人として生きている今
僕は薄桃色の言葉を
気付かれぬように
舌の上で転がしている

そっと、さり気無く
普段の言葉の列に
其れを
織り交ぜてしまえれば
いいのに。

伝えたい
 ....
都会の空に降る雪は
灰に似ている

熱かったものが冷めたあとは
元から冷たかったものとは
比べようもないほど
さみしい

なんにでもなれたんだと思う
(大人が入れるほどのかまくらをこ ....
その坂の上は外人墓地になっていて
少しだけ風がそよぐ。
港町を見下ろすその場所で、
土の上に居場所をなくした人々が 眠っている。

その風を、汗に濡れた指先でなでるのが好きだ。

 ....
{引用=
  *註 久々の新作ですが、難解な漢字表現にこだわってみました。
    よみは以下のようです。自鳴琴(オルゴール) 玻璃(はり) 
    坩堝(るつぼ) 変化(へ ....
窓辺の鉢植え
赤いスイートピー
 
穏やかな陽を浴びて
そよ風を受け
真白なカーテンと共に
ゆらゆらとリズムをとる
 
 
この部屋とも
今日で別れ
 
明日には
新たな一歩 ....
{引用=





冷たく冴えた月光に
白く抑えつけられて
家並みは動かない




家並みの間を
老いた野良犬が
痩せた影を落とし
トコトコと 走る
  ( この ....
無数の昨日を数えながら
この部屋はまた心を殺すのでしょう
抗えないものがあることを知った
見飽きた静寂の彼方に

戸惑いの群集の群れ
その対岸に向けてのクロール
悪魔に尻尾を掴まれたまま ....
いつまでも 大切にしまっていたかった
けど もういいかな って 思ったんだ
冬の明けない 西の空の蜜柑色した 思い出
不安定に揺れる天秤の上で

天国と地獄が自分の存在を誇示するために綱引きをし

紙一重で保たれる均衡の中で

右往左往しながら振り回される

決められたレールに乗る台車の上に僕 ....
どうして人は独りじゃ
生きていけないの?

もういやだと
全てを投げ出しかけた時もあったはずなのに

どうしてまた
誰かを求めてしまうのでしょう

寂しさと暖かさはきっと
となり合 ....
今日は 雨
傘さして街中を歩く


水たまりに広がる波紋は
ゆっくりめのリズムをきざむ


蛙の鳴かないこの季節には
お決まりの「曇の日ソング」を口ずさむ


空を仰ぐように足 ....
レモン油にうたれ
泳ぎぬける頬白鮫
少年とケンカした後のように
胸の痛みを背で弾く

時には表情をくずせばいい
恥ずかしい格好で
私が下から足でこづいてあげる

知らない 
    ....
帰り道、隣で揺れる長い髪、直視できない君の横顔

何気なく体育の時間に髪の毛を、束ねた君にときめいている

癖毛なの、拗ねる君が愛しくて、天然パーマに今日もドキドキ

いつもより、少しオシ ....
空が届けた
永遠を
君は見つけて
微笑んだ

君が見つけた
愛の種
僕はそれに水を撒く
ただ水を撒く

咲いた蕾に
「光」と名付け
君は笑顔でそれを見る
僕はそれ見て
ひと ....
さみしくってね。

でも泣いてる暇もなくって。

でもいつもあなたのこと考えてて。

何してるかなぁ

仕事がんばってるかなとか

今は休憩時間かなとか。

私はあなたが好きで ....
とかげがにげる
おっぽを切って

かわいそうに、と思って見てる

切られたおっぽの代わりは生えて
切られたおっぽの場所はない

かわいそうに、と思って見てる
深い底に揺れる魚
泡に守られ音も遮り
悲しい夢は見ないのと
とっぷり沈んで眠りについて

真珠に珊瑚にキラキラと
底に輝く宝石の中
涙だけが浮き上がり
日の光を反射する

全て忘れ ....
ここはプラードという
カタローニャの街で
寂れた旧市街には
悲しげなリュートの音が聞こえて

この小さな街に
カザルスは亡命してきたのだという

晩年 ホワイトハウスでカザルスが演奏し ....
首がまわる
扇風機とあっちむいてホイ

首がまわる
そのひとは着物姿で丁寧にお辞儀する
まるで扇風機の様だった

首がまわる
あっちこっちてんてこまい
忙しくて扇風機に
アッーアー ....
全てを投げ出したくなるときがある
何もかもを捨てたくなるときがある

そんなとき
ふっと考えてしまうことがある



死にたい



いつかは死ねる



それが希望
 ....
{引用=「序」


万華鏡に
甘い想い出だけを そっと詰めて

くるくるまわして のぞきこむ

金平糖のじゃれあうような
さらさらした音がはじけて

あまりの甘さに 歯を痛めて  ....
テレビもついにカラーバーが流れ始めた頃
やはりぽつりぽつりとコンビニにも人がいなくなり
普段は聞こえないBGMがふと耳に入ったりする。

