すべてのおすすめ
『わたしと猫とばあさん』
1
車と同じスピードで車道を走っていました。そうしないと死ぬのです。走りながらひまわりを植えることも忘れない、
R ....
通常の企業ではマーケティングというものがあり、消費者のニーズに答える、というのはもはや、普通のフレーズになった感がある。実際、そういうマーケティングをして消費者のニーズを把握して、物を作る企業というの ....
僕の実家の近くに、一軒の八百屋があった。その八百屋は『杉本青果店』というごくありきたりの名前だった。その八百屋では、おそらくは杉本夫妻であろう中年二人の男女がただ淡々と働いて、野菜を売っていた。僕は登 ....
哲学者や芸術家の方面へと向かう人はどちらかというと暗い人、無口な人、ネガティブな感じの人が多いのではないかと思う。これは一般的にそう思われている事であり、僕もこの事については一般的にそう ....
現代人が陥っている状況を『可能性の地獄』という概念で説明してみたい。これは僕が作った概念で、誰かのものを盗んだ覚えはないのだが、似たような事を言っている人はおそらく他にもいるだろう。まあ、と ....
彼は「ヤマダヒフミ」という名前でネット上に投稿していた。投稿する内容は、詩、小説、批評などであり、彼は自分で文学に対するある程度の造形があるのだと考えてた。彼は日常生活では、桐野龍 ....
この本を読み終わった人間は必ずや、辛い苦い思いを味わう事だろう。作者のミシェルウェルベックは、まるで、現実の僕達の醜い部分を僕達に無理やり見せようとしているかのようだ。僕達はこの書物を読んだら、沈黙 ....
あなたは夏のひとだった。雨のない笑顔をしてわたしを不安にさせる。長い手足をなめらかに泳がせて、いつもすがすがしく気持ちをかきまわしてくれたのだ。いつぞやのモーテルは名前だけ変えて、その窓の多くに過 ....
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一般的には、小説の方が詩よりは読むのは簡単である。また、批評よりも小説を読む方が簡単だ。そして、出版量で考えて ....
子供たちはまたぼくの話を聞こうと目を輝かせている
じゃみんな今日は魔法の馬車の話をしょうか
わーい魔法の馬車!魔法の馬車だってさ
その馬車は馬もいないのに乗った人をどこへでも連れてってく ....
植え込みの中から突き出た足
薄汚れたジーンズと穴のあいたスニーカー
ホームレスが倒れてる
覗きこむとひげだらけの男が生きているのか死んでいるのか
眠ったように目を閉じている
額のあたりを蟻が ....
私が各地(といっても3都市だけだが)転勤の末、夫の出身地である広島へ行くことになった時のこと。
それを聞いたある人が言った。
「大丈夫なの? 広島に住んで。ナマ水とかは飲まないようにしたほ ....
困りましたね、担当者は腕組して顔をしかめた
何故、国籍を取得する努力をしなかったんですか
はあ、こんな時がくるとは思わなかったものでつい・・・・
あなたの事はよく知っているので、なんとかし ....
庭で宝籤が吠えると、赤ん坊はゆるめていたこぶしにすこし力をいれる。両腕をま上にあげたかたちで―頭がおおきくてまだ手がまわらない―眠っている花。
ゴムでできたボールを奥歯のもうすこし向こう側で噛んでい ....
「あ、はじめまして。君が新人作家の○○かい。あ、どうも。いや、君の作品読んだよ。それでさ、感想だけど・・・・。面白かったよ。・・・・素晴らしかった。これは十年に一人の・・・・・・・・いや、ごめん。こ ....
「多分、君は僕の事を知っているだろうし、僕も君を知っているだろう。君の周囲で一番暗い顔をしているのが僕だし、僕の周囲で一番悲しい顔をしているのが君だ。僕達は互いを知っている。でも ....
道の真ん中に鍋のようなものが落ちていました
拾い上げると小さなUFOでした
うちの5歳と3歳の男の子が
二日ほどオモチャがわりに
投げたり叩いたりして遊んでいたんですが
....
僕は普段、インターネット上に小説を書いて発表などしたりしている。僕はまだ無名の書き手にすぎず、その書いたものにはほとんど反響などは来ないのだが、先日、僕の小説を読んでくれたらしい人物から、長文のメー ....
七十九歳になって
今日七十九歳になった。よく生きたものだと思う、というのも、身の回りの知人の次々と、訃報を聞く。とにかく来年の傘寿八十まではまずは死ぬまい.昔流行った歌を次から次とyoutub ....
退院の日は花冷えがした。うちにかえってきたら隣家の夫婦がやってきて、それから、いとしい宝籤は(宝籤は母と父が飼っている黒い犬だ)、尻尾を―先端だけがほんのわずかに白い尻尾―ちぎれそうに振って鳴いて ....
2014年一月某日、娘が去年一年間ほぼ毎日日記を書いたと言う。「へーすごいね」と褒めたあと、中学生は毎日日記に記すような出来事があるんだろうとなかばうらやましくなって聞くと「そんなわけないじゃん。な ....
