すべてのおすすめ
と、言って
帰ってきたのが
わたしだとしたら
いったい
わたしは誰なのでしょう
と、考えてみたところで
わたしは
わたししかいない
ただいまのわたしと
おかえりの
....
週休出勤の帰り道
駅のアナウンス(それも合成音声)が
曖昧な事を言っている
まもなく、普通、上野行きがまいります
普通って
それじゃ事によると
上野じゃない所にも行くんだ
と
....
わたしのなかの
過去と今
現実と非現実が
背中合わせで
わたしを巡る
蛍光色を発しながら
わたしの頬や
瞳を舐めていく
昇っても
昇りきれない階段と
降 ....
始めは黄色がすきだった
3月うまれだから 黄色なのかな 甘い匂いがしそうだからか
でも幼稚園で黄色はかっこわるいって言われただけで嫌いになった
買ってもらったお気に入りだった黄色 ....
この世で1番大切なものは何だと聞かれたら
きっと僕は何も答えられない
そんな気持ちなんてな
瓶に詰めたって
蓋して
冷蔵庫の奥に
突っ込んどき。
そしたら
3ヶ月くらい経って
入れとったん
思い出したら
すっかり腐ってんねんで。
....
舞い落ちる白い雪を
情緒の思案も関係なしに
ゆらゆら、と
ばたばた、で
必死に避けようとしている
あいつはバカだ
観ているだけで恥ずかしい
大人と子供の境界線
腕を広げて踊 ....
私はお洋服屋さん
お洋服をたたんでいるときがいちばんしあわせ
お洋服一枚一枚と
今日のできごとや
ファッションについてのこと
いろんなことを語り合えるから
お洋服をたたんでいるときがい ....
空を舞う白いなみだ
近く遠く
リフレインする
乳白色の風
手のひらに
あるものはすべて
目を閉じていても
哀しみは
感じない
だけど
何故だろう
....
僕は切符を買うよ
いつもと同じ場所にむかう
日めくりをちぎるときに
忘れてしまうだろう、今日だから
僕は切符を買うよ
四十九枚の十円玉を投げ入れて
光るボタンで行ける場所
誰もが辿れ ....
それってホントに必要なのか?ってことがよくある。
ナニかとそんなコトで身の回りは溢れていたりする。
それでもキミにとって大事だと言うのなら好きにすればいいと思うけど。
何度も言うようだけど押し付 ....
笑ってくれていたらいいな
そのほうが一日の変わり目
にじまないでいられるから
吠えるCALL
急いで階段等を
駆け降りるぼく
残した夜に進化
キャッチして明日の手
前後に揺れて ....
時がすぎれば
忘れられると
強気でそう
あなたが言うものだから
私はくる日もくる日も
何ごとも起こさず
日めくりカレンダーを
めくるように、
繰り返す朝夕を
過ごしました。
朝 ....
「平穏」という名の
鎖に繋がれていれば安全で
私はいつも、じたばたと
鎖の届く範囲でもがいてた
日の当たらないこの部屋は
いつでも、じめじめと湿っぽく
私は ....
君が作ってくれた
マーボードーフと
ごはん。
どちらもふっくらしていてね。
口の中で立体的にからみあう。
辛くてね。
でもごはんの粒も
舌に感じるよ。
今日も終わったね。
....
お前と俺とは
繋がった
ビクンと
震える
指先に
伝わる
激しくのたうつ姿
伝わる
肢体の中を流れる
血流の躍動
波がもうたら
絞り込まれる
波 ....
夏の午後 影は濃く
姿勢の正しいあなた
まっすぐにねむる
貝殻のボタン
ひとつ失ったまま
くんと伸ばしたつま先から
夏が逃げてゆく
砂がはらりと落ちる
そして落ち続ける
傾い ....
810210
動きの中に幽かな色がある
黒々と横たわる大海原に
一条のきらめきを感じて
振り仰ぐ東の空に
微かな朝の気配を感じる
....
恋が愛にかわる時
受動から能動にかわる
獰猛な目を輝かせ
強欲になる。
生きる意味がわかる時
苦しみの連続だ
楽しさは倍増する
自分を理解してもらえる。
自分を信じて
自分を ....
飛んでく
飛んでいくのは
ぼくではなくて
ビニール袋で
ビニール袋の
ぼくである
風が強いな
それでも飛ばされない
ぼくは強いのか
、いや
ぼくは弱いのだ
....
ただ青く色そのものになった空
飛んでいる/はずの飛行機の窓の外には
動かない風景
窓の下には薄いごく薄い雲の海が霞む
空と雲の海/の境界を何と呼べばいいのだろう
白く霞む雲はその下に広が ....
窓から射し込んだ
朝の雫で目を覚ます
夜の河を渡った
君を乗せる右腕
変わらない景色に
ふと安心する
伝わる寝息に
そっと合わせる
2人だけの時間を
独り占めしてみる ....
水と同じ手をかざし
流れを曲げる生霊が居り
声と光を抄いとり
からのはらわたをのぞきこむ
手のひら 手の甲
水車の回転
既に無いもの 失いものの影
ひとつ余分 ....
あなたのライナスの毛布は
目には見えない形のない
責めることのない想い人
誰にだってある。あってほしい
毛布がわりに
こころからやすらぐもの
かぼちゃ大王を信じているライナス
母性をくす ....
10歳も年下の詩人の言葉。
訳知り顔で愛をかたり
人の眼を凝視する。
僕は見透かされている。
ただただ
負けまいという10年のキャリアという薄っぺらな矜持を持って
対峙する。
....
ありのままに
よごれていけたら、いいね
きっと、
すべてを
にくめぬように
そまればいい、
ただ
たとえ
だれかが
よごれ、とよんでも
それはかならず
うつくしい ....
存在しない
姉について思う
父が父であるとき
母が母であるとき
姉はどこにも存在しない
ある日子供が生まれた
ある家で
そこはわたしたちの家
わたしはそこに
存在しない ....
切れ切れの落ち葉は切ない
道の脇に沈みこんで
自分がどこから来てどこに行くのか
道行く人にかさかさと問いかける
けれど誰もその葉が何の葉であるかを知らない
女は三輪車に乗る子どもを道で遊 ....
090205
祐乗、光乗、宗乗、三作の三所物
カラマンダーのかけ声に
驚いた振りをすると
乾いた金明竹が笑いかけるので
知らない振りをして
姿勢を正す
....
みずいろ
誰かの真似した色がこころに広がるの
じぶんはどこにあるんだろう
みずの中探しても
ゆがんでわかりゃしない
みずの中探しても
浮かんでさがせない
そらいろ
すきとおるように広い ....
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