ああ困ったなあ、
(宮沢賢治「注文の多い料理店」)
本当にこのやり方でいいのかい?
(浦沢直樹「20世紀少年」)
胸の中でつぶやいた
(川上弘美「どこから行っても遠い町」)
私 ....
ぼくら、たがいに言葉もなく
薄っすらと曇った空のした
だだっ広い荒野を切り裂くような
一本の道を歩き続けた
おんぼろの靴がいつまでもつかと心配だったけど
気にしたとこ ....
【はじめに】
2014年4月15日をもちまして、HHM2は完全に閉幕します。ご投稿くださった皆様、投稿作を読んでくださった皆様、現代詩フォーラムやTwitter等でリアクションをとってくれ ....
元関西テレビアナウンサー、杉本清氏の競馬実況を集めた愛読書『三冠へ向かって視界よし』(日本文芸社)から、特に好きな実況を十選し、ひとことふたこと述べさせていただきます。ワタシの蛇足はどっちでもいいの ....
少女の耳は
たくさんのこころをきこうとして
とっても
おおきく
あたまから
ひらきました。
中心部は
とっても
あつかったです。
あついあつい熱をじゅうじゅう持って
みんな ....
正月なんてとっくに過ぎて豆まきもひな祭りも終わったけれど、幼い頃お正月前によく歌ったあの歌を、小さな声で何度も何度も口ずさみながら歩く。私は、わずかに何かを期待していた。
「もーいーくつねーるーと ....
急な坂道の途中で立ち止まる人のように、左半身を下にして斜めに傾いでいる男と目が合った。あっと思って目を伏せたがもう遅い。空も電柱も道路もぐるりと回転して、私が斜めになっていた。
「あなた、斜めです ....
三角になりたい。右も左もいらない。
右手で口をおさえて咳をしたら私の右手は
遠くまで吹き飛んでなくなってしまった。
左手でドアを開けて外へ出ると庭にいた猫
がにゃあにゃあと鳴く。私の右耳は ....
昨年春から、実在したサラブレッド、レースをテーマにした、競馬ライターかなざわいっせい氏の「ファイト!〜麗しの名馬、愛しの馬券」というショートショート集を、オリジナル作も混ぜながら、連作作品としてシナリ ....
向かい合わされた二つの椅子の一つに座る
誰かの温もりがまだ残された椅子に
浅く、前屈みに
向かい合わされたもう一つの椅子に
客人が座る
深く、めざめに
もたれ
客人の手の甲に ....
「これよりわたしたちがHHM2へ献呈いたしますガッピョーは」
「一組の【私と傍らの友人】の立体視です」
「二本の詩の交錯で編まれた網膜に、一網打尽な舌平目のムルソー」
「そんな散瞳はいやだ、「そ ....
藍色など
群青色などと言って
壊れないで下さい
星が点滅する
或は惑星、
と言うか
全ては夜の表に光っている
私は私の肌色を光らせて
草原の上
月の下、
或は上
....
この分析文は、田中宏輔氏の作品『THE GATES OF DELIRIUM。』が、どういう構造・構成で作られているのかを視覚的に見せることを目的として書いたものだ。
本編はこちらで読める。
『 ....
よくしゃべる星空に相槌を打つ
とおりすがりのコンビニで買った
コンドームの箱をあけて数を数えてる
ティッシュボックスから
うすい紙引き抜いてするエモいファンタジー
こんなはずじゃなかったんだけれど
ぶらさげた青いくまのぬ ....
直線と曲線が折り重なり春がきました。そこは麒麟なんじゃない、キリンなんじゃない、きりんなんじゃない、夜のそこはまだ冷えるから
冷えたそこから声がする
長い長いきりんの首のそこから
聞いたこと ....
彼女は広くて一面真白の部屋で暮らしていました。それは、慎ましやかで、とてもおだやかな生活で、彼女はその部屋での暮らしを大変気に入っていました。それに、なんといっても彼女には愛すべき同居人がい ....
にゃにゃ曲がりをにゃにゃ直線にして銀河
要らぬ心配かもしれませんが、前回のHHMほどには開催前のいろんな声が聞こえてこない気がします。毎回同じように盛り上がる必要はありませんし、始まってみて参加作品の投稿があれば何も問題はありません。ただ ....
BOXのティッシュが全部なくなって過去と未来が繋がっている
HHM2要項
〇開催目的
各人が、各人の好きなネット詩作品の魅力に対する熱い思いや考えを、魅力的に表現し交流することで、多様な作品との出会いのきっかけが生まれ、ネット詩がより豊かになる ....
やっぱりシーラカンスは
水の中でじっとしている
静かな静かな海の底
エンジンが故障しているからだ
わたくシの計算したところによりまスと
マグロの三十倍ぐらいのガソリンを
こやつは ....
