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夕焼け色の空を見て
君は癒されるでしょうか
あの日、
海で見た
あの空のように
終わり行く一日を
溶かすように
僕らは終わったのでした

愛しています
と呟くたびに
コップの中の ....
1+2=

「たけちゃん。
 おつかいにいってもらえるかな。」
「うん。
 いいよ。」
「みかんひとつとりんご二個買ってきてほしいの。」
「ひとつとふたつ・・・・。」
 ....
               100909






箱の中から
取りだす石ころ
お弾きのように一列に並べた。
テーブルの上の石ころたちは
鈍い色を放ち
眩しそうな目をし ....
最初の雨の火に焼かれ
槍や矢の血の頬を娶い
色なき泡を
曇へ放ち


海を消す火
ひかり鳴る海
寄せる片目
まばたきの波


黒円が重なる
白濁が白濁を射抜く ....
宇宙はきっと真っ暗で
僕らが思っている以上に
光は寂しい存在で
正しさなんて儚くて

足元につくばう蟻と
天井から落ちた雨
雲泥の優劣なんて
誰が決めたんだろう

取り残された星に ....
夜明け前の空の色が
好き


深い群青からじょじょに
混ざり合った茜色
朱色
明るい赤みを含んだ水色へ…


私たちは今
夜明け前なのかもしれない


今日への希望をはら ....
人の声がしていた
気のせいかもしれない
聞かなければ、
聞かずにすむのかもしれない

鬱蒼とした密林の獣道らしかった
薄日の差し込むそこは、鳥が時折 過ぎていく
朝ならばもう、あたしは学 ....
 
 
母の家までいくと
まだ幼い母が
家の前でひとり泣いていた

なにか悪さして
家に
入れてくれないのだと言う

私は扉をたたいた
悪いのは
この娘ではなく
私なのだと
 ....
バスドラの響き
サイドシンバルの嘆き
ハイハットの規則性
スネアのアクセント

CRYするギターのうねり
むせび泣くキーボード
今度家に遊びに来てと言われる。
ライトハンド奏法見せるか ....
英語の歌詞だからうたえっこなくて
だけど今あたしのカラダになじんで
でたらめ英語でがあがあうたえば
気分は明日へゆけそう

ふいにバラードなんてかかって
座る場所すら確保しなくて
唖然と ....
らららららららららと空が笑った

らららららららららと君は真似る

 ストッキングも
 重いカバンも
 肩の上がらない窮屈なスーツも
 何も知らず持たない君は
 綺麗な声でらららと ....
滴り落ちる朱が
脳の闇を呼び覚ます

隠れていた魔物が
『逝けよ 逝けよ』
と騒ぎ立てる

ネジの緩んだ僕の体は
ぎこちなく葬送ワルツを踊り出す

ここにはない何かを求めて
魂は ....
 ――知っていただろうが、

銀のフォークに刺したその柔らかな一切れが
まだ焼かれるまえには紅く鮮血が滴っていたのを
そして屠られるまえに荒く息をし、
「お願い、どうかやめて!」と叫んだのを ....
こうばしい匂いは
おとこのこの
おへその上からする

おんなのこたちは
それを知って
おんなになる
電話がかかってきて
行ってしまった
幸せになるんだ
といって

コケリンドウの
花をみつけた
ちいさな青
の付け根のあたり
淡く
消えそうなものに
私はいつも憧れる

たくさ ....
他人の死は見ることができ、
自分の死は見ることができない。

他人の表情は見ることができ、
自分の表情は見ることができない。

自分の何かはすべて想像だけで、
鏡に写った自分が本当に自分 ....
              

真夜中に揺り起こされた
見知らぬ男が側にいた
男は声を潜めて、島を焼く、と短く言った
これから島を焼くのだという
どこへでも好きなところへ逃げろ、そう呟いて ....
弟と拾ってきた仔犬
団地では飼えないからと母にきつく言われ
泣く泣く拾った場所へ戻してきた次の日

くんくんと悲しそうな鳴き声忘れられなくて
自転車に乗り夢見ヶ崎まで

小高い丘の上には ....
 
