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簾越しに夏の太陽
舗装されていない通りの先
木造の橋をトコトコ渡る
爺一人
手ぬぐいを首に巻き
麦わら帽
やぁと挙げた掌に
いくらか赤みを帯びた顔の皺
....
薄い日常の積み重ね
毎日毎日の積み重ね
ほんの数ミリでも
五〇年過ぎれば一八〇〇ミリ以上
厚みを持って人を越える
人知の及ぶ範囲。
一八〇センチの人の高みは
薄い日常の積み重ね
....
手賀沼の畔
今、道の駅があるあたり
河童が一匹人を待つ
臆病河童の三太郎
道祖神の裏に隠れて人を待つ
手賀沼の畔
大きな椨(たぶのき)の影で
臆病河童の三太郎 ....
気難しい顔をした男が独り
横顔に夕陽を浴びて
刻まれ顔の皺の陰影
海面から反射した悪意を身に纏う
人生の黄昏時
手ぶらのまま男が独り
視線の先には水平線
海鳥の獲物を掠め取ろうと
....
最終下り電車
残業帰りの疲れ
飲食店従業員という化粧
旅行帰りの子供連れの疲れ
デート帰りのいちゃついた欲望
窓を見つめる独り言
酔っ払いの不明な歓喜
忌避すべき酔っ払いの不潔な嘔吐
....
春うらら梅香る城散歩猫
昼寝猫はなさき薫る梅一輪
黒猫が丸く膨らむ春うらら
黒猫や背に梅の香を漂わせ
蛙
励ます誰かの言葉より
一緒に歩く仲間になろう
哀しみ哀れむ涙より
心に響く歌声が
砕けた心を蘇らせる
失ったことを忘れないこと
それと同じくらいのこと
これから何かを求めるため
進 ....
閉め切った部屋の窓硝子の温度差
水滴によって曇っている硝子表面
外界の寒さと此処は無縁の筈だが
独り曇った硝子窓を見つめている自分は
一匹の黒猫だ
雌なのか雄なのか去勢されてから
噸( ....
吃音的思考
促音が音叉のように
響き渡る
繰り返し繰り返し繰り返し
長音と撥音の区別の無い思考
一音節で何を語る
テンションとリラックスの繰り返しが
微妙にずれ
吃音的身体運動 ....
想像してごらん
額に猫を載せて歩いてゆく人を
想像してごらん
通りを横切る犬の大きな糞を
想像してごらん
派手なミニスカートをはいた金持ちの貴婦人を
想像してごらん
パレード ....
その道の先
途切れた先に海があり
海を覆って空がある
空のなかには窓があり
窓のなかには月がある
その月の先の暗闇に
えも言われぬ雨が降る
二つを分けた雨雲の
そのまた先に ....
ぎへいじさんの……とある蛙さんおすすめリスト
(11)
タイトル
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カテゴリ
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日付
木の橋
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……とあ ...
自由詩
14*
13-6-11
おとな社会
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……とあ ...
自由詩
11*
13-6-5
河童のおはなし
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……とあ ...
自由詩
14*
13-5-30
見込み違い
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……とあ ...
自由詩
10*
13-5-13
終電_第二便
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……とあ ...
自由詩
9*
13-3-27
猫しだい
-
……とあ ...
俳句
8*
13-3-18
応援歌
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……とあ ...
自由詩
15*
13-2-28
窓際の猫
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……とあ ...
自由詩
9*
13-2-19
吃音
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……とあ ...
自由詩
11*
13-1-9
想像してごらんイマジンをージョンの誕生日によせて
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……とあ ...
自由詩
18*
12-10-10
犬と鳥
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……とあ ...
自由詩
14*
12-9-20
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