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儀式

コーヒーを流し込む
渋谷の街を全部呑み込む
港湾色のコーヒーがギザギザの胃壁を伝い落ち
私は今日をぶっ殺す


台本

渋谷は巨大な映画館だ
白昼からセックスの匂いがプン ....
日差しに焼けた肌が
深夜の電光に溶けている

胡瓜は
フルーツだろうか
という議論を
今し方
あの白い壁の向こうに聞いた
そうだ
もう
夕焼けのときめきが
透明な鴇色のレイヤーに ....
ぶぅーんと飛んでは
やれ忙しい
やれ忙しい
ごちそうにとまって
人間の様子を窺う
やれ忙しい

隣の部屋には
もっと美味しいものがありますぜ
ぶうんと飛んできたお仲間に
耳打ちされ ....
僕は今両手を差し出して
広い大きな空を掴もうとしている
それがとても滑稽に見えても
そうしなければ
自分が消えてしまいそうな気がして

僕は今両腕を空に向かって突き上げ
広い大きな空に飛 ....
過ぎてゆく時間に
恨みさえ覚えて
「焦らないで」
君の言葉に耳も貸さずに
駅のプラットホームから
飛び降りるチャンスを伺っていた

こんな夜空が
あったんだ
月の出る
星の夜が
 ....
あの塔の頂に立って 
私は何を、視るだろう。 

遠方の高見から眺めれば 
近過ぎると醜い人の世も 
小さい蟻の人々も 
昨日喧嘩した家族の憎い顔さえ 
愛しく思え 

見渡す街の霞 ....
またあの子
そうか 小学校が休みだから

女の子はもじもじしている
暑い昼に お母さんと道で弁当なんてという顔をしている
頬に浮かぶその汗を無理やり拭いている
わたしが来ても顔色一つ変えな ....
グッバイ、グッバイ、わたしの少女
いつの間にか髪も伸びて
いつの間にか真珠のような肌

暗がりをおそれていた少女は
星がきれいだからわたしは平気、なんて言って
怖ろしくも美しい月までも ....
題名は最期につけましょう

果たしてそれすら叶うか解らないけど

言葉として形を得れるか解らないけど

残したい

概念としての存在ではなく

きちんと具現化をして

たとえ
 ....
連休の飛石に
ぽつんと取り残された
ニュートラルな朝
激しい雨と雷鳴に
追い立てられるように
夏は逝った

あまりに唐突に
ぽろんと吐き出された
肌寒い空白
断末魔の雨音と
 ....
ふたりで見つけた

ビルのあいだに

駐車場のうえに

ベッドの窓辺に

きみのからだに

月の青い影を手で

ふたり探している

ビルのあいだに

駐車場のうえに
 ....
    .
あなたは出題する
あなたが謎であるかのように
あなたは謎ではなく
あなたが謎をかけているだけなのに
    .
だからぼくはあなたの出題を読む
ふりをして あなたを盗み見てい ....
愛してる
口に出せば
きみに言えば
そのフレーズがインフレを起こす


そんな気がして
きみに言えなくなっていく
別の道を選んだ僕は今 何処を歩いている?

僕達が交わる
終わりまでの距離を

心の何処かで測っている
 
ひとは
寂しいふりと、狂ったふりが上手です
全員ではないけれど
大半は、そんな気がします


彼女は論文を書きます
自分が、自分に出した課題で
原稿用紙を何枚も埋めるこ ....
私が殺した父母の名は
何度も産み直そうとした起源
月が満ち止め木が外れ流れ出す
無数の零の残骸
反芻する昨日の
無限に続く今日の
家族を殺して先へ先へと
何者にも成れぬまま
アプリ ....
若い女性に人気があるクレープを
男子高校生たちは売ろうと決意した

クレープは売る前に
クレープは包むものだ

経営観は強気の攻め一本
結果については勝つか負けるか
の二分法
若気の ....
三ミリ
ほど
白い部分が見えるまで伸びた爪

今日も放置した
自分の


誰かの爪が
食い込んだ
自分の爪より大きく厚い/turn off.



