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霧氷を知らない 海風の町に
ひと夜の冬化粧
許された 雪の舞う月の夜
すべてを白く染める 悪のような力で、
あなたの寝室の灯かりが消える
僕は自分であろうとして
逃げ出 ....
さかな色の、光が
夜の道を跳ねる
記憶にふる 蒼い雨の想い
街灯の光りは、やすらぎの
{ルビ七色=にじ}を生むこともない孤独に満ち
つめたい 明かりを揺らす
力尽き 腐植し始 ....
赤く染まる
芥子の花が咲き
乱れる
どこまでも続く
白い墓標の列
海鳴りの
やむことを知らぬ町
忘れようとしても
消え去らぬ {ルビ戦跡=きずあと}
{ルビ頭 ....
{引用=
変わらずにやってくる
やわらかな朝に手をふれるのが嫌になった
億千の人の一人でいたかったのに、自分に
うそをつくのに疲れた
少女の箱はもうなにもなくなって
そこから ....
夜空から剥離した星明かり
星騒に眠られぬ夜
人知れずやってくる 孤独は、
ただ一人でいることでも
まして、理解されずにいることでもないのです
それは、答を待ちわびるということ ....
雨に流された街は、
洗礼を受け
軽妙なステップを踏む猫が
聞き覚えのある昔の歌を
口ずさんでいる
秋はもう病んでしまっていたのです
倒れたショウカセンは、
( どんな英語の綴り ....
臨海線を越えれば
また一つ忘却の朝が 時計仕掛けのようにやってくる
未だ
ためらいのない無残なライトの明かりを車たちは放ち、
散水車の水のはねる音に
まどろみを破られた
わ ....
革命的な言葉を口にしながら
麦わら帽子の海賊たちが船出する
追い風 あふれる秋色の陽光
夏をふりかえらない はしゃぎ声に
バルーンの剣を空に 掲げ、
略奪のためでも
自己の利益の ....
人の声がしていた
気のせいかもしれない
聞かなければ、
聞かずにすむのかもしれない
鬱蒼とした密林の獣道らしかった
薄日の差し込むそこは、鳥が時折 過ぎていく
朝ならばもう、あたしは学 ....
{引用=
( 乾いた木のままでは つらいのです )
( 秋がやってくるなら なおさら )
通り雨の大粒な なみだのような冷たい滴に
もうこれで 夏が終わるのを知りました
すぐにや ....
夏空からのさそいは、
手にあまる 光りの束
私は私が赤く錆びてしまわないように
少しばかりいばった母親の顔になって
子供達の好きなパンを焼く
summer’s kitchen
女の ....
静かの海
ここはどこまでも静寂な 砂がさらさらと、
乾いた想いを落としていく
初めて出会った日を思い出しては
ナトリウムの大気に
耳をすませる
小さな部屋で聞いた
パステルの紙を走る ....
独立記念日の夜
祝いの祭
星明りの夜空に光の花が舞い散る
願いを集め 放ち
大輪の夢を咲かせる
けたたましい空の鼓動となって
瞬時に消え去る はかなさに
―― 祖国という明日をもとめ ....
豊島ケイトウさんの月乃助さんおすすめリスト
(13)
タイトル
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カテゴリ
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日付
ひとひらの雪
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月乃助
自由詩
9*
10-11-24
雨の奢り
-
月乃助
自由詩
11*
10-11-19
フランダース
-
月乃助
自由詩
17*
10-11-13
「_マロニエ_」
-
月乃助
自由詩
10*
10-11-1
Whale_song
-
月乃助
自由詩
12*
10-10-21
Cloudy,14℃
-
月乃助
自由詩
20*
10-10-14
黎明/sign
-
月乃助
自由詩
14*
10-10-5
旗のもとで、
-
月乃助
自由詩
15*
10-9-19
密林からの
-
月乃助
自由詩
11*
10-9-8
ピノキオ
-
月乃助
自由詩
12*
10-9-3
さくらんぼ
-
月乃助
自由詩
14*
10-8-21
静かの海
-
月乃助
自由詩
18*
10-7-24
Independence_night
-
月乃助
自由詩
11*
10-7-4
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