閑散の通行人に
血染めのおっちゃんは
鮮血はラズベリージュースほどの
出来過ぎの綺麗と知らしめる白ジャージで
泥酔した禿げ頭の小さな切り創から
ぼたぼたとアスファルトに零れる
動脈血の量は ....
はみがきの




チューブからから


 ....
気になるあの子からもらった
角が二箇所内側に折られた
秘密のお知らせ。
開くのが惜しくて
放課後でもまだ読んでいない。
カラーのポールペンで
まるっこく書かれた ぼくは
色合い綺麗で
 ....
シンデレラ
トンデレラ
シンデイラ
ツンデレだ

カボチャの馬車に
乗って
クリスタルのヒール
履いて

手をとり
噴水に案内する
アトラスは
柱を支えていた。
  日曜日、
  くさかんむりの広がる野原で
  ピクニックをする
  あなたは適当なところに
  持ってきたもんがまえを敷いて
  ここに座りましょうという
  おべんとうよ、と
 ....
 
 
洗濯物を畳む
隣では母が洗濯機を畳んでいる
自分で洗濯物も畳めないほど
すっかり老いてしまった

母は工具等を手にしながら
ここはどうするの
と時々聞いてくる
面倒くさくて ....
 いち、にの、最初の詩人は、最初の主観で書いていたらしく、それは例えば、
 「透明できれいなコップが、清潔そうで私は好きです。」
 書くことは、つかんだ糸をはなさないように手繰りよせながら、森の中 ....
 
 
アトリエで
鳥と歌う
リスと笑う
鉛筆に泣く
 
 +
 
飽きてしまった
飛ぶことにも
理屈をつけることにも
襟を汚したまま
  
 +
 
空いているところ ....
わたしたちより古株で
わたしたちより広い範囲に
(未知種)として一括りされる
名もない虫がいまもずいぶんと生き抜いている
らしい



Gという
まことに理論的な空間で
アドレス武 ....
 
 
皮膚を持つ、
匿名の

 +

ひりひりした痛みを
登記するものとして


 +++


ひつじが忠実に
時計を分類している
広くて静かな
都会の一室、そして ....
♪デブデブデブ
夏のおでぶさん
汗かく量が半端じゃないよ
暑苦しいさ
イライラしちゃう
♪デブデブデブ
人ごみも気にせず
満員電車に乗って
エライ迷惑さ
近寄らないでおくれ
きみが ....
その日僕とミョギーは診察が終わると、駅前の定食屋で昼飯を一緒に食べることにした。鎌倉駅前は平日でも観光客で混雑していた。店にいく途中、ミョギーはいつもより静かだった。思いつめているようにも見えた。しか .... 光あれ暗闇もあれビッグバン

天津キツネ二尾を伸ばして駆け抜けた

二億年メリーゴーラウンド銀河系

「アミノ酸あれ」そう云って海に陽が射した

「午後の恐竜」地球カレンダー閏秒

 ....
 扇風機の駆動音と、蝉の声に紛れて、水の音がしている。彼はブリキのコップの中で魚眼を飼っていた。寝返りをうって、バタイユの文庫を相手に呪詛のような言葉を呟いている。彼女は何もきこえないふりをしながら、 .... 普通の日常あいうえお

おっきなおっきながぎぐげご

ぜんぶ流したざじずぜぞ

なんども爆発ばびぶべぼ

めに見えなくてさしすせそ

みんな大変ぱぴぷぺぽ

どこかおかしいらり ....
 
 
ひとつ、またひとつ
豆腐が落ちていく
月のテーブルから


+


引継書は、深夜
透明に
積まれて


+


陽だまりに
トマトの痕跡
使わないのに ....
こおりがとけてゆく
こおりがとけてゆくから
わたしははんしんはんぎの
ありかたをそこにながす
はんしんはんぎはうみまでながれるだろう
そしてなにか
おおきなものをみつけるだろう
そし ....
そういう風に
口が三つに分かれて
青いトイレットペーパーが濡れていく
少しでも 動けば
電話が鳴って
あなたの 紅い 風船が
割れていくのかな

水滴のサーカスが
雨に濡れて
三角 ....
呪文をとなえるみたいに
あめだまをころがしながら
光の中を進めば進むほど
あんまり寒いので
動物園なんかはすっかり氷付けにされてる
入園できそうもないので
そのまま帰った

幽霊が ....
どんな言葉だって食べてやる
そう思ったけどあたしって
すき嫌いが激しいの
食べたくない言葉が多いの

とりあえず食えってあなたが
いうからちょっとなめてみる

ほらやっぱり苦いね
ほ ....
 
