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一本の
JR線路記号のような白黒の紐で
するすると地膚におりたつ

口を開けた 函
一列の
七十億の

新聞紙(パルプ)が敷かれ
中をかさこさ歩きまわる
ひよこ一匹をさがす

 ....
いえね タイトル負けの
しんや
液晶画面は踊りあかすよ
「く」の字や「も」の字の
光線びーむ
(BGM/波のように大貫妙子)

つぶやきりん)近頃のねずみはしっぽもない 耳にさわるな
 ....
まもなくアーチストは戻った。まだ呑み込めないわたしに、定まらない彼の焦点は、あかるい動揺を落胆でずぶ濡れにしている。
「わからんのは、柵を跳びこえた・・・馬の行方だ」

 きみは手を創造した「手 ....
いまにも降りだしそヲ、
    降りだしそヲ、
    降りだしそヲ、
    降りだしそヲ よ

            あの

 雲 底

  (  )
  (   ) ....
いつも前をみなさひと叱つてくれた母/あでやかに彩(いろ)めきわたし生涯初のだいびんぐ/息をみたし瞼をとぢて“さよなら”のかたちで関節をのばす

すでに顔をそむけ唇を噛みしめ/母のしおからひ指先をは ....
なまぬるい風に
ウエルニッケ野原はがらんどう
すずめを いちわ
ちからまかせに
にぎり もだえる
臨月まぢかの手(うで)をひろった

縄をまわし
大地に丸太をいくつもしいて
石油コン ....
ドモ、ロボトデス
ヒト、スキ
モノ、スキ
コトバ、スキ

キセツ、ハ、メグッテ、ハナヤグ、コロニ
トリヤ、ムシラモ、カナデル、コロニ
プレリドッグノ、デアタ、コロニー
・・・ボク、コユ ....
たびたびおとずれる
手をのばさずにはいられない衝動と
どこかで燃えつきるはずの悠久の紳士が
消えずに残るわたしの瞼をゆきすぎていく
それはまるで
ひびきを吸いとる
木綿をまとった異国の旅人 ....
星もなく
ふあんに耐えかね
肩にくいこむ夜をおろすと
知らない山のほうから遠吠えがきこえる
呼んでいる
/存在(たいしょう)ではない たしかに
よばれている
脳天から電光石火よびさまされ ....
わたしへん
ものに執着しても
ちっともものと思っていないんです
はだかにしてとうめいにして
ギリギリの「アル」になるまで
投げて、こわして、きずつけて、ためします

それにくらべて
こ ....
またあの子
そうか 小学校が休みだから

女の子はもじもじしている
暑い昼に お母さんと道で弁当なんてという顔をしている
頬に浮かぶその汗を無理やり拭いている
わたしが来ても顔色一つ変えな ....
レモン色のチューリップが
それは雨天のせせらぎであって
顔は飛沫(しぶき)をはじいていたのです

あなたは最初の花ですか
植物図鑑のはじめですか
あなたは「赤」のはずなのに
あなたの夢み ....
やさしさを捨てる課題に明け暮れていた
あなたは拾ってとどけてくれた

誰にもはちあわない海底トンネルを失踪する野ねずみの惑乱、分岐点を走りぬけ迷宮のままどこかのダムが決壊する速度を待っていた。汚 ....
わたしがわたしをいう
みどりごの茂みがでこぼこの洞穴に落ちこむ

そこで
太陽は負のみなもとを活着させてしめつける
「朝がこないよ母さん!」
ブイと灯台をひとつひとつつむぎ囲んだ海岸線で
 ....
「まるで地層」

頭上を滑るコンテナトレーラ層

さらに上空をよこたわり蛇行するモノレール層に見下げられている
地下層はたぶんなにもない
原っぱ
交差点にできたとうめい角膜のレイヤーだ ....
せめて はいさぎよい
悔いにのみこまれてもその上に震えたつ
涙もかれた花のいろをしている

せめて はもとめない
とうめいになったからだで小さなものたちを拾う
どんなにこぼれても心のあ ....
男はリカバリされたパソコンをみながら
バックアップの大事さを思い知るはずだったが
じわじわと不機嫌になったあとは
海のとおくに浮かんでいるきもちになった

記憶は記録とおなじなのだが

 ....
豊島ケイトウさんの乾 加津也さんおすすめリスト(17)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
インターネット・ファクトリ_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩8*10-11-28
いたずらだいすきピーターラビット_(ご利用は計画的に)- 乾 加津 ...自由詩3*10-11-25
アトリエ- 乾 加津 ...自由詩5+*10-11-19
雨がくる- 乾 加津 ...自由詩16*10-11-13
おちば- 乾 加津 ...自由詩9*10-11-10
がらんどう- 乾 加津 ...自由詩10*10-11-8
ロボト- 乾 加津 ...自由詩5*10-11-2
まどろみ- 乾 加津 ...自由詩7*10-10-30
インクルード- 乾 加津 ...自由詩15*10-10-15
構造- 乾 加津 ...自由詩8+*10-10-9
あの子- 乾 加津 ...自由詩6*10-9-25
レモン色のチューリップが- 乾 加津 ...自由詩14*10-9-22
過失も、贅沢なわたしたちのまえには- 乾 加津 ...自由詩4*10-9-5
わたし_(ご利用は計画的に)- 乾 加津 ...自由詩3*10-9-3
そびえたつ邂逅- 乾 加津 ...自由詩5*10-8-26
わたしと__せめて- 乾 加津 ...自由詩16*10-8-5
リカバリ- 乾 加津 ...自由詩3*10-7-30

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