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洋碗に沈めたビィ玉
光を反射して階段を造る
其処を僕は昇ってみたい
其れだけでいい

くるくる廻ってはまた戻り
始めからやり直し
ただただ繰り返すだけ
時計の針が十三を指 ....
出来損ないの玩具でも
誰かに拾われて
笑顔にしてあげられたら
それだけで幸せだった

その後忘れ去られて
雨に曝されたとしても
あの一瞬の幸福を
思い出して壊れてゆける

軋む音  ....
「お早う御座います、お兄様」
内側で弟が目を覚ましました
外に出たいと心臓に針を刺します
「もう少し待って。あの木陰に行かせて」
傍から見れば奇怪な姿でしょう
何時から弟が
私の中に棲むよ ....
返して返して返して返して

僕の未来を過去を返して
心に何を仕込んだの、
どうして何も無いの、

誰でもいいから
誰か誰か助けてよ
僕をCageから出して

鍵さえ在れば
僕はこ ....
繋いでいたはずなのに
いつの間にか
いなくなっていた

誰かと影踏み遊び
また日が暮れて
皆はどこかへ帰ってゆくのに
僕だけ帰る場所がないよ

灯る家の明かりは
温かくて僕だけに冷 ....
満ちたりた日々は
僕を不安にさせる
永遠には続かないと
判っているから

大事にずっと抱えてきた器
今、そっと手を離すよ
落ちるまでの時間を距離を
心で計って深呼吸すれば
溢れてくる ....
彼女は失恋をしたそうです

毎日泣いては泣いて
時間だけが過ぎてゆくのを
いつか彼が来てくれるのを
待つだけでした

昔から彼女は人に臆病で
誰かを好きになるという事が
嘘のように思 ....
奪いたいのなら早くして
口先で騒いでないで
走って私を迎えに来なさい

近付きたいと思うなら
心を見せてごらん
そっと指先で触れてあげるわ
痛くて悲鳴をあげて
涙を流して見せて

 ....
人として生きている今
僕は薄桃色の言葉を
気付かれぬように
舌の上で転がしている

そっと、さり気無く
普段の言葉の列に
其れを
織り交ぜてしまえれば
いいのに。

伝えたい
 ....
いくつ部屋に散らばった欠片を
集めて抱きしめれば
キミと同じ感情を共有できる、

今日の喜びを昨日の悲しみを
どれだけ集めれば
キミと寂しさを判り合える、

いつか違う鼓動 ....
たぶん僕はずっと幻を見ていたんだ
他人同士が仲良く集まって
微笑んで喋っているその内側で
交錯する真の思いを見抜けずに
見えない糸で操られた世界
そう僕はマリオネット

幻の ....
私にキミが敵うはずがない
いくら重たい鉛の鎖で縛ったって
こんなの飾りにさえならない
金属で心まで内側まで縛れるとでも、
小さな窓から差し込む陽射しさえ在れば
私はこんな屈辱など何でもない
 ....
夜になると少し怖いから
何かに食い荒らされそうで
怯えてしまうから
そっと傍に居て欲しいの

貴方が居れば
傍に居てくれたとすれば
姿のない恐怖にも
打ち勝てる気がするの

貴方の ....
何を遣りたいのか判らないって
言い続けてずっと独りきり
部屋に篭ってカーテン閉めた
テレビに映る事件現場
どうしてあんなに人が群がってるの、

部屋にずっと居たって何も変わらない
何も新 ....
染まる涙色の虚空に
放つは壊れた思いが
キミに届きますようにと願って
誰か受け止めて
優しく受け止めていて
じゃなきゃ僕は砕けてしまう

立ち尽くして見上げれば
底のない ....
冬は寒すぎて白く曇った硝子越しに
遠くに住む貴方を思います
いつ会えるのか指折り数えては
その数だけ溜息を静かに床に落として

ソファに横たえた身体はまだ貴方を覚えている、
あの日の分の温 ....
キミの左手をそっと握れば
伝わってくる微かな体温
すらりと細い指で

握り返して何も言わない
その紅い唇に何も宿っていないの、

そっと取り出したケースから
レースで包まれたプラチナの ....
明けない夜に悲しみを注いで
浮かぶ月さえ撃ち落とす勢いの
その怒りを私にぶつけてもいいから
自分を責めないで欲しいの

不安定な心を抱いて彷徨う夢は
とても怖くて怖くて仕方ないけれど
必 ....
僕はキミの海で溺れる魚
どれだけ嫌われても
嘘の愛情でも
与えられると嬉しくて
悲しい程に切なくなって
瞼の裏の真実を裏切る勇気もないまま

偽物でもいい
キミの傍で呼吸をしていたい
 ....
あれ? おかしいな
さっきまで一緒に笑っていたよね?
急にどうしてそんな事を言うの?
どうして態度をいきなり変えるの?
僕が何か悪い事でもしたかな?
ねぇ? どこへ行くの?

そんな冷た ....
誰かが願いを架けた流れ星
零れ落ちる涙は頬を伝い
張り裂けそうな胸を必死に抱きしめて
あの人だけはあの人だけは

祈りを捧げるロザリオ
誰に向けるでもない悲しみは
キミに襲いかかる弾幕の ....
どうしてそんなに早足で歩いてるの
どうして誰かに追い越されると焦るの
僕の横を俯き加減で通り越してゆく人たち
何も言えず誰かが敷いたレールの上
立ち止まらずに歩いている

疲れたなんて言え ....
生まれてきた事に意味などない
必要とされないまま育ち
悲しみしか拾う事しかない過去
僕はこんな世界に生まれたかった訳じゃない
この手で何かが変えられるとすれば
そう思っても脚に絡みついた鎖が ....
天井に描くイメージ
理想の光は射さないようで
私が追い求めている光
手を伸ばせば届く場所にあれば
こんな思いもしないのに
小さな箱庭から眺めて四角い空
造られた白い雲は紫に染まり泳いでゆく
僕の視界からはすぐに消えた
冷たいコンクリートの香り
重い鎖に繋がれた身体に自由は――

純白の羽根の天使が僕の前に降り ....
もこもこわたあめさんのAKiHiCoさんおすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時計の針、十三を指す- AKiHiCo自由詩409-4-11
壊れた玩具- AKiHiCo自由詩308-8-26
ナイフ- AKiHiCo自由詩308-8-22
cAGE- AKiHiCo自由詩108-7-10
独りぼっち- AKiHiCo自由詩208-5-1
羽根- AKiHiCo自由詩208-4-30
失恋- AKiHiCo自由詩308-4-16
実行に移してみせて- AKiHiCo自由詩208-3-30
桜咲- AKiHiCo自由詩308-2-15
睡蓮の在る池- AKiHiCo自由詩407-2-28
An_Imitation-機械仕掛-- AKiHiCo自由詩507-2-26
- AKiHiCo自由詩607-2-25
愛しいうた- AKiHiCo自由詩407-2-18
止まった部屋で- AKiHiCo自由詩207-2-16
蒼に染まる- AKiHiCo自由詩307-2-14
凍る前に- AKiHiCo自由詩507-1-28
- AKiHiCo自由詩307-1-19
God_bless_you- AKiHiCo自由詩706-9-1
溺れる魚- AKiHiCo自由詩406-7-24
Lie- AKiHiCo自由詩306-7-13
水先案内人-Canopus-- AKiHiCo自由詩4*06-6-30
みち- AKiHiCo自由詩406-6-27
生まれて- AKiHiCo自由詩205-7-13
ひかり- AKiHiCo短歌305-6-18
箱庭- AKiHiCo自由詩3+05-6-3

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