年の末が迫る満月の夜の事。湖に一人、世を恨み、目の前に映る
美しき月を妬む病弱な青年がいた。細い身体に合わせたかのよう
に華奢なフレームをした眼鏡の鼻当てを、クイと指で動かして、
青年は前々から ....
2003年4月に今の形の現代詩フォーラムが稼働し始めてから、後3か月ちょっとで11年になります。
自分は2005年頃から参加させてもらっているのですが、
思わず「え?」と声に出してしまいそうになる ....
ことし一番の冷え込みでした、と滑舌のわるい男が喋っている。昨日と明日の気温や服装について話つづける。雲が、保存のわるい油絵みたいにばりばりにひびわれてそこから橙色がのぞいていて、電気を点けていない ....
宝籤はもうずいぶんりっぱな犬になった。しっぽのわずかな先と、胸もとと、それから腿のうしろにも毛羽立つような白い毛が生える、黒い犬だ。しっぽは太くてたっぷりしていて、よく動く。
雨のあがったきょう ....
私は、今とても腹が立っています。
とてもとても、腹が立っています。
どうしてだか、あなたにはわかりますか?
あなたはとても優しいし、心が広いし、我儘な私を全身で受け止めてくれる、 ....
「なあ、お前は知ってるか?
人間は自らの当たり前を正義と仮定し、それを侵すものを悪と定めていることを。
俺は知らなかったんだ。だっておかしいじゃないか。
当たり前を真っ向 ....
わたしはあたらしいブラジャーを買ったので、今日からつけることにしました。
今までは布切れがわたしの小さなおっぱいをあっぱくしていましたが、今日はなんだかよりそうように居てくれ ....
小さい時から、人の背中に蛇口が見えた。
それは、僕が小学校に上がるか上がらないかぐらいの頃だったと思う。
その日はとても暑くて、公園で一日中友達と駆け回って遊んだ僕は、夕方、皆が帰ってしま ....
僕は一応古書店主だが店舗はまだない これからできるかどうかも不明だ
でもどうせ店舗を構えるのだったら 居酒屋かコーヒーハウス ライブハウスとか併設したいもんだ
古道具屋もいいかな 俺に似合って ....
まーつんさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(147)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
わたしと猫と豆の樹①
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まきしむ
散文(批評 ...
1
14-6-22
『演者』と『目』__〈社会を分割する二つの属性〉
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yamadahifumi
散文(批評 ...
2*
14-6-20
_僕が『小説』を書くきっかけになった、とても小さな出来事__ ...
-
yamadahifumi
散文(批評 ...
5+
14-6-18
_哲学者、芸術家の世界を変える方法について
-
yamadahifumi
散文(批評 ...
2
14-6-14
可能性の地獄
-
yamadahifumi
散文(批評 ...
4*
14-6-13
ヤマダヒフミの消失
-
yamadahifumi
散文(批評 ...
2*
14-6-11
ミシェルウェルベック『素粒子』書評
-
yamadahifumi
散文(批評 ...
4*
14-6-9
排気ガス、五十音表、あぶら
-
はるな
散文(批評 ...
4
14-6-6
混迷錯雑した小説論
-
yamadahifumi
散文(批評 ...
1*
14-6-5
_ミッシングリンク
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アンドリ ...
散文(批評 ...
1
14-6-4
_カード
-
アンドリ ...
散文(批評 ...
2
14-6-3
夜更けの紙相撲_水の月_プロミストランド
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
11*
14-6-3
_窓口にて・・・
-
アンドリ ...
散文(批評 ...
3
14-6-1
息のこと
-
はるな
散文(批評 ...
5
14-5-30
才能のない批評家から、才能ある新人作家への提言
-
yamadahifumi
散文(批評 ...
1
14-5-29
外科医より君へ
-
yamadahifumi
散文(批評 ...
3
14-5-27
__鍋
-
アンドリ ...
散文(批評 ...
2
14-5-26
アンチ礼賛
-
yamadahifumi
散文(批評 ...
2*
14-5-21
七十九歳になって
-
生田 稔
散文(批評 ...
7+
14-5-7
満足
-
はるな
散文(批評 ...
5
14-4-23
夜更けの紙相撲・2014.1.
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
8
14-1-31
「抱かれた月はちぎれて」
-
宇野康平
散文(批評 ...
2
13-12-25
もうすぐ現代詩フォーラムがができて11年経つという事実と11 ...
-
健
散文(批評 ...
11*
13-12-22
静かにしている
-
はるな
散文(批評 ...
3
13-11-14
10
-
はるな
散文(批評 ...
3
13-10-21
親愛なる_あなたへ
-
鵜飼千代 ...
散文(批評 ...
14*
13-10-7
どんてんのすゝめ
-
自転車に ...
散文(批評 ...
2
13-8-30
おぱんつのすゝめ
-
自転車に ...
散文(批評 ...
1
13-8-27
蛇口
-
時子
散文(批評 ...
3
13-8-10
古書店日記
-
梅昆布茶
散文(批評 ...
13*
13-7-13
1
2
3
4
5