五年前同業他社に転職したOが会社を年末にやめたらしい。

うちにいた頃のOは売上の大きなお客様をもっていて、こどものような勘違いをおこしていた。うちの会社の看板で営業していただけなのだが実力のない ....
万雷の拍手浴びて

荒野を行く俺なのさ

足もとが定まらねえ

だれと戦うのだろうか

風が吹いている

だれと繋がれるのだろうか


白黒の月の道化師

主役じゃないの ....
三日連続まんげつのように見える

凍てついた星々が小さくまたたく

何処からかバッハのチェロの響き

澄み方というものは透明ではない


じぶんを正当化するバカらしさは

拝金主 ....
歯車が鈍く動きだす

たいして動きもしないが


上に楯突き

下からは誤解され

誤解?

だれを護る?

なにを護る?

階段を上りかけ

まぼろしはまぼろしだ
 ....
右うしろに自然落下

そのまま真横にぶつけて行け

ベッドから飛び降りて

兄貴の身の上ばなしをきく

俺の話もする

暗い因縁めいた続かない出来事ばかりだ

ドローンはつまら ....
波打ち際の死体を思い出す

欲望のよの字もないような男にやられる

セミが鳴いている

都庁が見える

夏の曇り空を電線が切り裂いている

八百屋で兄と働いている

暑すぎて人 ....
妖怪を詰め

妖精を詰め

見たこともない色彩のスペクトルよ

野性と滲み

偶然と繊細

子供が死んでも世界は音さえしない


米中の大量破壊兵器

目ぢからだけで戦う ....
むらさきの階段を羽をつけて降りていく

対峙するおとこと女はスーパームーンに

みじん切りにされて光や電子や素粒子に

観察者はどこにいってしまったのだろう

夜の歩道を老人が自転車で ....
月が鳥やさかなの目玉のよう

ちいさなぱっちり目玉

ひかりの染みた夜雲はまるで

水墨ホタルの鳥獣戯画


こういう美しさを

暇な先輩は知らない


月が鳥やさかなの目 ....
怒っていいことなんてたぶんない

つまらない顔をしていいなんてこともたぶんない

原色のなみだを

灰色の片目から空にながそう

音楽は消えていく

消えていくから生まれていく
 ....
授業中

牛乳のみたくなったら

ぴゅっぴゅって

つくえのうえで踊り出すの

よこに映った横顔

くちびるをうえにめくって歌い出すの

ひらめきは月の光

桜並木をひとり ....
浮上した潜水艦で灰色の海原をゆく

索敵されなければ帰れるかも知れない

よくある話だ

紛争地帯から戻ってきたカメラマンが

青信号の交差点で車に突っ込まれるなんて

たとえ港に ....
葉室麟が死んだ

亡くなった一週間後新聞で知った

2017年は谷口ジローも鬼籍に入った

人生のいちぶを足跡にして

先人の足跡はそのうしろに続いている

ぼくの前にはその足跡が ....
鹿いた

鹿いた

せんべえ

あげた

せんべえ

せんべえ

寄ってきた

つんつん

つんつん

寄ってきた


でもなぜだろう

せんべえ屋さんに ....
雲の多いそらを見て

きょうはついてるなと思う

風の冷たい道ゆきに

いいことがあるかもと思う


茎と花びらが舞う

前にゆく上にゆく

荒野にぽつんと階段が

大理 ....
月が照らすよ

こころの何処か

つめたい風を満たしては

夢の時間の帰り道


見果てぬ場所は永遠的

叶えてしまうような

不平等な夢は無責任的


月が照らすよ
 ....
岩田は白田が主宰する同郷人会とは距離を置いていた。
もう親は鬼籍に入っていたから、故郷などもう自分にはどうでもいいような気がしていた。それと自分の後見人になってくれている親父さんが、この同郷人会を嫌 ....
いたいけな夜ぼくは

