ぼろぼろじゃねえか

親にかるく棄てられて

金のためなら

人間扱いもしない連中にときどき殴られて

妄想にまどわされるな

普通、なんかないんだから

こんなことで凹むな
 ....
どしゃ降りの中学校

俺のことが好きなあいつ

傷ついたものたちが着替えはじめる

野ざらしのソファに

自棄になって座っている


クズたちが責められる

擁護されるクズも ....
いつかを信じることが出来なければ

ぼくらは他を排撃してしまうだろう

いまはわかりあえなくても

どちらかが歩み寄らなければ

それが弱腰ととられて

どちらかが理不尽を受けたと ....
50年後の今夜、満月だ

生暖かくて湿気てはいるけれど

町明かりは遠くまではっきりと見える

夜の風のなかにはもう秋を感じる

宿命められている

それは不自由を言うのではない
 ....
哀しみに陽がさしてくる

ささないで欲しいのに

いましばらく

いやずっと忘れたくないのに

哀しみに陽がさしてくる

あのこが泣いている

あのこが笑っている

理不尽 ....
少なくともあそこを

こすりあわなければならない

悲しい生き物だ

いくら金持ちでも

胃のおおきさはバスケットボールほどもない

口も性器もひとつしかない

少なくともあそ ....
なにも聞こえない

だれも知らない

この不快や悲しみは

ぼくのものでしかない

吐き出したくなる

吐き出したら負けだ

なにに?

そんなことよりも

この不快や ....
もう夜の高速を走っていると

真横から花火があらわれた

夕方の浴衣たちはこれを見に行ったんだろう

サイドミラーにも花火が入る

花火の爆音がきこえている

ミサイルがこんなとき ....
世の中は宇宙のルール

銀河はパトロール実験場

船に乗って追憶の旅路


きみの知らないぼくはいない

ぼくの知らないぼくもいない


世の中は宇宙のルール

銀河はパト ....
きみはいきものたちの銀河だ

気持ちは時間でしか消せない

宇宙のどこを磨こうかって

まるで心のなかみたいだ

磨く所があるから美しい

あるから浄まりもするのだ

きみはい ....
昼に蒸された夜の町あかり

花火のあとのような煙や雲

おまえはスーパーに駆け込むのか

ならばおれと食事に出掛けようよ


お祭りあとの夜道にひそむゆらゆら

降りもしない雨の ....
人格者とは

理不尽に対処できる

知恵と器と使命を持つひとのことだ


人格者は理不尽がきても

じぶんを立てるということをしない

じぶんを立てていると他を責めてしまうからだ ....
理不尽なことは誰にでもたびたび訪れる。

ひとならば誰もが、他者よりも自分を立てたいものだ。

だから理不尽なことに堪えきれず反撃、もしくはあからさまな無視をしてしまう。私もそうだ。

で ....
奇跡をたたえるのだとしたら、ゴルフを考え、取り入れた人間にだ。
いったい誰が、取り残されたというのだろう。
奇跡が鳴っている。
讃美歌が鳴っている。
寄るべなく哀しみを行く人間に。


 ....
外から犬のうなり声があんまり長く聞こえたもんだから、なんだろうかと思いをめぐらせた。で、それはエアコンが自動で動き出した音だと気づいた。
野犬などいない町だから、犬ではないとは思ったが。ここはオフィ ....
いちねんまえのきょうの夜中の出来事を

