グラジオラスには
夏が咲き
雲なく晴れて
風もなし
夢はほのかに
午后の空

盆ちょうちんの
夏かがり
遠き耳に
海は果て
夢はさかりに
夕の風

青きトマトに
古き恋
 ....
おやすみなさい

蒼く輝く星

おやすみなさい

オレンジ色に光る月

おやすみなさい

この

果てしない夜空の下の

どこかにいる君

君は暖かいベットで

良 ....
つぶやく君の言葉
両手で すくって
ひとつひとつに付箋をつけてゆく

数字も混じっているね

拾って大切にとっておきたいけれども
写真には収めきれない すべて

汗がひざの裏をつたう ....
水色の恋
ゆくえは誰も知らない

愛しているよ

いう言葉が愛だよね
今は少しも不安じゃないから

水色の恋
ゆくえは誰も知らない

あなたが私を大切に想ってくれて
うれしい ....
天の川まで
こぎ出でてみよう
この街が
世の中が
どういうふうに見えてるのか

あなたの願いが叶うように
流れ星を連れに行こう
妖精の風に
便りをとばせば
トパーズの空から
アクアマリンの雨が降り
サファイアの雫が
エメラルドの草をぬらし
ルビーのつぼみが
ダイアモンドのように輝く
お返事はもうすぐ届く
海の香りに目をさまし
ふと見れば 波

誰を待っているのか
どんな言葉を待っているのか


不思議な涙は
いくつも流れて空に消えた

君の香りがした
君は希望の香りがした

 ....
吾輩はジルである
ピアノの好きなジルである
ポカポカお昼寝日和の今日も
ピアノによじのぼる

前足のっけて よっこいしょ
後足のっけて どっこいしょ
ピアノがうたう ぽろんぽろん
嬉し ....
あいたいナって思う人はたくさんいるけれど
あえる人は一人だけってトキもあル

でもやっぱりあいたいのは
愛すべき困り者たち
頭の丸みと髪の流れに沿って
手の平を浮かべる
カメラは遠くで蝉のごとく鳴り続け
レンズは割れんばかりに照らす

足を水桶へひたす
過去にも存在した気のする
記憶をリピートさせるよ ....
僕が君に
初めてあった日

あの日から
ずっと
僕は君を見続けていたよ

何をしても気分がはれなくて
蝋人形のように
凍えた僕が
君がいるだけでうれしかった

喜びも苦しみも分 ....
揺れる陽炎に 渇水し干からびたミミズの死体は
祈るように折れて アスファルトの道なりに続いている

あと数メートル先に 花咲き誇る 土の庭があるというのに
透き通る炎の中で 養分さえ焼き尽くさ ....
青空をよぎる壮大な雲
公園のベンチに腰掛けて
気分屋の君と二人眺めてる

入道雲、いわし雲、おぼろ雲
なんか色々と習ったけれど
そんなことはどうでもいいや

君とキスをしている間にも
 ....
蝉が時雨れている8月の
呼吸がぴたりと止まる時がある
子供達は公園でぶら下がっていて
突然の静寂にゆれている

初めてついた嘘はどこへやったかと
懐かしい引き出しをひっくり返すと
初めて ....
青空に アメンボ泳ぐ すいすいと 噛むのが止まらない
だから今も噛んでる

この爪を噛む事をやめたら
次はあなたのソレを噛んでしまいそう
あなたは「汚いから辞めなさい」と言う

だけどあたしにとってこの爪を噛むのは
今 ....
風はいつでも強いかな?
空はいつでも暗いかな?

ちがうよね

やさしい風も
あかるい空も
あるじゃない

不幸ばかりは続かない
素直になろうよ
私たち!
心のわだかまり
な ....
木洩れ日
まぶしい
夏の午後

見上げた
そらから
見え隠れ

青いお空
かくれんぼ
小さな小鳥
かくれんぼ
夢のような色合いの
からっぽの貝がら

心のような色合いの
砕けてしまった貝がら

チクリと指に花を咲かす


害のない言葉など
ないと知りながら
きれいな言葉を
使いたかった ....
−1.青の頃−

沢山の顔
溢れんばかりの
闇 病み ヤミ
黒に支配され始めた僕は
やがてくる悩みにうたれた
終末のような薬の数は
僕を支配することなく
机の上に転がるばかり

 ....
前世と来世の間 彼の世にて
無数の吾が私になる前の構想

吾に5本の指がついている場合
オノコになるだろうか
うむ、メノコやも知れぬ

吾はさっそく5本の指だけを拝借して
予行練習 ....
齧りかけの林檎に
齧り付く色メガネ
白い寝巻きにアイスモカ
マルボロを咥え
未だ未完成の休日の朝

壁にかけられた
描きかけの絵画の永遠に
静かに見つめられながら
浮遊する双子の幽霊 ....
本当はすべてをあなたにさらしたい
私の脳裏に気付いてくれますか
窓辺から叶わぬ願いを捧げていることを
全身で未来を抱き締めて
出来るだけ広い世界と呼吸を合わせていることを
溢れそうな心の雫は ....
あの人の ま白な指が
麦茶 冷やす 流水の川を
チロチロ と 泳ぐ朝

日傘の 影から
「日に焼けたくないのよ」 と
うなじに一つも 汗をかかずに
水辺色に 魚跳ねる
絽の着物 着て
 ....
あたしのことを呼ぶ声
いつも決まってる お決まりのパターン

アルコールに抱かれて
ついには酒乱にも抱かれ続けて

それで終わりなんだ
それ以上もそれ以下も無い事実だけが
あたしの何か ....
純粋で
裏の世界なんて
まるで知らない
素直な君

僕は
どっちかというと
素直ではなくて
裏の世界の住人
かもしれない

悪口を絶対こぼさない、
なんてキレイゴト
言えるは ....
イヤなコトが続くと
自分の人生は
こんなもんでしかないのか、と
絶望してしまう

いいコトばかりが続くと
こんなにいいことばかりで
いいのだろうか、と
不安になったり
楽しいことも
 ....
止まれない らしいよ



僕らが乗っている回転装置
呼吸のたびに
くるくる
気付かれないくらいの速度で
くるくる
回ってるんだって
木馬はもういない
回る勢いで駆けていったから ....
「産んだ私が馬鹿だった。」
母の声が鳴り響く
「お前なんて俺の子じゃない。」
父の声が反響してる

あの雨の日も両親は
私のことで喧嘩していた
私はそっと音を立てずに
部屋に隠れて息を ....
周りが綺麗に見える日がある
みんなが綺麗に見えてくる日がある

そんな時
自分がとても醜い生き物のように見える
自分がとても汚れた生き物のようにも見える

どす黒く
心の奥底まで侵され ....
もこもこわたあめさんのおすすめリスト(888)
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