手紙をいまごろ読むだろう

ぼくはギター弾きながら落ち葉のうえ

街路樹とひかりのなか赤い車を走らす

ぼくはカメラを首にあてる


さびしくはない

髪はもう胸まで伸びた

 ....
水色のタオル地のパジャマが売られていた

これを買えばだれかが地球では喜ぶのかな

アメリカでは星空をみながら散歩できないらしい

イラッとくるコンビニの店員なんか忘れてしまえ

机に ....
善い哉善い哉かさねて善い哉

救済は美しい

山上には朱の大門

ここは箱根か高野山か

野菜ならよくて動物ならだめ

イルカやクジラどころじゃない

哀しい哉哀しい哉また哀し ....
誰とも喋りたくないとき

メールは便利だ

日々を繕うことが出来るから

喋ってしまって

交感神経優位にならないですむから

活動・緊張・ストレスこそが

生きてる証拠みたい ....
なんでも一気にやっちゃおうとする

この国のいけない癖で

来年、広島遷都が発表されるという

2025年、終戦80年を目指すのだそうだ

これによって内需を拡大し

世界へは平和 ....
蛍光灯に照らされた

知らない空き地がとても静かだ

行き過ぎる車窓から

ジオラマみたいな町を見つめる

ひとびとの明かりのなかに

わたしは幸福っていう二文字を見つめる

 ....
ディズニーランドにアキラは連れて来なかった。

きのうもうアキラは川に捨てた。

アキラのためには1メートルの穴さえ掘れなかった。

アキラに対する愛情は1メートルもなかったのだ。

 ....
風で鳥になっていた。

京香の両手首をつかんで、ぼくがうしろから広げていた。

強い風がしばらく続くと、京香はあたまを前へ前へと落としていった。

そのたびにぼくは手首を強くにぎりしめ、腰 ....
夏のもやだ

出会った夜

思い出のよう

長い髪にも

月を探すよ


一夜かぎり

夢がさめても

昔の華やかな

カーニバル


夏のもやだ

出会っ ....
歯茎がいたい

寒いとき耳がいたいみたいにいたい

胸もいたい

背中もいたい

前兆だ

心臓がとまりそうだ

手をかえ品をかえ死の恐怖を与えようとしている

だれが?
 ....
まだ色を濃くするまえの緑たち

光を透かせて反射して

なあ気持ちいい散歩したいなあ


世の生きやすさを追憶する

追憶はきっとある未来

追憶はあったかも知れない過去

 ....
遠いベッドで寝転んでいると

小窓のカーテンの向こうから

おいてきぼり喰らった僕の声

銀河鉄道の夜を見送っていた

この世の悪も善も乗せてゆく

悲しみも退屈も希望も喜びも
 ....
まだ重みもないから

勢いがあるから

縦に沸き立っている緑

あの山もこの山も

緑が縦に沸き立っている


山の道は狭いから

緑ばっかりなんだろう

山の斜面は広い ....
地方都市の春が好きだ

雑駁な緑たちが

蔓延ってゆくさまが好きだ

世界が桜の花から解放されて

自由な死体のように日を浴びている

だだっ広い街道に地元の店舗

低い建物が ....
観客は三万五六千はいるだろう

ぼくはこの球場を半分に切っていた

こんなにも沢山のひとひとひとが

あの震災で亡くなったのだ

追いきれない

ばらばらばらばら

すごいな、災害って、

すごいな、 ....
思慮ぶかい目がゆるんだ

楽しいことをゆっくりと見つけるんだよ

ぼくはこころのなかでメッセージした


手をくわえて震わせた

シャボン玉を浴びせてた

花びらで髪をかざった
 ....
雨の夜すぎゆく車窓

アスファルトに

コンビニが映っている

置き去りにされた

一瞬

それがいずれ


『この花の種だったのか』


そう思い出す日が

そう ....
国会議員になるような女は男なんだと思う

中川もこいつも男なんだと思う

そしてこの男たちはホモなんだと思う

そこを分かっておかなければ

今回の騒動は女性の社会進出の足を引っ張るだ ....
愛しています

さくら旅行

さむざむしい

白とピンクと水色とグレー

ひらひらひらひら

楽しいことが舞い落ちる

ぺたんぺたんと道路にその跡

ときにはとまどい

 ....
ぬるい春のしゃぼんを歩いてた

ふくよかな水の妖精が

花咲くこころに綻んだ

ふわふわすいすい鼻で歩いてた


