ファドが5月に合うのはなぜだろう

過ぎ去りし日々を過去と言うのは

今だろうか

すこし未来だろうか

ずうっと先のことだろうか

きらめく緑から光がやわらかく生まれる

生 ....
はるかはる

とおくにさくら

いまじゃつつじ

きらきらと


はるのちかいなつは

しみじみと

のこされたままいく


えらべない

みんなおとなだ

ぼ ....
天気予報どおりだ。濃いねずみ色の雲が音を立て始めた。雷に注意してプレーしてください、カートから自動音声がながれる。でも僕らはこわごわプレーを続けた。

カートの音声が警報を告げた。打ったボールをほ ....
ある晴れた日に

平野にあなたが帰ってくる

自転車を避けながら

国道の渋滞にめまいを覚えながら

膚がかさかさになる家に

丘からそれを見つめている

思わずふたりは

 ....
深呼吸する

爽やかな甘い匂い

あそこをくわえると

幽かにしょんべんの臭い

街道の真ん中を彩る

ツツジの花花花花

深呼吸する


五月は影まできらきらしているよ ....
有るということが前提のこの世界

無いは有ることへの反論と仮説

有るとか無いが本質ではないのだ


存在は

常に反論される

仮説に

過ぎないようだ


有るとい ....
在りかのわからない光

夜のほうが際立ってら

街道の緑いろの信号機

何処までつづく何処までも

ケーキを考えたのは男かな

ピータン食べたのは誰かな

在りかのわからない道 ....
腹が鳴っていた

空のどこからか聞こえる飛行機のようだ

曇天に鳴る雷のようにも聞こえた


きょう一日悲しかった

手におえないことばかりだった

だれにも世界にも相手にされず ....
願望でもないものを見る

興奮したいから見る

忘我したいから見る

なぜ忘我したいのか

忘我は何の物真似なのか


桜を見るのが好きなのか

見ている自分が好きなのか
 ....
海のきらめき風に乗り山に運ばれ

やわらかな反射

こすれた緑は血の薫り

五月の薫り光そのもの

真珠を目で追う

鼻にまとわりつくのは光そのもの


坂本龍一いがいしっく ....
泊まってる部屋から市ヶ谷のアンテナが見える

金正恩か、北朝鮮か

地震もミサイルも

格差も人工知能も幸福も

こんなとき音楽は

小説も、詩にしても

泊まってる部屋には路 ....
ミサイルの憂鬱

移民も受け入れていないくせにトランプを口撃

どこか遠い憂鬱

焼けただれて

ぶっ壊されて

殺されまくって

きみが親切なこころ発揮できないようにされて
 ....
ラジオのようになるテレビと

ネットのようになるラジオ

場末の教会のようになるネット


神のために資本を集め、悪から世界を遠ざける

いまじゃ神学なき資本主義

資本はもうバ ....
東京は聞いていたより桜がのこっていた

やはり赤茶けたものがだいぶんのぞいてはいたが

もう銀杏がつぶつぶの緑を枝にふやしていた

関西ではそれはまだだ

東京はこっちより二三日はやい ....
夜あるくにはこわい道だった

夜桜は昼よりも白くて

ふたりの歩幅はうそをついていた

お葬式のような桜のぼんぼり

好きだとはとても言いだせなかった

血を流したところを抱き締め ....
スリット実験のように

バーチャルゲームのプログラミングのように

ぼくの観察によって世界が現れるのなら

彼らの考えていることくらい分かりそうなものなのに


トランプのこともアメ ....
ひとたらし達が集団オナニーしている

彼らは上場長者で付き合うにはじゃぶじゃぶと使える上場で得た金が必要だ

彼らは実務を高いギャラで雇った優秀なやつに任せている

だからときどき優秀なや ....
お墓のさくらはたぶん洗濯機

水色ぐるぐるさくらの洗剤

お墓はもとにもどる所だ

だけどもどれば脱け殻で

宇宙のモノサシだと単に点

永遠のふりでもしておこうか


ムダ ....
失敗の多い人生を

こんなもんじゃないって

生きたこともある

コップは溢れそう

こんなもんじゃないって

もう一度思えるか


街道のハナミズキ

朝の青黒い風に揺 ....
この世とは

ぼくがまだ死んでない世界?