日曜の昼間はぜいたくな席のようだ
時間はゆっくりで
間違った字をかいてもあせらなくていい
とがった消しゴムで無理に
消さなくていい
みんなだらりとしていてもいい
雲がふわりとあ ....
{引用=
「カスタネットを叩く小さな手が、乾いた音を空間に弾かせて赤と青のあわいにある星を見つけようとする。白眼は青みがかっていて世界中の秘密を引き連れてまだ秘密を作ろうとしてい ....
和歌や短歌などについて まったく経験のない私が、節分祭と名をうち
無謀にも 五七五で
ポイントなしの レスをつけさせていただこうという企画をやらせていただきました。
クレームを お茶目な節分祭は ....
電話はだいたい突然だけど休日をアクティブにだらだらしようと思っていたら突然モエモエからランチに呼び出されて駅前の定食屋で待ち合わせた。酢豚定食をたのみ、どうしたのと聞くとやっぱり好きな男のことで、やっ ....
ハリボテのビルの中 傘差して歩く
彼女はどしゃ降り
上方へ向かって広がりをみせる天井
あらゆるものが彼女の頭頂部へ
その一点へと集約する
聞き覚えのある声が降ってくるのに
傘は 骨ばかりの ....
ぼくはきみの芝居を観に行くと約束をした。流行の街の古びた小屋で行なわれる一人芝
居。友人から借りたハンディカムできみを撮るよ、とぼくは言った。しかし、ぼくのから
だは血糊で汚れていた。何度も落と ....
わたしのとういところをみぞれがながれていった
かこがかこらしいままかせきになり
結晶とわたしが
まったくおんなじそんざいになった
いつかひかるものとしてあつかわれる
幻の火にてらされ ....
■ 田代深子さん『後日譚』http://hibariryouri.web.fc2.com/11/tashiro.htm
からくさ模様のように蔓が〈伸び〉、いろいろなものが〈伸び〉て、〈延び〉 ....
阿ト理恵さんのおすすめリスト
(938)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
現代詩フォーラム復活記念(超無断引用詩)
-
左屋百色
自由詩
13+*
14-5-11
On_The_Road_Again_(_new_classi ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
14-4-30
HHM2講評
-
香瀬
散文(批評 ...
8
14-4-21
杉本清名実況十選
-
平瀬たか ...
散文(批評 ...
4*
14-4-15
あったかい耳
-
うんち
自由詩
8*
14-4-11
【小品】もういくつ寝ると
-
こうだた ...
散文(批評 ...
1*
14-4-8
【小品】囚われ
-
こうだた ...
散文(批評 ...
1*
14-4-8
られつ
-
左屋百色
自由詩
6*
14-4-2
完成させよう。
-
平瀬たか ...
散文(批評 ...
3*
14-3-30
一つの空席のために二つの椅子を用意して
-
末下りょ ...
自由詩
5*
14-3-30
【HHM2参加作品】舌平目のムルソー(suigyo)を散瞳す ...
-
澤あづさ
散文(批評 ...
6*
14-3-28
エンジン
-
水衣
自由詩
6
14-3-26
【HHM2参加作品】田中宏輔『THE_GATES_OF_DE ...
-
こひもと ...
散文(批評 ...
2*
14-3-26
よくしゃべる星空に相槌を打つ
-
北大路京 ...
自由詩
8
14-3-25
ボーイミーツガール
-
モリマサ ...
自由詩
8
14-3-20
きりん/リレー詩
-
こうだた ...
自由詩
5*
14-3-18
ほねのみるゆめ
-
itsuki
散文(批評 ...
3
14-3-18
_にゃにゃ曲がりをにゃにゃ直線にして銀河
-
北大路京 ...
俳句
5
14-3-13
HHM2開催に寄せて_過去の批評祭作品レビュー
-
深水遊脚
散文(批評 ...
4*
14-3-11
BOXのティッシュが全部なくなって過去と未来が繋がっている
-
北大路京 ...
短歌
6*
14-3-4
HHM2要項
-
香瀬
散文(批評 ...
3
14-3-3
春とバナナとシーラカンスの速さ
-
こうだた ...
自由詩
7+*
14-3-3
日曜時間
-
朧月
自由詩
5
14-3-2
星野屑子の冒険
-
手乗川文 ...
自由詩
8*
14-2-27
★三月三日_雛のお祭企画のお知らせ。★追加の連絡事項がありま ...
-
るるりら
散文(批評 ...
11+*
14-2-26
よせて_あげて_はさまれて
-
末下りょ ...
散文(批評 ...
3*
14-2-26
鳩は水色
-
こうだた ...
自由詩
3*
14-2-22
新作衣装の発表会__『羊・遅延』
-
ps.
自由詩
1
14-2-17
イニシエ
-
平井容子
自由詩
12
14-2-13
【レビュー】雲雀料理11号の感想_2/4
-
mizu K
散文(批評 ...
1
14-1-30
1
2
3
4
5
6
7
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9
10
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