あの穴ぼこに入るのは

ぼくきりだいって枝を揺すった

あの ....
眠れなかった

死んでしまうような気がして

眠るどころではなかった

ぼくは安直に薬を探し飲み込んだ

ホメオタシスを待てなかったのだ


バランスなんてあってなきが如くのもの ....
雪は白い

けれどこいつのほうが白い

ひとに言いたくなるくらい白い

春の街角にこいつが現れると

指さしたくなるくらい白い

白い花が咲くまえ

こいつがどんなだったかは

たぶん誰も知らない

 ....
匂いもない

水色でも灰色でもピンク色でもない

うすっぺらな花びらを

わたしはなぜ好むのだろう

日本人の殺人事件は

その半分が親族殺人だという

そういう遺伝子とくっついて

匂いもない

水 ....
チューリップが合掌していた

ふたつのものが合わさろうとするさま

入我我入とは内とか外とかのことではなくて

こういうさまを言うのだろう


つぼみとはなんであろう

花咲く歓びとは

花とは生命と ....
マリアが子供を産んだ

ヨゼフはじぶんの子供ではないことを知っていた

マリアはあのひとと結婚していた

マリアはヨゼフのたいせつなひとだった

ヨゼフもマリアのたいせつなひとだった
 ....
さくらの木が赤らんできている

もうほころんで咲きだすのだ

それが悔しかったりする

なぜかってさくらなんて

徒党を組んでいるから嫌いだ

春なんてはやく終わってしまえ

 ....
犬がなく

ぼくらが人生でやっていることなんてたぶん

記憶にものこらないハレの日のこと

必死に切なくなっていることだってたぶん

記憶にものこらないハレの日のこと

犬にしてみ ....
世の中とうまくやれなかったあの頃のほうが

純粋で気高くてずっとまっすぐだった

神様でもないのにもう大人なのに

信じることや

信じてもらうことぐらいしかぼくは出来ていない

 ....
防潮堤や海抜のかさ上げ工事を思い浮かべて冷たくなってゆく気持ちを抑えられなかった

防潮堤は二段構えにする

防潮堤と防潮堤のあいだに松原を復活させる

居住区を高台につくる

もとも ....
復興に活気をもとめるのはただの幻だったようだ

井上靖の闘牛を思い出していた

ここにもあの興行主のような塊はいるのだろうか


いろ

いてくれ

いなければならない

き ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
さびしくはない自由詩215/5/22 21:51
星空をみながら自由詩115/5/22 21:44
ジーパンと空海自由詩215/5/13 22:45
世直しが好きだから自由詩415/5/5 22:06
Aloe自由詩215/5/5 16:24
旅を想う自由詩515/5/4 22:09
アキラ自由詩215/5/4 20:17
春に吹く風自由詩215/4/30 22:06
夏のもや自由詩415/4/26 19:59
信頼自由詩015/4/26 12:56
緑たち自由詩115/4/25 14:01
今日という日に自由詩715/4/22 0:34
新緑の唄自由詩015/4/21 17:51
自由詩815/4/18 8:33
すごいな携帯写真+ ...015/4/18 8:03
水いろのすき間自由詩415/4/10 20:47
この花の種自由詩315/4/10 20:31
悲しいことがあったって自由詩015/4/5 7:48
さくら旅行自由詩115/4/4 11:22
水の妖精自由詩315/4/1 21:51
ホメオタシスを待ちながら自由詩115/4/1 21:42
白い花が咲くまえ携帯写真+ ...315/3/29 22:23
花びら携帯写真+ ...115/3/29 20:41
チューリップ携帯写真+ ...015/3/29 19:44
ヨゼフの哀しみ自由詩015/3/28 23:07
さくらの木自由詩215/3/28 20:33
よしよし自由詩215/3/25 21:03
花散ります自由詩215/3/23 0:39
ほんとうに必要なものとは自由詩115/3/21 12:20
復興自由詩315/3/20 0:46

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