ちいさな動物の腱は弱い

生き物じたい弱い

いのちは脆い

噂や暴力やつまずきに弱い

そんなことも知らずに

ずいぶんたくさんの過ちを犯してきたよ


だから

励ま ....
玄関わきの花壇に水をやる

薔薇よりも

下生えの葉ものに注意深く水をやる

ちいさな蟻が流される

ちいさなカマキリが身構える

ちいさな全体のために

命を犠牲にする生き物 ....
良くないことが起こらないように祈るのではない

苦難が訪れようと乗り越えられるように祈るのだ

悪いことを良いことに変えていく

そのためには回避ではなく乗り越えるために祈るしか方法はない ....
初夏の存在は風だけになびくわけではない

ひかりや悲しみ

宇宙を幻視する

真昼であろうと大きな時間を見つめている


きみがいま地球で大切なことを

ぼくは散り散りになって守 ....
なぜだろう泣いている

みすぼらしくて上等な

布団の端を濡らすのだ

謝りながら耳に流れる

涓滴よ、岩をも穿てと


鼻がつんとする

あくびがでる

寝ちゃいそうだ ....
その海とはぼくは違う道を行く

いつもの一本道を歩いて行く

神様は気まぐれで予測の出来ないことばかりだ

その海はちいさな居酒屋の窓明かり

日だまりで鳩がたぶん鳴いている


 ....
バカに遭うと世の中を正したくなる

悪い癖だ

こんなのがのさばっていることが許せなくなる

ろくでもない青春だ


偏差値のひくい真面目な連中がいて

彼らは小中高大とエスカレ ....
町明かりで星がみえない

町明かりで星がみえない

真夜中ハッとして目が覚める

そういう暗闇もあるのだ

そういう暗闇もあるのだ


半身が

痺れるほどの

あやまち ....
昔から奇跡は実在していて

いまも目の前に当たり前のように続いている

だからここにいると

奇跡は懐かしい顔をして在る


私は慌てて感じとる

それを真剣白刃でかき集める
 ....
いのちとは

こころとからだのことだろう

よわくてもろいものだろう

だってぜったいしぬんだから

いのちがよわいものであることぐらい

こころとからだがもろいことぐらい

 ....
青い空には檻と月しかなかった

言語がちがえば思想もちがう

文化がちがえば感性もちがう

国がちがえば守るものもちがう


どちらかが謝り

その誠意をかたちに表し

それ ....
私はぐだぐだになって生きて

ぼこぼこになって死んでいけるほど

自由なのだ

傷つけ傷つき

特に正しくも

悪くもなく

いつかの準備のために人のなにかを

見過ごすこ ....
おい、みんなあ

声なき声をきいてるかあ

悲しかったり

つまらなかったり

みじめだったり

苦しかったり

そんなとき

みんなあ、声なき声をきいてるかあ


 ....
あした生きていたらひばりは80歳になる

酉年に80になるなんてやっぱりひばりだ


レコードデビューまえ9歳の彼女は巡業中バス事故に遭う

死体としてならべられ白い布を顔に被されそうな ....
検収金額を改竄して不正経理処理

極秘図面は取り決めた場所以外の所に置きっぱなしだ

もちろんお客様キーマンから嫌われ

仕入先様からもまったく人気がなく

出張報告書は督促を経理から ....
いったいどこに行ったんだろうか?

消えてしまったんだろうか?

閉じ込めているうちに

吐き出しているうちに

質量保存の法則というやつは

こういうことにも適用されるのか?
 ....
そんたく、かあ

雰囲気づくり

出たとこ勝負

なるようになるさ

神様は人間、だ


ホースで花や葉をかきわけ

土に水をさしていく

庭のお花に水をやる

ちい ....
きみのいた四ッ谷の町に

ぼくだけが今もいるよ

気持ちが津波にやられる

思い出作るしか出来ない

ぼくだけが一人いるよ

きみのいた四ッ谷の町に


優しいピアノでケンケ ....
ツツジが溝にたくさん落ちてる

ハワイの楽譜みたいだ

橋から上流を見つめる

登山者たちとすれ違う

かわいた光の匂いかぐ

埃っぽいのはきっと汗

百年後も人は生きてるのか ....
静謐なエクトプラズム

吐き出してみる?