麦わら帽子の片思いは
たんぽぽの種になって飛んで行った

新調仕立て背広の恋愛は
勿忘草となって枯れていき

覚悟を決めた愛情は
ブーケの花となって咲いていった

白髪交じりの ....
{引用=



夏がころがりおちてゆくのを
陸橋のうえから
ぼくは
ずっとみていたんだ
いつかかならずくる
嵐が
ニンジン畑のどこに潜んでいるのか
だれも知らないことが残念でなら ....
海に沈んでいた。深くて、暗くてただただまっすぐに、とうめいな海だった。彼女はいく年も海の中で生活をしていた。貝殻と人魚のシズクでできたふしぎな家に住み着いて、自分のすきなものだけを集めて暮らしていた。 .... 真冬の寒い日
葉がすべて落ちて
魚の骨が起立する
銀杏並木の坂を
ゆったりと降りて行く

僕は何の理由か気づかずに
気づかないまま
躓いてしまった
小石一つ無い道だったはずなのに
 ....
やさしさを捨てる課題に明け暮れていた
あなたは拾ってとどけてくれた

誰にもはちあわない海底トンネルを失踪する野ねずみの惑乱、分岐点を走りぬけ迷宮のままどこかのダムが決壊する速度を待っていた。汚 ....
あとで何も思い出せないくらいの人生を生きたい
あの時あそこで何をどんだけ食べたとか
そのあと誰かと湖の閉鎖中のボート乗り場で
かなりきわどいところまで乳繰り合ったとか
そんなことど ....
「不自由になるの」

そう笑った 君は
僕と目も合ってないし 苦笑いだった

「期待していいのかな?」

そう考えた 僕は
友人のことを思い出して 今の言葉を取り消した

「ピアノ ....
                     100905




いつかの
間違いのない期間を
充実させた大型の骨組み
シロナガスクジラからコクジラにイルカ
8月の醤油樽は乾ききって ....
お菓子はね、子供や、それから男のためにあるのよ。
甘いお菓子のにおいに騙された子供は従うようになります。
とろけるようなめまいの中で男は幸せになります。
子供も男も基本は同じです。
ホームメイ ....
悲しい歌ばかり歌っていた

ひかりもなかった

影もなかった

本質ってなんだろう

悲しい歌ばかり歌っていた


人間に進化した猿とそうではなかった猿
その違いは森からでたか ....
足音は雨音に紛れ
身体は真夜中に紛れる

微かな人とすれ違うが
みな傘を手に雨よけに夢中で
真っ直ぐ歩いていく

傘を手に飛び出てはみたが
差す差さないで迷ってしまう
肩へ着地した滴 ....
一定、一定の過去を創りだす

わたしの
しんぞうのうらがわの、
思想力と安楽死を求めてる、
わかく
やわらかく
なまぬるいそんざいかん



宇宙葬に関わっては、
いまだ周囲 ....
豊島ケイトウさんの自由詩おすすめリスト(486)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕焼け、秋- 真山義一 ...自由詩1910-9-9
1+2=- 乱太郎自由詩11+*10-9-9
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夜明け前- 森の猫自由詩4*10-9-8
密林からの- 月乃助自由詩11*10-9-8
風の記憶- 小川 葉自由詩510-9-8
フェデラーの嘆き- ペポパン ...自由詩3*10-9-7
おどろう- 朧月自由詩310-9-7
雨と無知- 222自由詩2+*10-9-7
漆黒- うずら豆自由詩610-9-7
Sacrifice_★- atsuchan69自由詩14*10-9-7
こうばしい匂い- はるな自由詩2+10-9-7
りんどう- 佐野権太自由詩21*10-9-7
鏡に独り言- ……とあ ...自由詩8*10-9-7
焼島__- 楽恵自由詩8*10-9-7
夢見ヶ崎のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*10-9-6
恋の花- 乱太郎自由詩13*10-9-6
犬もみていた、夏のおわりを- 石川敬大自由詩1810-9-6
sunset_girl- 有村自由詩610-9-6
友ー躓きー- ……とあ ...自由詩9*10-9-5
過失も、贅沢なわたしたちのまえには- 乾 加津 ...自由詩4*10-9-5
あとで何も思い出せないくらいの人生を生きたい- ホロウ・ ...自由詩7*10-9-5
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うろおろのむし- あおば自由詩6*10-9-5
お菓子づくり- 西日 茜自由詩8*10-9-5
森からでた猿- 吉岡ペペ ...自由詩610-9-5
こもり_うたう- 佐々木妖 ...自由詩7*10-9-5
平方に曲げて- usoni自由詩9*10-9-5

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