地球が隕石かなにかでくだけ散っても

ぼくが宇宙船で脱出して生きていれば

この世は存在し過ぎてもいく

ぼくがこの世にいなくても

 ....
窓辺に座って目の高さの夜桜を眺める

春霞の空は街のひかりを吸って灰色に濁っている

額にあたる風が花びらを舞わせている

涙のようだ

あのときわたしが流した涙のようだ

涙はし ....
夜が明けるまえ車を出した

帰る道がわからなかった

なのにライトが道を照らしていた

タバコを求めるためだけに酒場にはいった


おととい加齢臭のおとこに7時間拘束された

む ....
大切だ、ぐらいでいいのに

それ以上の気持ちになるなんて

それはまるで

憎むひとを

殺すチャンスを与えられてしまうようなものだ

想像することもおかしい、ぐらいなら

押 ....
にほんがなぜ豊かなのかというと

それは忙しいからだ

のんびりした国なんて

ぜんぜん豊かじゃないだろ

忙しくしてるからモノがたくさんつくれるんだ

こころの豊かさ?

話 ....
地球の音がする

自転の音がする

それは公転の音かも知れない

触りたい

影響をあたえたい

おなじことをして欲しい


厳しい寒さからあなたを護りたい

破片からも ....
あやとりを繰り返す

かたちを変えながら

手首を噛むと涙があふれた

哀しみ

届かない星々の煌めきの際

かたちを作りながら

あやとりを繰り返す


並木道

 ....
絡めあうゆび

傷だらけのたましい

ふたりぼっち

ビルと家々との間に

はんぶんの月


体重かけていいですか

あなたは軋むかも知れない

熱と匂いを吸わせて下さい ....
たしかにこわいけれど

津波で死ぬために生まれたわけじゃない

津波から逃れるために生まれてきたわけでもない

死ぬために生まれたわけでもないし

死にたくないから生まれてきたわけでも ....
飛びたつ機会を待つ鳥たちは

地球のいのちの最後の足跡

飛びたつ機会を待つ鳥たちの

さらさらとした最後のキス

飛びたつ機会はどこかで今も

温かいものだけ探している


 ....
営業マンは営業成績が人格だ

老人は預貯金が人格だろうか

アルバイトは手際の良さが人格だ

そうだ

お金持ちだけだ

清潔さや円満さ、温かさが人格なのは


招待状からラ ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
5月のファド自由詩017/5/3 12:41
はるかはる自由詩317/5/2 22:32
2017年4月29日自由詩117/5/1 22:04
ぼくを見つけたら自由詩817/4/30 23:04
触れあう海辺自由詩217/4/27 5:59
反論と仮説自由詩117/4/25 13:56
夜は何処へ自由詩117/4/24 21:30
空のどこからか自由詩017/4/23 21:04
忘我は何の物真似なのか自由詩117/4/22 19:52
五月の薫り自由詩117/4/20 0:20
市ヶ谷にて自由詩017/4/19 2:13
お水をください自由詩317/4/16 13:45
テレビ、ラジオ、ネット、教会自由詩017/4/16 7:32
こころよりからだ自由詩117/4/14 23:17
夜桜幻視自由詩817/4/11 13:25
マトリックス自由詩217/4/9 19:10
成功者の宴自由詩017/4/3 23:54
春の問い自由詩317/3/29 23:31
抒情自由詩217/3/25 8:45
この世から自由詩317/3/21 22:05
夜桜自由詩917/3/20 20:59
帰る道自由詩817/3/20 5:54
それはまるで自由詩217/3/16 20:20
豊かな国から自由詩017/3/16 20:15
肋骨の調べ自由詩417/3/12 6:42
あやとり自由詩1017/3/9 23:03
傷だらけのたましい自由詩417/3/6 22:51
旅なのだろう自由詩417/3/5 21:28
飛びたつ鳥たち自由詩517/3/4 22:35
悲しき営業マン自由詩517/3/1 22:48

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 
0.15sec.