痛みには種類が、
 ....
ふんわり雲に抱かれたら
ぽかぽかあったかそうだけど
ほんとは凍てつく冷たさだ

騙されるな
氷つぶてを投げつけられるよ

やっぱり抱かれるなら
ふんわりおっぱいの女の子さ

晴れた ....
レモン色のチューリップが
それは雨天のせせらぎであって
顔は飛沫(しぶき)をはじいていたのです

あなたは最初の花ですか
植物図鑑のはじめですか
あなたは「赤」のはずなのに
あなたの夢み ....
川の岩盤を流れる水は
岩盤の裂け目から
襞の入った白いレースのカーテンとなり
直下の岩盤に落下した水はまた元の流れとなり

水は岩肌を滑るように流れ
そのぬめぬめした岩底には
泡一つ遠目 ....
敬老の日に
長寿と書かれた饅頭を
仏前に供える

おじいちゃん
困惑気味の笑顔になる

夕食どきには
NHKみてた人だもん
きっと納得してくれるよね
敬老と長寿はセットになってるん ....
 
 
ため息が
カモメとなり
秋の空高く羽ばたいていく

ヒツジ雲のせなかで
羽を休めていると
ヒツジたちはみな
おなじどこかから
もうひとつのおなじどこかへ
歩いてきたことが ....
ごめんね


そんなふうに


わらってあげられない



せめてどこかに


やさしいことばが落ちていたら いいけれど
チャペルの鐘の音 
ハレルヤのゴスペルの響き


祝福の音色を浴びてキラキラ輝くのは
淡いパステル色の金平糖
小さな羽根を羽ばたかせ
あなたのキューピッドが運んでくる。


甘い砂 ....
用を足すだけなんだけどね

うら寂しい公園の片隅にあるのは決まって便所ってやつで

おおむね和式の便器しかなくて
紙なんか無くて
げげげのお友だちなんかの手が暗闇からぬらりひょん

べ ....
ぼくはこどもの老人ホームみたいなところにいた

親と暮らせないこどもは

この世に多いような気もしていたし

周りがそんなふうな子ばかりだったから

そう思っていたのかも知れない

 ....
おかあさんだからって
人を愛せて当たり前なんて
人間は
人間を生むと優しくなれるの?

おとうさんだからって
人を愛せて当たり前なんて
人間は
人間を創造すると優しくなれるの?

 ....
大きな虫は苦手だ。
特にそれが夜中なら

空も白む
頃は5時30分
台所で小さな音に汗がひいた
見れば全身10センチ以上はあろうかと思われる手足の長い蜘蛛が壁のコーナーにへばりついて ....
穏やかな夏の青い空に
幼い頃聞かされた赤く染められた天地が
嘘のように
頭を刈った少年たちの
淡い掛け声が響いた

誰もが歩む死への行進
だけど殺し合いは御免だ
「兄弟仲よに分けないか ....
豊島ケイトウさんの自由詩おすすめリスト(486)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
渋谷にいると- salco自由詩3*10-9-26
夏の温度- 塩崎みあ ...自由詩5*10-9-26
多忙な蠅は- 曲がり屋 ...自由詩310-9-26
ポジション- ……とあ ...自由詩8*10-9-26
君に贈る占星術- 真山義一 ...自由詩2110-9-26
夕暮れの塔_- 服部 剛自由詩810-9-25
あの子- 乾 加津 ...自由詩6*10-9-25
グッバイ少女- 宮野自由詩510-9-23
題名- 唯浮自由詩210-9-23
夏は逝ってしまった- nonya自由詩8*10-9-23
月の青い影- 吉岡ペペ ...自由詩310-9-23
出題- Giton自由詩7*10-9-23
インフレ- 寒雪自由詩210-9-23
交差点- 徘徊メガ ...自由詩410-9-23
人々の日- 山中 烏 ...自由詩9*10-9-23
零のうたごえ- 高梁サト ...自由詩7*10-9-23
クレープは包むものだ- N.K.自由詩19*10-9-23
敬虔なる- 榊 慧自由詩1110-9-22
うそつき雲- うずら豆自由詩210-9-22
レモン色のチューリップが- 乾 加津 ...自由詩14*10-9-22
吹割の滝- ……とあ ...自由詩10*10-9-22
敬老の日- 朧月自由詩210-9-22
偏西風- 小川 葉自由詩2*10-9-21
ひとりあるき。- 自由詩310-9-21
sweet_wedding_sweets(祝福の歌)- 渡 ひろ ...自由詩20*10-9-21
流すひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*10-9-20
帰る場所- 吉岡ペペ ...自由詩1610-9-20
さかさま- 朧月自由詩310-9-20
夜蜘蛛- アラガイ ...自由詩2*10-9-20
彼岸入りに- within自由詩15*10-9-20

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