ぼくのこころは

毎日三十回くらい思い出している

日々葛藤している

日々価値観を試されるような出来事ばかりだからだ

ぼくはぼくの価値観 ....
ひとのこころがわからない

ぼくはひとのこころがわからない

こういうことしたら傷つくとか

嬉しいとかどうでもいいとか

ぼくはひとのこころがわからない

たぶんこうだろうとか
 ....
ふしぎだな、ふしぎだな

お土産って、ふしぎだな


お店の陳列品だったのが

お金と交換するとぼくのものになる

お土産だからぼくのだれかのものになる

でもぼくがそのだれかに ....
青葉城って単なるあだ名だったのにいつのまにか通称になってしまったのだそうだ

その城跡は整地された原っぱみたいなところにあると思ってたけど山の中にあった

思い違いといえばモンゴルの草原もそん ....
理由なんかゼロかも知れない

ひとつでもみっつでもなく

理由なんかゼロかも知れない

ない、ということがゼロだとしたら

ゼロかも知れない、とは二重のゼロだ


ないのない、は ....
たぶん食いたくもないラーメン食って

抱きたいおんなも抱けなくって

意味深なテストばっか受けまくってる

そいつを冷たい仕草と呼ぶんだろうが

価値や気持ちのないことなんて

ひ ....
サーカス小屋に夕げの香りのあたたかさはないのだ

オレンジと黒の渦巻きのぶん冷たく焦げている

騒々しい星々が夜を乳白色に染め混沌とさせている

父母は夜通し外にいて金と切れ端を数えていた ....
辻井伸行の熱情には苦しみや孤愁がない

苦しみや孤独にとらわれようと

肉体は瞬時に生成滅滅している

ベートーベンが言うところの歓喜へと至る動機

辻井伸行の熱情が教えてくれている
 ....
ひとの死をうえから見つめている

この死体にすがりついて女が泣いている

こんな男のためにこの女は泣いている

サンダーボルトよ、壊してもいいぞ

ああ、戦争は無条件にダメだと思えた、 ....
まわりがうるさかった

急かされるように電話は切られた

無視されたときの手ぐちに似ていた

好きなひとが出来て

義理立てしたくなっているの

たくさん話せるひとが出来て

 ....
足で起こされる

手でないことが嬉しい

すぐ悲しい

どこに住むかなんて

とても大事なこと

スイスから飛行機に乗って

アラブの王子がやって来る


ポテトサラダを ....
まるいものを見たらまるくなりたくなる

花を見たら花のようになりたくなる

赤ちゃんを見たら赤ちゃんになりたくなる

おじいさんを見たらおじいさんになりたくなる


ひとりではない
 ....
東京の駅は地方のひとなら知らないような駅でもでかい、栄えてる

そんな駅へと向かう道

彼女に遠くを見つめさせながら歩いてる

さっきまでなんかいも見つめられてたこと感じてた

もうさ ....
明石家さんまがこの世からいなくなったらどうしよう

さんまが5時間映りっぱなしのYouTubeがあるじゃないか

才能も金も人徳も見栄えもない俺だけど

YouTubeを流しっぱなしにして ....
ひとなんかどうせ死ぬじゃねえか

普通ってなんなんだよ

かわいそうって失礼だよ

でもこんなとき

平気でかわいそうだなんて言うやつのほうが

世間とうまくやれてるんだろうな
 ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
未来があるから自由詩117/8/11 16:52
自棄になって自由詩317/8/11 16:01
いつか自由詩317/8/7 0:12
宿命め自由詩117/8/7 0:10
木洩れ日は光か影か自由詩217/8/6 22:49
自由詩117/8/5 23:59
レクイエム自由詩117/8/5 23:32
花火自由詩317/8/5 22:37
宇宙のルール自由詩117/8/4 23:10
夏の夜の高原自由詩317/8/4 21:10
夜の町自由詩917/8/3 18:21
人格者とは自由詩017/8/1 22:35
理不尽自由詩217/7/31 23:24
奇跡自由詩117/7/30 23:40
虹を探す自由詩017/7/28 0:31
いちねんまえのきょうの夜中自由詩017/7/25 15:55
ひとのこころがわからない自由詩117/7/24 22:23
お土産自由詩017/7/19 14:14
青葉城にて自由詩217/7/17 18:22
ないのない自由詩217/7/17 10:49
きみの中心自由詩217/7/11 0:02
ふるさと自由詩117/7/10 20:08
辻井伸行の熱情自由詩017/7/4 22:33
サンダーボルト自由詩217/7/1 11:44
まわり自由詩117/7/1 8:22
与えられる未来自由詩117/6/28 5:16
おじいさんと一緒自由詩017/6/27 13:36
東京の駅自由詩417/6/25 14:26
さんまとともに自由詩217/6/25 9:50
こんなときこんなことを自由詩117/6/23 21:08

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