世界は晴れあがっています 
わたしたちの頭は禿げあがっています 
この頭の表皮に繁茂している
おびただしい髪の毛がすべて 
アデランスだと言っても
あなたは信じるでしょう 
で ....
黒猫が白猫を舐めるので、
私は白猫の指を舐めます

クリープが凍えてしまうと、決まって
私は 貴方を思い出しては
めそめそと泣きます

貴方の言葉をアレルゲンに
私は泣きます


 ....
みえないところで 
さみしそうにみえること
みえないところで
さみしそうにきこえること
わたしをうつしているのかな
わたしはおなじくらいさみしいのかな
しゅんとなるわけではないけど

 ....
ねえ、マトリョーシカ
この世の何処を探したって
貴方ほど馬鹿げた男はいないわ

根っから明るい人間なんて
そんなの、沢山居るほうがおかしいのに
誰かみたいにと躍起になって
自分らしさを台 ....
きみのオデコはとがっている、おやすみと言うたびに、やだやだされて、それはちょうど夏の虫だったから、掛け違えたボタンが蝉のように、ポックリ病だ、ぼくはきみを目覚まし時計と間違えていた。
縞模様 ....
1からゆっくり考える
いったい何を 忘れてきたのか
100を超えても考える
お終いまで 考える

あの娘の手紙はしまったし
鉛筆も10本はある
お気に入りの絵本も
途中までであきらめた ....
もこもこマカロニ ろにーの冒険。 やぁ。


笑ってるといいことあるよね、
って、
ぼくの飼い主は口癖のように言うます。
不器用なのです。


だから、
ぼくも笑ってみたです。

にこっ!






(飼い主ー、やーい、お腹空いた ....
1、ソイ

あやとりしよう
もりのなか
りぼんをまいて
ゆびをしばるの
おれんじのふうせん
とどかないそら
わるいうたをうたって
みずがかけてく


2、ルニ

くちのなか ....
わたしの帰る家は
スピルバーグのいない街角
宇宙人も出なけりゃ
悪いドイツ人も出ないのよ

わたしの帰る家は
コッポラの声のする街角
とりあえずマーロン・ブランドが
ちょっと怖いメイク ....
 
 
生温かいザリガニが
真夏の都会を歩く
いたるところから車や人や
ラッパの音が聞こえてくる
そんな暮れ方である
炭酸水を買ってくるように言われ
下働きが走る
近道のフェンスを越 ....
心の底まで 
冷え切るようだ
拭いて流して
立ち上がったら
泪が思わず
わいてきて
情けなくなるのさ
今年44の
俺だから
TOTOに一つ
便座に一つ
デカイケツが
はみ出て付 ....
 
 
ガラスに触れるクラゲの触手
骨のない夜、月に発光する

僕らの大切な約束は
フライパンの中
焦げた形の文字列になる

(自転車はさっき片付けておいたから)

どうしてだろ ....
 
 
街はコップの中にあった
人々は皆
銀色の言葉で話をしていた
消しゴムの形をした像が
中央広場に置かれていた
教訓めいたことが刻まれていた
僕は草色の列車に乗った
寒天の匂いが ....
 
 
右手の人差し指が
鍵になってしまった
どこの鍵だろう、と
合いそうな鍵穴を探すけれど
鍵の要らない穴しか見つからない
ふと鏡をみると
自分のおでこのあたりに
それらしき穴があ ....
 
 
とても柔らかな
パンを焼いていると
わたしの指は
マヨネーズ
できることと
できないことの
 
お風呂場に散らばった
キュウリの抜け殻を
お父さんはまだ
片付けてくれな ....
俺は元気だ
元気ハツラツだ
(上戸彩が好きだ!)
早寝早起き
飯はうまいし
ビールもうまい
おかげさまで
ウンコが太い
そして長い
回数もめっちゃ多い
朝の一発目は特に
立派な ....
くしゅ、って
どこかの
紅茶ポットが

できましたって
ささやくように

あるいは
きょうみしんしん猫が
もふもふのねこじゃらし
鼻のあたまをからかわれ

くしゅ、って
かお ....
 