きょうもおんなをかう

感情とは興味のことだろうか

欲のことだろうか

脳が腫れていく

口が渇いて気もそぞろ

いたいけな夜ぼくは

きょうもおん ....
12月22日に冬至を迎え星は、「丁酉一白水星」から、2018年2月4日から始まる「戊戌九紫火星」へと大きく舵を切る。

「丁酉一白水星」の星を振り返ると、
<丁*釘といった丁の入った字が示すよう ....
今帰り。

なみだ。

得意と。

失意が。


いちたすいちは、に。

いちたすいちは、れいてんご。

いちたすいちは、ひゃく。

ああ、だれによろこばれようか。

 ....
つめたいベンチに座ってホットを飲む

日があたっている胸あたりがあたたかい

コーヒーをながしこんだあとの食道や胃も

おんなじくらいのあたたかさだ

太陽のひかりが宇宙の法則どおりに ....
あずさ35号に立って乗っていた

二組のサラリーマンがそこで酒を飲んでいた

プロポーズに失敗したかも知れない話

酒がよわくなった話

家飲みはもうからだが疲れてて一缶飲むのに一時間 ....
俺前後の年代の夫婦率が高かった

桑田佳祐のコンサート

ダメもとで申し込んだら当たった

一人エントリーが競争を回避したのかも

京セラドームはひとひとひと

開演まであと20分 ....
幸福はひとが運んでくるものだ

裏切ることの出来ないひとを何人持っているか

それが幸福の指標なのだとおもう


巡礼の合唱を聴きながらそんなことをおもう

忘年会の夜

オリオ ....
かさねる

かさねさせていただく

かさねられる足跡を

のこしてくれた歴史にありがとう

その歴史は勝利の歴史ではない

敗北の歴史でもない

乗りこえた歴史なのだ


 ....
若いときは

エネルギーが散らばりすぎてて

あたまやこころでわかっていることも

使いこなせていなかった

もっと大切なことがあるってことを

じぶんのなかにしか見出だせていなか ....
波は時空をこえていく

過去や未来だけではない

あったかもしれない

なかったかもしれない

そんな世界まで波及していく

そこでのぼくらはどんな感じなんだろう


たぶん ....
にぶんのいちたすにぶんのいちは

にぶんのいちとにぶんのいち、ではない

いち、なんだ

小学生の算数が真理をおしえてくれている


いのちとは波を粒にするエネルギー

いちど波 ....
それはあきらめではない

感情からにげているわけでもない

目に見えないものを見つめているだけだ

背景が実体を規定していることを受け入れているだけだ

だからそれはあきらめではない
 ....
市ヶ谷から何機もヘリがぱたぱたと飛び立っていった

翌未明ミサイルが発射された

山崎賢人が栗原はるみに似ていたり

児嶋が東山紀之に似ていたり

嵐が実は全員アンドロイドだったり
 ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
度量について自由詩218/1/6 22:42
神の才自由詩318/1/6 12:25
澄み方自由詩018/1/4 18:32
歯車自由詩218/1/4 16:49
真横にぶつけて行け自由詩118/1/4 0:17
鼻血みたいに自由詩218/1/3 18:30
反戦のスペクトル自由詩418/1/3 7:11
むらさきの階段と夜の歩道自由詩118/1/2 22:49
暇な先輩自由詩118/1/2 18:26
原色のなみだ自由詩418/1/2 6:55
あたしってだれ自由詩418/1/1 22:31
最果てに自由詩618/1/1 1:33
地平への行き方自由詩218/1/1 1:28
鹿いた自由詩417/12/30 22:58
道ゆきに自由詩517/12/30 14:05
夢のなかで自由詩217/12/30 13:53
血の騒ぎ自由詩117/12/29 20:47
いたいけな夜自由詩117/12/26 0:29
戊戌九紫火星自由詩217/12/25 0:03
なみだ。自由詩117/12/22 1:28
エルサレム考自由詩017/12/20 10:15
あずさ35号自由詩117/12/20 1:57
がらくたライブ自由詩217/12/18 13:18
忘年会の夜自由詩117/12/17 0:41
歴史のものまね自由詩117/12/17 0:30
感情>霊的な見えない世界自由詩517/12/16 23:49
自由詩117/12/15 13:04
真理自由詩017/12/15 12:59
新幹線待ち自由詩017/11/30 22:26
主体自由詩017/11/30 0:44

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