すべてのおすすめ
最近疲れがとれない。
なんだろうこの疲労感は?
運送業なので確かに休みの少ない職種ではある。
もともと凧みたいなフーテン振りで妻にも離縁された駄目男ではあるが
以前はもうちょっと覇気があっ ....
まず必要なことは残量を確認することだ。君はどこへ行くにも制限がかけられている。右(あるいは左)を向けば追い越していくものがある。後ろを向けば続くものもあるだろう。もしかしたら、周りには何もなく、君し ....
「かあさん、コンビ二で『レシートいりますか?』って言われたら
なんて答える?」
と中学生の娘が聞く。
「ふつーに『いりません』というかなあ」
と私は答えた。
「えっそうなん。私はどう ....
「ねぇ、この本の表紙知らない?」
彼女は読み終えた本をわたしに見せる。
その顔にはどうしてないのかわからない、不思議でならないと
いった表情がありありと浮か ....
もうすぐ年末だというのに、大掃除もせず日の当たるベッドで
丸まっている彼女は来年41になる。
わたしの年齢の2倍より多く、3倍には満たない想像のつかない歳である。
彼女の夫はさらに15歳年上 ....
北野武がカンヌやベネチア映画祭で評価される理由は、彼がフランス映画とイタリア映画をきちんとリスペクトした上で、オマージュしている作品を出品しているからだと聞いたことがある。
これは例えれ ....
吊るした鮟鱇の、ひとところに包丁を
入れると、ばさりとまとまって肉の落
ちる箇所がある。
「これで大分軽くなっただろう、あん
こうさん」
魚屋は、そう声をかけるようにしてい
る。
「 ....
ニシヒガシの親子は木の根っこにつかまってぶるぶると震えていました。
寒い、寒いよるです。
ニシヒガシの親子の薄灰色の毛は、どおん、という大砲の音が、木の根をつたってくるたびにかすかに立ち上がります ....
僕が思う現代詩と合唱の関係について(7)
僕の部では合唱曲を一から作り上げて行くとき、必ずと言っていいほど、最初の一週間は
絶対に苦労する。その曲が難しければ難しい程。
なぜなら ....
僕が思う現代詩と合唱の関係について(6)
さあ、いよいよである。
僕は(1)〜(5)までの間合唱と現代詩の僕がしる限りでの現状を書いてきた。その中では、
二者が抱える「偏見」という人 ....
僕が思う現代詩と合唱の関係について(5)
なぜ現代詩はその偏見を振り払うことが出来ないのか。
その理由を、僕はこう考えている。
一「学校教育の中で「詩」はゾンザイに扱われている」
....
バスはC県からT川を超えI県へと進むローカル路線バスだった。
俺はI県側にあるテレビ工場に勤めていたので、毎朝一時間に一本しかないバスに乗って通っていた。
工場に勤める人をはじめ、多くの人は自家用 ....
僕が思う現代詩と合唱の関係について(4)
「現代詩は存続の危機にある」
これは様々な詩投稿サイトや詩誌でここ十数年くらい前から騒がれていることだ。
例えば文学極道のコラムやその理念を ....
森の入口には、狐が腹這いになって寝そべっていた。
私が森に入ると同時に、狐は見えなくなったが、行く
先々で、炎のようなものが、私の周辺を漂っていた。
淡い狐色が、橙に染まっていったり ....
僕が思う現代詩と合唱の関係について(3)
(1)(2)は僕がこの文章を書こうと思うようになった動機について書いた。
そして、今回からいよいよ「関係」の部分について言及していこうと思う。 ....
僕が思う現代詩と合唱の関係について(2)
メビウスリング、文学極道、現代詩フォーラム、詩投稿for you、ネット詩MYDEAR・・・
主に僕が出会った今現在機能している詩投稿サイトで ....
先におことわりしておきますが、これは夢の話です。
夢に見た出来事なのに、本当にあったことのように胸に刺さって、忘れられないような夢を、時には見ることがあるでしょう。
特に寝覚めの一瞬前に見 ....
夜明け前の6時、トイレに行った凪は、喉もかわいていて、
台所にお茶を飲みに行った。
すると、カサカサカサカサと耳慣れた音が聞こえる。
ハッとしてリビングに飛び込むと、そこには大福がホタホタと歩い ....
日本が軍隊を持つか否かの議論において、先進国の多くが軍隊を持っているのだから、日本も持つべきだ、という論があるのだが、それについて少し話しておきたい。
まずはじめに、日本は世界の防波堤で ....
偉大なもの。時間、鳴る体。体温,天気、あらゆる液体の性質。またいつの間にか伸びた髪の毛を黒く染めた。これはもしかしたらひとつの儀式のようなものかもしれない。酒好きの男に恋をしていた十八ヶ月のあいだ ....
「何をするでもなく、ただ、白紙を埋める。その作業に没頭したのは、どうしようもなく不安だったから。心の端から端まで、黒く、赤くして、なんでもいいから空虚の色を残すことがたまらなく嫌だったの。それをわ ....