 
カバンを抱えて人を待っている
いつしかカバンから手足が生えてくる
カバンに抱えられる
私の手足は引っ込む
カバンが私のファスナーを開ける
あんなにあった体の中身がなくなっている
 ....
あるひ、
人生がながれだして いや
これまでもずっと
ながれている
ことをおもう
おじいさんや女子高生が
目の前をひだりから右にあるいている
雲は勢いにのり ぐいぐいと
きえていっ ....
閑散の通行人に
血染めのおっちゃんは
鮮血はラズベリージュースほどの
出来過ぎの綺麗と知らしめる白ジャージで
泥酔した禿げ頭の小さな切り創から
ぼたぼたとアスファルトに零れる
動脈血の量は ....
はみがきの




チューブからから


 ....
気になるあの子からもらった
角が二箇所内側に折られた
秘密のお知らせ。
開くのが惜しくて
放課後でもまだ読んでいない。
カラーのポールペンで
まるっこく書かれた ぼくは
色合い綺麗で
 ....
シンデレラ
トンデレラ
シンデイラ
ツンデレだ

カボチャの馬車に
乗って
クリスタルのヒール
履いて

手をとり
噴水に案内する
アトラスは
柱を支えていた。
  日曜日、
  くさかんむりの広がる野原で
  ピクニックをする
  あなたは適当なところに
  持ってきたもんがまえを敷いて
  ここに座りましょうという
  おべんとうよ、と
 ....
 
 
洗濯物を畳む
隣では母が洗濯機を畳んでいる
自分で洗濯物も畳めないほど
すっかり老いてしまった

母は工具等を手にしながら
ここはどうするの
と時々聞いてくる
面倒くさくて ....
 いち、にの、最初の詩人は、最初の主観で書いていたらしく、それは例えば、
 「透明できれいなコップが、清潔そうで私は好きです。」
 書くことは、つかんだ糸をはなさないように手繰りよせながら、森の中 ....
 
 
アトリエで
鳥と歌う
リスと笑う
鉛筆に泣く
 
 +
 
飽きてしまった
飛ぶことにも
理屈をつけることにも
襟を汚したまま
  
 +
 
空いているところ ....
わたしたちより古株で
わたしたちより広い範囲に
(未知種)として一括りされる
名もない虫がいまもずいぶんと生き抜いている
らしい



Gという
まことに理論的な空間で
アドレス武 ....
 
 
皮膚を持つ、
匿名の

 +

ひりひりした痛みを
登記するものとして


 +++


ひつじが忠実に
時計を分類している
広くて静かな
都会の一室、そして ....
阿ト理恵さんのおすすめリスト(928)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
頭皮行- たもつ自由詩812-5-27
因果律- 桂川精螺自由詩512-5-26
みさみさわわし- 唐草フウ自由詩13*12-5-12
マトリョーシカ- faik自由詩10*12-5-1
目覚まし時計は、まだ鳴らない。- ズー自由詩9*12-4-26
現代のしまうま- こうだた ...自由詩5*12-4-22
もこもこ- うんち自由詩2*12-1-19
にこっ!- 士狼(銀)携帯写真+ ...6*11-8-13
ダンピング- ミゼット自由詩6*11-7-8
ひとりジョーズ- 花形新次自由詩411-7-4
都会の暮れ方- たもつ自由詩911-7-2
便座に付いた物語- 花形新次自由詩4*11-6-30
骨のない夜- たもつ自由詩211-6-30
憧憬- たもつ自由詩611-6-28
鍵穴- たもつ自由詩1111-6-18
マヨネーズ- たもつ自由詩311-6-15
ウンコが太い- 花形新次自由詩4*11-6-15
くっくどぅーどぅるどぅ- umineko自由詩8*11-6-9
中身- たもつ自由詩6+11-6-8
むじょう- 唐草フウ自由詩9*11-6-7
杖刑- salco自由詩5*11-6-6
パン屋オットー- TAT短歌4*11-6-6
そんなやり取り- 電灯虫自由詩7*11-6-6
灰の娘- ペポパン ...自由詩2*11-6-5
くさかんむりの広がる野原で- 草野春心自由詩26+*11-6-5
ずっと、畳む- たもつ自由詩8*11-6-5
最初の詩人- ああああ自由詩2*11-6-5
アトリエ- たもつ自由詩4*11-6-4
、(むし)- 乾 加津 ...自由詩15*11-5-30
ひと- たもつ自由詩7*11-5-26

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31