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口を開けばこの世におわかれ
結局その理由がわからなかった
全て終わってしまった衛星都市で
いくつものぬけがらだけが
からからと丁寧に掃除されている
野良猫たちはそれでも
誰かに .... 
タラップが外れて
 四基のエンジンの
 高音と共に
 涙する風切り羽
 揚力のうまれるままに
 生活の足場を
 芥子粒ほどにちいさく
 後ろへと
 吹 .... 
ぐるり50センチほどの脳裏にある
あの日の、その場所に
もう行くことができない
がらんと口を開けた
灰色の校舎の入り口に立ちすくみ
背中からは夏の午後の日差しが
人の形 .... 
