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傘のベランダから見る
雨のとんとん

ポケットにはビスケットおじさん
割れたりしけったり

自転車タイヤの螺旋階段を
のぼっていけば虹

ストロートンネルを抜ければ
サイダーのくす ....
モノトーンの本棚に
黄色いちょうちょ
アルマジロはフランス産
きのこの鍵
ポケットにがま口
ゆりかごにコルセット
リンゴ チョコ コーヒー ドゥナツ 
ピクニクラララン

にわか雨で ....
いやに煙くさいので
ジューサーは目をあけると
驚いて動けない
火があちこちで燃えている
ジューサーはそばに転がっている
オレンジに緊急事態をうったえた
オレンジも目をあけると
驚いて動け ....
ある日突然
子どもたちは先祖がえりをした
背は小さく
言葉を失い
歌うこと
踊ることだけになり

海へ列を作りゆこう
歌い
踊りながらゆこう
砂浜で広がり
ねころぶ子どもたちそれ ....
夕暮れは冬の茜色
窓辺にはバラ
ひとつひとつ、凛と咲いている

病人のひどい言葉を
なかなか許せないでいた
自分のことはすぐに
許すのに

さっきまでは
持って行こうと思って買った ....
一里のヒンバがめおととなって
丘を下り始めたとき
二里三里ともおそらく
自らの距離をもう距離とは言えず
巨とか凶ばかりがやたらに目に大きく写り
逃げ出したいのをぐっとこらえるがもう
一里の ....
例えば
すぱあっと気持ちよく切れる
流線型のペーパーナイフ

例えば
小さな蜜蜂の脚についた花粉
のこぼれる音

例えば
南の島のからりとした朝の白いテーブルクロスと
熱々のコーヒ ....
電車はもう乗り終えた
飴の袋もからっぽ
歩き出す
足元の道はごつごつしている
日の光は花や木にばかり当たっている
ような気がする
水が飲みたい
と思った矢先に
湧き水の立て札
山深く ....
毎日あたたかい日が続いているので
公園や神社の上には
若葉色の天井ができている

風が吹くと
こずえはぴらぴら音がする
若葉は白くもあるので
きらきらもする
春が眩しいのは気のせいじゃ ....
うたいましょう
レモネードのためのレモンを切って
おおきめの翼はえて
少し痛いから

目をふさぎましょう
朝のひかりは
あんまりまぶしすぎるから
おさげに結った髪はねて

バゲット ....
夏の午後 影は濃く
姿勢の正しいあなた
まっすぐにねむる
貝殻のボタン
ひとつ失ったまま

くんと伸ばしたつま先から
夏が逃げてゆく
砂がはらりと落ちる
そして落ち続ける

傾い ....
あ。さんのふるるさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なけなしのはなし- ふるる自由詩5*12-1-26
ラララン- ふるる自由詩8*10-1-7
ジューサーとオレンジ- ふるる自由詩6*09-7-16
- ふるる自由詩9*09-7-2
凛と- ふるる自由詩5*09-6-24
一里のヒンバ- ふるる自由詩4*09-6-15
こんな詩が書きたい- ふるる自由詩13*09-5-14
- ふるる自由詩31*09-5-1
理由- ふるる自由詩309-4-16
生きるのです- ふるる自由詩8*09-3-31
貝殻のボタン- ふるる自由詩27*09-2-18

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