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死んだら二十八グラム体重が少なくなるって
それがひとのタマシイの重さらしいよ
と、どこから聞いてきたのか
娘が言う
父はおもう
タマシイに重さがあるなら
物質 ....
マヨルカ島にふきよせる地中海の青い風をすくいとる
ピアニストの手のひらは白い
葉叢を束ねる小鳥のさえずりに頬ずりをして
月光にきらめく細い爪をみつめていた
風の家にあ ....
親分が死んだ
翌日は
空がどんよりしずみこんでいて
さかんに落ちる公園の黄葉たちをみていた
車内の
十月
か。
なやまされていた
か。
....
オタマジャクシが
ぼくのまぶたの裏側に棲みついてしまった
けれど、だれからもみえない
ぼくにも
影の輪郭しかみえないが
たしかに棲みついて動きまわっている
....
{引用=
夏がころがりおちてゆくのを
陸橋のうえから
ぼくは
ずっとみていたんだ
いつかかならずくる
嵐が
ニンジン畑のどこに潜んでいるのか
だれも知らないことが残念でなら ....
光に目を凝らすと
色彩が失われ
あらゆるカタチはこわれている
ひとつの塊にしかみえなくなっている
蠢くものの姿がみえない
ほかと選別できないから言葉がうかびあがら ....
眠らないバスにのった
眠れないぼくは
あの野性化した雲といっしょに
あかるい夏の海辺をどこへむかっていたのだろう
写真でみただけの
マリアナ諸島の鮮やかなブル ....
その身を削いでゆく
どこまでも
いつまでも
と、いうわけにはいかないのだ
だれであっても
どんなひとであっても
あげくの果て
使いものにならなくなった
....
{引用=
またいつもの
自転車にのって
ぼくがむかっていた
先とは
どこだろう
でも
いまは
どこだろうがかまわないおもいでいっぱいなのは
はたして
ど ....
豊島ケイトウさんの石川敬大さんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
結界を出入りするもの
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石川敬大
自由詩
20
10-10-31
ショパンの手
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石川敬大
自由詩
18
10-10-26
赦されるの蚊、この殺戮は。
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石川敬大
自由詩
18
10-10-9
ふあんな街は犀の背中にのっている
-
石川敬大
自由詩
16
10-9-11
犬もみていた、夏のおわりを
-
石川敬大
自由詩
18
10-9-6
ピアノ協奏曲「月光」
-
石川敬大
自由詩
21
10-8-28
うつつと夢の間を縫うバスに乗って
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石川敬大
自由詩
19
10-7-22
おじさんはガンジス河のひと粒として
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石川敬大
自由詩
17
10-7-12
日曜日のカエルは旅好きである
-
石川敬大
自由詩
28
10-6-27
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