誰もが寝静まった中で道路沿いに街灯も無ければ
 ....
“ねえお父さん
どうして空は青いの”

駆け寄ってきて
尋ねてくる君は
とても綺麗だ
だから僕は答えたくない
太陽光が大気にね … 、なんて
答えたくないんだ
だから
“どうして ....
灯りをともすように 生まれ
それぞれに 与えられた

喜びと 悲しみを
走るように歩くように縫うように

僕らは 生きてゆく それ

だった
お風呂の中で
ばぶばぶ、言ってた頃
永遠の意味は
到底理解出来ず
ただただ
(ばぶぅ)

初めて見た景色は
何だったかな
思い出すことは出来ないけれど
きっとそれは
(my mo ....
人と話すこと、これは重要な機会。
会って顔を見て話せるなら尚良し。

会えないなら別の手段で話せばいい、
電話でもメールでも手紙でも何でも。
自分以外の人と話すことが出来たら、
 ....
眠れない夜には手を繋いで
目覚めない朝には肩を揺すって
やさしく やさしく

エッタ カーテンの向こうをのぞいてごらん
お月さまが金色でまぶしいだろう
たくさんの星が光っているね
あした ....
終わりは始まりの合図

始まりは終わりの出現点

全ての物事が

ループ∞ループ∞ループ

だから

今のアタシは真っ白だけれど

無機質だけど

きっといつかは色づくはず ....
あなたに貰ったぬいぐるみを
  胸に抱き寄せ 瞳を閉じると

 あの日 あの時の あなたの笑顔
            よみがえってくる

 {ルビ幸福=しあわせ}だと感じた あの頃
  ....
記憶喪失の猫は
空を飛ぶ
夜の空をふわり
軽やかに

恋をした私は
空も飛ぶ
七色の心にふわり
軽やかに

思い出の無い猫は
涙を流す
過去を求め
さまよう

思い出が無 ....
もこもこわたあめさんのおすすめリスト(888)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
桜咲- AKiHiCo自由詩308-2-15
都会の雪- 亜樹自由詩3*08-2-10
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自鳴琴の夜- まどろむ ...自由詩4*08-1-15
スイートピー- 秋桜自由詩4*08-1-9
冬の夜のスケッチ- まどろむ ...自由詩8*08-1-7
春の病- 快晴自由詩908-1-2
それは- ひより自由詩3*07-12-2
天秤とレール- kuane自由詩307-11-27
案山子のこころ- 和森朱希自由詩207-11-22
秋雨- 湾鶴自由詩107-11-13
海の少女_Here_she_comes- 木葉 揺自由詩6*07-10-4
君の髪- 神音短歌407-10-4
愛相- 美月朱恋自由詩207-9-30
云いたくても言えないこと。- 空 春色自由詩1*07-9-5
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お休みのとき- 茉莉香自由詩407-8-22
あなたの目が_覚めたら___ⅱ- もも う ...散文(批評 ...8*07-8-15
せんぷうき- ひとみん自由詩207-8-12
I_want_to_die,_but_want_to_ali ...- Lily of the ...自由詩6*07-7-28
ある雨の日より- もも う ...自由詩48*07-6-17
深夜のコンビニは誘蛾灯のように。- yuma自由詩2*07-6-9
空が青い理由を- 日和自由詩11*07-5-30
いのちは- ひより自由詩5*07-5-26
baby_baby- 美月朱恋自由詩207-5-20
人と話す。- 詠乃未詩・独白307-5-18
エッタ- 日和自由詩6*07-5-12
The_story_is_ending...- 三架月 ...自由詩7*07-5-10
果てない想い- 明香璃自由詩207-5-10
猫と私- 美月朱恋自由詩307-5-7

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