おでこにねじが刺さったら私はたぶん抜きません
おでこにねじが刺さったら私はたぶん押し込みます
おでこにねじが刺さったら私はもっとねじ刺します
おでこにねじが刺さったら脳みそにた ....
金魚鉢がひとつあれば
紅生姜を入れる
すると紅生姜は
金魚になって
うれしそうに泳ぎだす
でもそれは
本当は金魚ではなくて
赤い赤い心臓なので
箸 ....
体が渡っていく
時というものをとらえている
内で揺れている思いは
木霊のように 降りている
次のよりどころはあるのだろうか
でも先の事を知って なんになる
ところどころに私が居る
....
石化する
柔らかな石
心電図の
波形の谷間が
わたしたちの眠るところ
わたしたちの見聞きするところ
わたしたちの対話するところ
/年の瀬も差し迫ったふとしたある日
一 ....
わたしの森は
胃袋のおく
どんどん深く狭くなり
わたしがあなたを
たすけてあげよう
狭く深く森が腐る
腐る腐る
たいなしのたいやきたべてだいなしのダイナマイトをタイニーチャムへ
たいなしのたいやき
だいなしのダイナマイト
たいなしのタイニーチャム
たいなしのダイナマイト
....
パンツの中には
かりんとうがひとつ
知らないうちに
かりんとうがひとつ
パンツを脱いで
かりんとうに気づく
どこで産み落としたか
分からないけど
パンツの中には
かりんとうがひと ....
あなたに逢えてよかった
あなたには何故か海の匂いがする
こすって
しごいて
叫び声を上げながら
生ぐさい
希望の臭いがする
町は今
眠りの中
あのタネをまき散らすのはあなた
....
こんばんは
シーッ、静かに
今、アイドルの
真行寺あやのちゃんが泊まっている
ホテルの部屋の前に来ています
これからあやのちゃんに寝起きどっきりを仕掛けます
ではまず鍵を開けまして
カチ ....
蛇口をひねると
小さな雲が出てきました
まだ水を作っている途中でした
水道管の中から
作業中の囁きが聞こえてきます
小さな雲は部屋の中を
ふわふわ移動すると
一滴の雨を降らせ ....
青い空でした
どこまでも澄んでいました
こちらの方が戸惑うくらいに
名前がありませんでした
形がありませんでした
ありがとう、も
言うことができませんでした
ごめんなさい、と ....
頭掻けば
机の上は
冬景色
真水で栞を作っています
本がすっかり乾いてしまったから
水に住む生き物や底に沈む石ころが
あれば良かったのですが
誰に許しを得れば良いのかわからないので
最初から無理な話でした
....
芝生の海に
レジャーシートの筏を浮かべ
寝っころがったその先の
青い宇宙の奥行きを考えないで
ただ
平面の広さとして
憧れるだけであった
その日は
確かにあったのでありました
芝 ....
ある晴れた昼下がり
雀荘へ続く道
持ち金少なく
アコムに寄って行く
か弱い子羊
カモられに行くよ
悲しそうな瞳で
マスターが見ているよ
ドラドラドラ
裏ドラ
タンヤオピンフ狙いで
....
いいか悪いか
のメガネをはずす
少しぼやけた視界でいい
すきか嫌いか
の心をはずす
感じないぐらいの皮膚でいい
裸足になって
恐れず歩いてみれば
はじめてわかることの多 ....
向こうの外にある空から
根を切られて絶えた花達が
小川のように 流れてくる
一本ずつだった者が
根を捜して彷徨って流れ歩く
土を忘れるように
水を与えられ
雨の届かない屋根の下
....
それはアイデンティティですか?
いいえ、ただのアイパッドです。
それはアイアンメイデンですか?
いいえ、ただのアイパッドです。
それは愛工名電ですか?
いいえ、ただのアイパッドです。 ....
姉は夜更け過ぎに
YUKI(源氏名)へと変わるだろう
Silent night
Holy night
きっと客は来ない
メールしまくっても
誰も反応しない
Silent night
....
バスが山道のカーブを曲がりきれずに
ガードレールと
摂食した
バスとガードレールが何を食べているのか
ここからはよく見えなかった
ただ黙々と摂食を続けていた
いっしょにバス ....
リンリンリリン
リンリンリベルリン
リンリンリリン
壁崩壊
リンリンリリン
リンリンリベルリン
リンリンリリン
壁崩壊
リンリンリリン
リンリンリランラン
リンリンランラン
どこ ....
そのうちさ
ひらがなにした方がいいのか
かたかなにした方がいいのか
考えなくても
わかる日は
もうすぐやってくる
笑っていたらいい
笑いたい時に笑うんだから
そこから
中央に
丸い石を並べた
ネックレスのような道があって
豊かな膨らみを二つに分けるような
多分の道
人々がその橋を渡る日もあった
お年寄りとか カップルとか
呼吸のために
水 ....
白と黒とがくんずほぐれつ
秘密クラブの夜は更ける
妖しく燃える官能世界に
スケベ心が
スケベ心が
ああ
またうずく
パンダショーだと笑うがいいさ
俺には無理だと分かっていても
奮 ....
罪な奴さ Ah Pathetic
ミニの奥の闇
どうやら俺の負けだぜ
チャック下ろそう
夏の日の車内なんて
無法地帯と笑いながら
パンティに手を伸ばす
汗をかいたお股が
仕事終わり ....
ペンキの拍手する
満月を 濡らして 帰ってきました
ジュースは 方程式に破れて とまととまととまとと
と 昼の海に浮く時間です。
瞬きが景色をつくる
壁面に反射する光
戻ってくる
街路樹の梢たち
人々の独白は
磁器を数える単位となり
いつまでも終わらないので
扉は貧しい影の所有者となる
そして形はいつ ....
白線が
電車で顔を擦られ
風が吹いて
月を食べる
あご紐
だめになっていく体のリズムの変調が
自分には一番良く分かる
画面がフラットになり
肩車をして
新聞を逆さに読んだ
朝が来る
冬が来る
『やべぇなぁ、、』って実際に
発声をする
白いパジェロ
壊れかけた肉体を
まったく気にしないで
何か少しつまもうよ
くちざみしいから
ウニが見たいなんて
言い出したのは
君のほうさ
吹く風が爪先に
触れるだけで
飛び上がる
だっ ....
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