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箱の中には
何も、入ってなかった


でも

箱が無ければ
思い出なんて、なかった
日記を、付ける



六月二十三日、昨日から降り続く雨が鬱陶しい
飛沫を弾きながら、打たれるがままの紫陽花を見つめている
我が家の北側の窓の裾、包み込む影は徐々に沈み
零れ落ちた空の色が ....
お誕生日、おめでとう
お母さんは、いつも居間で突っ伏していて
僕は、カーネーションも、あげたのに
お母さんにも、言ってあげたのに
4日後だから、僕の番なのに
でも

お誕生日、おめでとう ....
断崖絶壁を途坂している二人の若者は
時にはボロボロの吊り橋で命を落としかけ
時には鉄砲水に溢れる激流に呑まれかけ
数多くの絶体絶命を積み重ねながら
それでも尚、前進を止めない

愛する家族 ....
この頃は心境の変化からか、つげ義春ばかり読んでいる
萩原朔太郎に耽るのは止めた、鬱が止め処なく成るに足るから
(痰が絡んで仕方が無い)
止め処なく、

酒に浸って惰眠など貪れば、虞美人草に深 ....
季節のざわめきは
ふきのとうの頭から軽く跳ねて
たんぽぽの綿帽子よりも、緩やかに
歌声に、散った






飛んで行く
、飛んで行け
遠く日本海側からの寒風に彩りを添えて
 ....
行きつけのラーメン屋兼居酒屋、久留米の親父さんは
酒が回ってくると
いかつい顔を、ほころばせながら
五木の子守唄を歌う癖がある
いつもの寂れた店内の
やたらと綺麗な朱色のカウンターの上に
 ....
ワタナベさんの※さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
消える- 携帯写真+ ...904-7-9
変遷- 自由詩204-6-21
リアル- 自由詩804-6-16
勇気- 自由詩504-5-16
- 自由詩804-4-30
復活祭のためのレクイエム- 自由詩604-4-24
民謡- 自由詩904-1-27

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