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一限目 美術
熟れすぎた柿の実のような夕陽が
じゅくじゅくと空を滲ませ
遠近法に習って雲は巣をはる
二限目 音楽
カラスの眼光から逃げるように
街の雑踏の中音を捕まえにゆく
アス ....
今日は 雨
傘さして街中を歩く
水たまりに広がる波紋は
ゆっくりめのリズムをきざむ
蛙の鳴かないこの季節には
お決まりの「曇の日ソング」を口ずさむ
空を仰ぐように足 ....
タンポポの茎をつまむような
頼りない感触で押し出されてゆく空気
うけたまわっております おはよ いる? ブッ
ええ、 えぇ、 メール いた きた みた
おやすみ グットナイト グンナイ ....
胃のまんなかで
大きな足音がする
革靴に蛍光灯の色を
うつらせながら
足踏/トプトプ
胃のまんなかは
ずっと重くて
ずっと熱い
うんと胃を震わせて
追い出そうとしても
ステッキ ....
なんと呼ばれる鳥なのだろう
石段の不揃いな傾きに
しっとりと煙る霧の中
コードの巻かれた掃除機は
底辺の視界を黙々と追っている
ガラガタリと小さな車輪を回し
苔を舐めるように登って ....
つぶやく君の言葉
両手で すくって
ひとつひとつに付箋をつけてゆく
数字も混じっているね
拾って大切にとっておきたいけれども
写真には収めきれない すべて
汗がひざの裏をつたう ....
頭の丸みと髪の流れに沿って
手の平を浮かべる
カメラは遠くで蝉のごとく鳴り続け
レンズは割れんばかりに照らす
足を水桶へひたす
過去にも存在した気のする
記憶をリピートさせるよ ....
前世と来世の間 彼の世にて
無数の吾が私になる前の構想
吾に5本の指がついている場合
オノコになるだろうか
うむ、メノコやも知れぬ
吾はさっそく5本の指だけを拝借して
予行練習 ....
ちらつきながら水平に下り
疲労の渦を抱いて
硝子瓶の粒輪が昇る
ミネラルの刺激
風鈴でうすまる
ソーダ水
....
けっして 関わってはいけない
猫の葉で覆われた扉は
口が半開き
あの扉の向こうには
きっと ばけもの が
うじゃうじゃ いて
ひどい言葉をあびせたり
かなしいことや 暴力にも
う ....
[水道管は、壊れています。前の駅を発車しました。]
水圧で 蛇口が外れそうになってるじゃないか!
こりゃいかん、いかんぞっ
「垂直に、屋上より、103号室まで
特急 ミズカモ ....
ぞうきんは古いのを
うんと搾れば
ぽろりとイヤリングがこぼれ
枯草の下で温泉につかっている土を
にぎりしめれば
ゆでたまごが硫黄の赤ん坊を抱えてでてきた
しとしと溢れる露を
石に ....
おいかけてゆきたいのです。
包丁でざくりと切ると、すぐ後ろでネギがぱらぱらと広がるように
ざくりの跡をぱらぱらと追いかけてゆきたいのです。
続けたいのです。
にんじんをする ....
ほぅいとよべば こぅいとかえる
こっちばよれさ と 川のおと
あずきとごぅか〜 ひととって食おぅか〜
アッ しゃか しゃか
アッ しゃこ しゃこ
アッ もしゃ むしゃ ....
うぐいすあんこの芝生には
昨日あそんだプラスチックが点々と
とりどりの花を咲かせ
雲の金糸から こぼれる朝露の
グレープフルーツっぽさよ
湯気が泳ぐ
午後のバスタブ
すだれのゆらぎ
グラスにひろがる波紋
階段に降りる光のプリズム
ハンガーの行列
テーブルは水平に沈黙
椅子は離れ諸島
からっぽの ....
きこえる
おはやし
耳もとで
雲に
跳ね返って
と〜ん とん
君の歌う
盆踊りのまねごとの歌が
なつかしくてなつかしくて
は〜よい よい
のこったしこりは
お ....
つぬと白濁した
陶器の茶碗は
夜空を背にし
まっていた
うっすらとヒビでも
はいっていれば
乱暴に使えるのに
小奇麗で妙な古臭さが
いっそう 艶かしく
おしろいを塗り
厚化粧をした ....
ポケットのなか
ちゃぽん ぽ ぷぃ
泉が ひとつ
水 さかな 跳ねる
クリスタルの音符が
りるん きん きりん
歩くたびに 響く
泉のなか
....
もこもこわたあめさんの湾鶴さんおすすめリスト
(19)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
時間割
-
湾鶴
自由詩
4
08-12-30
秋雨
-
湾鶴
自由詩
1
07-11-13
ため息
-
湾鶴
自由詩
6*
07-2-27
胃のまんなか
-
湾鶴
自由詩
4
05-5-13
掃除機
-
湾鶴
自由詩
4
04-12-7
光声
-
湾鶴
自由詩
9
04-8-16
記憶度
-
湾鶴
自由詩
8
04-8-9
彼の世にて
-
湾鶴
未詩・独白
3
04-8-2
清涼
-
湾鶴
自由詩
10*
04-7-7
決断
-
湾鶴
自由詩
6
04-6-20
水道環
-
湾鶴
自由詩
8*
04-6-16
抽出
-
湾鶴
自由詩
11
04-6-10
願望
-
湾鶴
自由詩
10
04-6-4
あずきとぎ
-
湾鶴
未詩・独白
3*
04-6-2
日の出
-
湾鶴
自由詩
8*
04-5-28
引越し
-
湾鶴
自由詩
4
04-5-23
恋の回想
-
湾鶴
未詩・独白
6*
04-5-15
ある茶碗
-
湾鶴
自由詩
3
04-5-9
水魚をもらった日
-
湾鶴
自由詩
3
04-5-2
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