き出し自由詩515/6/6 9:59
大切なこと自由詩815/6/5 0:02
自由詩215/6/1 12:19
邦子の春自由詩315/5/31 9:13
青い道自由詩415/5/29 17:58
演劇と論理携帯写真+ ...315/5/24 17:36
完全なるロボット携帯写真+ ...115/5/24 15:20
聖霊携帯写真+ ...015/5/24 14:57
自由詩015/5/24 14:38
不条理なパレード自由詩215/5/24 13:40
だらけ自由詩215/5/24 7:43
ひかり色水いろの写真携帯写真+ ...115/5/22 22:45
川のほとり携帯写真+ ...015/5/22 22:28
神様携帯写真+ ...015/5/22 22:18
なみだ五線譜のうえ自由詩315/5/22 21:58

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