昼間、つめたい雨がすこし降っていた。音もしないでしずかに、「長く」というかんじで降ってくる雨。
母親になった友人と、これから母親になる友人と、母親になる予定のない友人とわたしとで会った。生ま ....
安いワインに合うつまみばかりくわしい男のひとのことを好きだった。朝といっても良いくらいの深夜にいつもちがう場所でお酒を飲みながら、ぽつりとそういうことをつぶやくので一度など缶詰と大きなライターをコ ....
友人からのながい電話を受けていると、耳もとで言葉がばら、ばら、と雑音のように崩れていく。夜。夫は仕事のあとに飲み会があると連絡をくれた。冷めてしまったスープ、かたくなったパン。きのうやっと出してきた、 ....
冷めたコーヒーは苦い水であるからして不味いのは当たり前のことである。かといって大雨で増水したドブ川の匂いがするとなったら話は別だ。好奇心から、私は中に人差し指を沈めてぐるりとかき混ぜてみた。すると ....
ちいさながじゅまるの鉢植えを夫が買ってくれた。土曜日、駅のよこにある小さな、閉店間ぎわの花屋で。つめたくて、青い、「2」という数字がかたどられた陶器に入っている。
植物の方が、動物よりもなじ ....
キヨの彼女は料理が大好き。料理の隠し味は大きな愛よ、なんて言っちゃうもんだからキ
ヨはいっつもヤキモチ妬いちゃう。だからキヨは「そんなに料理のことが好きなんだったら
その刃こぼれした包丁に訊いて ....
人は、一生の内に、何度謝るのだろう。
謝罪と、謝礼、どちらの言葉を多く発するのだろう。
皮膚が盛り上がったまま元に戻らない左手首の傷跡を指して
主人が言った。
「君は確かに被害者だ ....
「趣味は何ですか?」と訊かれて、「詩を書くこと」と答えるのは難しい。なんだかものすごく恥ずかしいし、そもそもたぶん、詩を書くことは趣味なんかじゃないと思っているからだと思う、心のどこかで。
....
手がふれる、という覚悟と、手がふれた、という諦念の間には、ほんのわずかの隙間があって、わたしはだいたいそこいらへんに住んでいるのじゃないかと思う。わかっていながら、実在に達しない、その、なんとも。 ....
まーつんさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(147)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ある親父の日記
-
梅昆布茶
散文(批評 ...
6
13-6-1
ガス欠
-
pur/cran
散文(批評 ...
2
13-4-19
『あっ』というクッションに似たもの
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
7
13-4-8
彼と彼女の本棚
-
石田とわ
散文(批評 ...
11*
13-4-8
彼と彼女の無口な食卓
-
石田とわ
散文(批評 ...
5*
13-4-5
芸術における閉鎖性についての論考
-
小川 葉
散文(批評 ...
1
13-2-20
朝の光景
-
オキ
散文(批評 ...
3
13-2-20
ニシヒガシと親子
-
はるな
散文(批評 ...
3
13-2-16
僕が思う現代詩と合唱の関係について(7)
-
赤青黄
散文(批評 ...
4*
13-2-16
僕が思う現代詩と合唱の関係について(6)
-
赤青黄
散文(批評 ...
1*
13-2-16
僕が思う現代詩と合唱の関係について(5)
-
赤青黄
散文(批評 ...
1*
13-2-16
僕のマスターベーション6
-
花形新次
散文(批評 ...
5
13-2-14
僕が思う現代詩と合唱の関係について(4)
-
赤青黄
散文(批評 ...
3*
13-2-14
狐火
-
オキ
散文(批評 ...
4
13-2-13
僕が思う現代詩と合唱の関係について(3)
-
赤青黄
散文(批評 ...
6*
13-2-11
僕が思う現代詩と合唱の関係について(2)
-
赤青黄
散文(批評 ...
2*
13-2-10
ある夢のお話し(エッセイ)
-
Lucy
散文(批評 ...
6*
13-1-26
怪奇_うさぎの大福大脱走
-
凪 ちひ ...
散文(批評 ...
3*
13-1-18
防波堤の軍国論
-
小川 葉
散文(批評 ...
4*
13-1-12
12/30
-
はるな
散文(批評 ...
3
12-12-30
白紙の日記
-
御飯でき ...
散文(批評 ...
1
12-12-27
雨、犬、つむじ、台所のこと
-
はるな
散文(批評 ...
3
12-11-28
日曜日の夜
-
はるな
散文(批評 ...
3
12-11-18
カーペットのこと
-
はるな
散文(批評 ...
4
12-11-5
微睡みの後
-
御飯でき ...
散文(批評 ...
2*
12-10-18
がじゅまるのこと
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はるな
散文(批評 ...
6
12-10-16
愛しあう人たち
-
御飯でき ...
散文(批評 ...
2
12-9-26
加害者と被害者
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桐ヶ谷忍
散文(批評 ...
4
12-9-24
詩を書くということ
-
三田九郎
散文(批評 ...
6
12-9-20
届くとか届かないとかのこと
-
はるな
散文(批評 ...
8
12-9-11
1
2
3
4
5