コロラドの鴉は『Shit!』って啼く
....
ほらっ、ジュン、早く!
運転手さんを待たせちゃ失礼だぞ
それじゃあ、よろしくたのみます
おにいちゃ〜ん
レイちゃんの居場所がわかったら
連絡するから〜
小さく頷いて、ジュンはトラッ ....
エリカの部屋へ電話をかけて
ハイパーメディアクリエイターの芝居
続けてみたけれど
あの娘ももはや
興味なさそうで
そうそう付き合ってももらえない
用事がなけりゃ
連絡するな
そもそ ....
たましいのかけらになったって
いつもいつまでもいまも
あなたのそばにいる
ふあんもかなしみもない
ハッピーエンドに
ふたりしてかならずゆけるから
十年まえ
....
真っ暗な闇なんてある筈もない
重しを引きずったまま眠りにつくということ
それは、直線的な光りをも閉じ込めてしまう
と、いうことだろう 。
マルタ島にはマヌエラという男がいて
野良猫 ....
惨めでも
負け戦でも人生は
続いてゆくよ
モルヒネをくれ
....
壊れた夜の片隅に身を置いて
時間の概念を分解してゆく
捨てられたまま白骨化した子猫の死骸と
使われなくなった給水ポンプの中の
身元不明の腐乱死体
道端で見た光景 ....
5時限目 人の心を読む授業
鉛筆の影がノートに映る
あの子は几帳面に 鋭利な鉛筆を持って数式を解いている
僕は陽にあたりながら 丸っこくなった鉛筆を持って
πの可能性を ....
「明日の情」
優しく蛇行して
適度に濁って
こそばゆく岸を撫でながら
僕の根底を流れる
情の小川は
ときおり
なす術もない豪雨に
のたうち回って
....
真っ白な
掃除機を
眺めては
何もせず
かといって
洗濯もせず
飯だって
宅配ピザを頼んで
そんな風に
君の
ぐうたらな一日が
過ぎてゆく
目の前の
紙くずを
ゴミ箱 ....
コンビニの
100円スイーツを食べて
心に膜を張る
むき出しのものに
触れないように
誰のせいでもないことを
誰かのせいにするみたいに
のどがかわいたって
いつも用意されている
....
どんよりとした空
気分が優れない
早くワイパックスを飲んで
寝てしまいたいけれど
まだ仕事中なのでそれも叶わない
無個性なビルに囲まれた
谷川のような道を
僕の乗る営業車が
押し流 ....
ここのアカウントを貰って、再び書き始めたとき、過去作は絶対に投稿しないと心に決めていました。けれども、ある話をするために自分が10代のときに書いた詩を再投稿することにしました。ただ、自由詩として投稿 ....
父親が好きな数少ないタレントに、清水圭がいる。
小田和正、奥田民生がTVに出ていると、あいつだれや?
と言う父親が、清水圭は知っていて、
好きなのである。
....
無能さの解消は
たとえば
あさごはんをたべるとか
そういう
せいかつしゅうかんのかいぜんで
すこしよくなる
数値でいうと
5くらい
ただし無能さが500を超える場合は
無駄
は ....
これから結婚について書きます。
その前に男性側の視点であることを前提としなければなりません。
何故なら私が男だからです。
女性側からの視点で書くことも不可能ではありません。
....
楽しいことがあると
「こんなことながくは続かないんだ」と
戒めのために
開くペラペラの表紙
集合写真のわたくしは
右上の丸のなか
人並みの生き方を
望んでいるけれど
なぜだか
い ....
タコわさに出会うたび
タコつぼを思い出す
そんなとき
タコに来て
タコを抱いて欲しいと
タコ飯も
タコスもいらないさ
(タコスはタコ関係ねえだろうがあ!メキシコだろうがあ!)
....
はりがねみたいな芯だから
ぐにゃり
朝の寒さに折れ曲がる
固いけっしんは
夕べの日記に書かれてる
ぐねぐねぐねぐね
短くなりながらためてためて
えい
と起き上がる
曲がりなり ....
樹木希林を名のる前の
悠木千帆が
身悶えながら叫ぶ
「ジュリイイイイ!」
私はすっかり衰えてしまい
何を見ても
反応しないと泣いた
壊れかけたVHSビデオデッキで
思い出のAV
....
(出だしはハイトーンボイスでお願いします。)
ああ
はしたない
夢を追い続け
ああ
いつの日か
本物見てみたい
(ここからは妙にこぶしが効いた低音でお願いします。)
週刊誌のグラビ ....
おそろしさに
せなかが
まがったばあいでも
まがりを
なおせば
なおるかというと
なおらないし
8888
汚染された
キャラメルが
汚染キャラメル
フッ素
化合物で
黒く ....
僕は終わった人間だから
団子をかじったりすることが
ゆるされる
という
ことを
いって
だんごを
かじったりしたから
ころされる
きらい
というのは
機雷
で
機雷
だ ....
組むとおいしくなるものも
あるのですと
ジューサーのくだもの入り乱れる
うずまきぐるぐる
見つめる先は
昨日の君の言葉の意味
えええいもう と
注ぎ込んで
沈殿する間に飲み干 ....
朝、スズメメダカの関係性を
カッパする
竜巻はブレイクダンスし
ブレイクダンスは竜巻し
雌の雄叫びが各地で起きるものの
だらしなくコンニャ ....
たとえば飲み会の幹事をしたとして
のぞまれないのに
やたらと
むのうさを
おしだす
下司が
あって
それは
しぬべき
かも
直言はしない
きらわれていて
きらわれている ....
うすくつもった無音
じゃれあう轍
だれかオレに
うまい珈琲をいれてくれないか
きょう傷ついたことなども
香ばしくてすっきりとした
あったかな気持ちにかえてくれないか
うすくつもった無音
....
吹雪いてた処も多かろ、此方ではこれが初雨。静かに優しく。
舞い上がった正月埃をほんの少しほんとに少しの雨が鎮める
恋人は何かの匂いのひとがいい焚き火の匂い潮風の匂い
失くした ....
俺がどんな言葉で話をするか君に判ってもらえるだろうか
俺の大脳皮質からウミガメの卵のようにぽろぽろとこぼれてくるものの形状が
君の感覚野にまで届くことがあるだろうか
凍えるカーテンの向こ ....
言葉に無いタクシーがいて
瞬きが出来ずに泣くきみがいて
ゆっくりとした雲が転がっている
優しい音のするヒトデがいて
何でもないイソギンチャクがいて
その間をどこまでも白線が ....
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