 
犬も歩けば棒に当たるそうです
眠ることが下手な人が
こっそりと教えてくれました
でも、僕は何もしてあげられません
犬が棒に当たる様子を黙って見ているか
背後にその音を聞くくらい ....
打つ手ては一つか
綱渡りか定石か
四方八方 袋のネズミ
いいえ ゲームはこれから

石は見ている
白い帯が待ってる
怪しい酸鼻の予感
吹き溜まりも待ってる

たたら たたら 地をな ....
わたしがシャープと言えば
きみはフラットと言う

いつだってそういうことになっている。

わたしはあがり調子の躁状態で
うきうきとよく冷えたビールをあおる
きみはどん底に停滞して
苦虫 ....
液化する非対称なわたしは
ずっとめまいがしてる

皮膚に火がつく
人なのに塩のにおいがする
午後なのにくじらがいる

音が破裂している


呼吸呼吸呼吸呼吸呼吸呼吸
呼吸呼吸 ....
 
 
たからのやまは
からだのやま

こえたからかに
のにひびく

からたちの
しろいはなが
あおいとげに
まもられて

からだのやまは
たからのやま

みがなるまで ....
トマトジュースの喉ごし、気に入らないざらついた酸味、砂場まで走っていこうなんて考えていた、朝焼けのうすいひかりは手抜きの水彩みたいだから。もっと冷やして、かたくして!直視する鉄棒の錆、むかし好きだった .... 加工を免れた水分も蒸発した紙の様子 その月日は残したいから
ホームセンターで購入したコロコロを使って
紙から浮いた「好き」を構成する言葉だけ 巻き取る。


口説きも含めて たくさん言葉は貰 ....
私はもう、おんなでいたくないのです



夜中になる前に、
私がまずすることは
夜の空気に右腕を入れること
ぐるぐると掻き混ぜると私と化学反応をおこすので、そこでゲル状にな ....
 
 
Spring has come.
バネがやってきました
おつかまりください、つり革や手すりに
急停車をすることがあります
電車は事故防止のためにです
このまま直進五十メートル右折 ....
山の葉は
その緑の濃さを増し
空は透き通るような青
生肉を求め彷徨う姿は
あの白い雲のよう
とある五月の休日

もし今生肉を食べるなら
それは命がけ
かるく表面をトリミングしないとね ....
阿ト理恵さんのおすすめリスト(938)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
杖刑- salco自由詩5*11-6-6
パン屋オットー- TAT短歌4*11-6-6
そんなやり取り- 電灯虫自由詩7*11-6-6
灰の娘- ペポパン ...自由詩2*11-6-5
くさかんむりの広がる野原で- 草野春心自由詩26+*11-6-5
ずっと、畳む- たもつ自由詩8*11-6-5
最初の詩人- ああああ自由詩2*11-6-5
アトリエ- たもつ自由詩4*11-6-4
、(むし)- 乾 加津 ...自由詩15*11-5-30
ひと- たもつ自由詩7*11-5-26
夏のおでぶさん- 花形新次自由詩2*11-5-25
長いおかわり- 花形新次散文(批評 ...2*11-5-24
ゴースト、たぶん五月の幽霊- 小池房枝俳句3*11-5-24
魚眼プール- 魚屋スイ ...自由詩711-5-24
あいうえおのうた- 赤澤るろ ...自由詩211-5-23
ひとつ- たもつ自由詩6*11-5-22
あつくなるなつのはんしんはんぎ- ホロウ・ ...自由詩4*11-5-21
青い海の向こう- いてゆう自由詩311-5-20
ノット・アズ・センチメンタル・アズ・イット・ユゥズ・トゥービ ...- コーリャ自由詩1011-5-20
言葉を食べる人- 朧月自由詩311-5-15
犬も歩けば棒に当たるそうです- たもつ自由詩611-5-15
ゲーム- subaru★自由詩4*11-5-15
あくまでもシャープ- 佐々宝砂自由詩3*11-5-15
感染する才能- usoni自由詩411-5-14
たからのやま- 小川 葉自由詩311-5-14
光は赤いのが好き- アオゾラ ...自由詩5*11-5-13
失恋後- 電灯虫自由詩5*11-5-13
わたしはおんなでいたくないのです- ゆるこ自由詩711-5-12
Spring_has_come.- たもつ自由詩711-5-8
かるく表面トリミング___唄:ママモパパモクダス- 花形新次自由詩1*11-5-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32