花散らしてみる?

色で描いてみる?

週末の朝のルーティン


首をかしげて笑みを浮かべる人

黒い世界からあと少しで脱出だ
 ....
幼いころぼくはぼくを肯定していた

青空は空が高かった

真っ青は高いということだった

ぼくがだれかの悲しみにならないように

まわりのひとを悲しみながら肯定していた

それがぼ ....
まん丸の

焼き菓子みたいな

今宵の月

雲に隠れてみたり

顔を出したり

なんだか不思議な

態度をとるよ


朝にはクラゲみたいに

薄うくそおっと光る

 ....
哀切は温かく

歓びは儚げで

人は生きてゆく

記憶のような

時の形をゆく


ラジカセが宝物だった

今だとスマホか

今の子達はラジオを録音とかするのだろうか
 ....
いつもこころに青空を

宇宙の一部を

魚眼レンズで

俯瞰してやれ

いつもこころに青空を

曇り空よりも

ずうっといい

君もそうだろ

いつもこころに青空を
 ....
黄砂にやられて

はじめての夜は何処へ

あなたと歩いた

東にまんまるのお月様

自転車を押して

帰るための駅舎に急ぐ


たそがれている

もう濃い影のような緑
 ....
日本の富裕層40人の資産が全世帯の半数が持つ資産とほぼ同額らしい

よくこういう言い方で格差社会を危惧するひとがいるがどうなんだろう

たった40人なんてマイノリティの彼らに、そんな超薄いコン ....
着弾まで伏せもせず目に映る絶望を見つめていた

物理学、化学、科学、人の手、努力、家路、寝顔、背広の匂い、

明日から、今から、どんな努力をしたらいいのか


沖縄の空をミサイルのつくる ....
お寺のよこの石段をのぼりきると我が家がある

父はもういない

母と姉ふたりとあたしで住んでいる

柱時計のある居間で夕げを囲んでいる

ここではない何処かから

過ぎ去りし日々を ....
遠く純粋は健気で不器用でカッコ悪くて

温かなバイオリンの音

未来の悲劇も孕ながら

もっと未来には野に咲く花が揺れている


なんでだろう? 偉そうに……

長い石段を学生 ....
しみじみと感情を浸すには落ち着かず乾きすぎた

ひとの切実や逡巡はまるで駒のように把握できた

だからなんだというのだ

それはひとが生まれてきた意味ではない

生きている意味ではない ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
いのち自由詩117/6/21 23:25
花壇自由詩317/6/21 10:36
純粋自由詩117/6/20 21:34
真昼であろうと自由詩317/6/18 21:48
涓滴よ自由詩217/6/18 6:01
鳥は生きている自由詩217/6/18 0:10
青春だ自由詩117/6/16 23:11
無明自由詩117/6/12 12:57
奇跡自由詩417/6/12 0:05
記憶自由詩217/6/4 22:00
檻と月自由詩117/6/4 17:30
ぐだぐだになって自由詩917/6/4 16:38
声なき声をきいてるか自由詩417/5/30 19:08
ひばり讃歌自由詩317/5/28 19:54
学び活かし自由詩217/5/25 15:06
祈る自由詩217/5/24 16:48
そんたくの神様自由詩217/5/21 7:17
きみのいた町自由詩117/5/17 1:49
百年後も自由詩217/5/14 18:19
吐花自由詩317/5/14 9:48
青空自由詩217/5/13 23:54
月変化自由詩517/5/12 20:33
時の形自由詩4*17/5/9 0:17
いつもこころに青空を自由詩417/5/8 22:19
たそがれて自由詩117/5/7 21:49
マイノリティ・リポート自由詩217/5/6 8:53
着弾まで自由詩217/5/5 21:42
柱時計自由詩217/5/4 22:55
野に咲く花自由詩317/5/3 22:32
生きている意味自由詩017/5/3 20:32

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