すべてのおすすめ
浮かんだ言葉が
消えていく
いつだって、そう
若年性認知症なんて
あるのかな

誰かメモリーを
増設してくれ

お代は
後払いでいいかい
ダメかい
爽快


カ ....
眠れない夜の窓際で
二重に映る折れそうな月
見つめるわたしの虚像が屈折して
見知らぬ冬をさがしている

ひときわ風の音が強く思える夜は
肩の震えが止まらないものだ
ハーパーを湯で割って
 ....
最小限だ
最小限を選ばなくては
引越しを間近に控えて
私はあせる


本は捨てられない
音楽
ギターはデフォルト
CD
取り込んだけど
それでもやっぱり連れて行こう

決 ....
ありふれたおはなしが
ささやかに座っています

テーブルの上
紅茶が入ったカップの横

読みかけのおはなしは
トコトコ歩きます
誰かの声をとおって
誰かの頭の中へ
沈黙を守って
 ....
テイブルの下に
ひきっぱなしの布団
みかん転がり落ちてるよ
段ボールから猫

なんもないのはわかってるんだ
ポンコツ話も聞き飽きただろ
こっちもうんざりしてるから
冷蔵庫にはたまご ....
壊れたものを修理にだしたけれど

どこの店に行っても直すことができなかった

別れ際のあの不意な涙は

今も僕の掌に落ちて染み付いている

必ずハッピーエンドになるとは限らない

 ....
宵闇に包まれた路地に建つ
戸建住宅の玄関前に
一匹
猫が座っている
しゃんと背筋を伸ばして
正面を見据えて
その確固たる存在感を
僕は
しげしげ見ながら
通り過ぎる
どこ吹く風とい ....
言葉は時々嘘になる 
心は時々嘘をつく 
優しい嘘であって欲しい 
悲しい嘘は不安になるから 

君の癖 
嘘をつくときの癖 
 ....
千年くらい前に
君とここであった
君はまだ動けなかった
大地に根を張っていたから

四百年くらい前に
君とここであった
言葉は交わさなかった
水の中にいたから

五十年くらい前に
 ....
そろそろ秋も終わる
木々は葉を染め
散り際の命の謳歌
吐く息はかすかに白く
もう眠りの季節の入口

弱音なんて吐かない
赤い瞳は強がりで
遠くの山々に涙を堪える
随分冷たくなった風に ....
僕と君とが引かれあった
その引力は
桜散るほどのちからで

電車の踏み切りで
隔てられた思いは
初恋の思い出

春の訪れを教えてくれた
ひとひらの桜の花びらを
失くしてしまわないよ ....
地平線の彼方に大きな夕日が沈む
地平線の見える大地など、僕の住んでいる街には無いのに。

無いのだが、地平線を僕達は確かに感じとることができる
感じ取ることができるので
僕は地平線に向かって ....
肌触りのいい言葉が欲しいって
君は背中を向けた
蒼い海がすきって
悲しく目をふせた
だって雨が降ったんだよ
そんな言葉飲み込む

ゆるやかな坂をあがって
黄色い花が咲いてる広場で
あ ....
シャワーの湯をはじく肉体だけが
あたしの存在証明だなんて思うのは
虚無があたしを支配しているせいだと
決めつけるあたしは果たして醜いか
濡れた髪の毛を顔中に貼り付けて
嘲笑した口元は
誰か ....
雨が空からの使者ならば
私は何を伝えられよう

木々のこずえに
しなだれかかる茂った葉に
この窓に流るる雨水にも
知りたい便りがあらんことを
少し望みてじっと見つめて

このカラダ全 ....
 魔法なんかじゃないよ
君はそっけない顔をして言う

そのきれいな指先で操られて
形を変えていくものを茫然として見つめ
そんなしなやかな指裁きはできないと
溜め息を吐く

魔法の呪文は ....
その両手に零れている
内臓の薫りは
私の生まれた日に死んでしまった
柔らかいこころだった

水滴が肌を湿らせるように
じんわりと温もりが呼吸する
世界になったんだ、私
色彩が視界を埋め ....
何じろじろ見てやがるんだい。
ねえちゃん俺の顔知ってるかい。
逃げなくてもいいじゃねぇか。
ここであったのも何かの縁だから
少し、爺の愚痴聞いてくれよ。
すこし臭いか?
ジャっ 少し離れて ....
小学三年までと二十代後半を東京で暮らした
いまも出張で月にいちどは東京にゆく
きょうは機械の立ち合いで東京だった
加工テストが順調だったので
そこの社長に言ってちょっと散歩に出る
狭い道に風 ....
{引用=わたしは小さな虫だから
近づいてくる冬が怖いとおもうのは
あたりまえだなんておもわないでほしい

もうだいぶ寒い
(すーっと すーっと ねむく なる)
からだから力が抜けて

 ....
わずか一小節程の残像を残して
君は飛び立ってしまった

それは砂粒のように粉々に散らばり
私の生きる所々にふと
瞬間を運んでくる

まるで他愛もない他人との会話の中に
あてずっぽうに出 ....
第一夜

手の平に十匹乗るくらいの小型犬がちょうど手の平一杯分居て、駐車場に止めてある私の赤い自転車のハンドルにぶらさがっているスーパーの袋の中で溺れて死んだ。その日は大雨で、暑かった。残暑のむさ ....
家に静けさが降っているとき
五人の家族の顔は
お互いそっぽを向いている気がする
わたしはひとりで居間にいて
天気が悪いからって
掃除機をかけようかどうか迷っている

母は体調が悪 ....
夕焼け空
朱に染まる

黒い飛影を残し

高みを一心に飛ぶ鳥
一羽の孤独

生きる事の痛みを

悼む
酒に酔うて
人に酔うて
乱雑な物言いをして

おれはこんな所へ居る者では無い
もっと高い所へ居る人間だ

そんな事を宣って

あらケンさんその通りだわよ
あなたは私か ....
ふと目を上げると向かい側には同い年くらいのひと
高尾山にでも登るのかいかにもって雰囲気で
ひと待ち顔でおしゃれなデイパックを開けたり閉めたり

わたしと言えばパン教室のお友達を待っていて
忘 ....
流れ行く空
ぶつぶつ言って
若気の香り漂わせた
老木が凛として立っている
潮風をなだめるように
夢の葉を揺らし続ける様は
天使の翼の羽音
嵐の夜も
水不足の季節もくぐり抜け
言葉の種 ....
蛇口をひねって
水が流れると思っていた
それはただの思い込みであった
いま、ここでは
ひねった蛇口から愛が溢れる
愛、なんて
眼に見えないと思ってた
見た事もなかったし
なのにどうして ....
猫が浮かんでいた
足跡は
浜辺には残っていなかった
腹が膨らんで
それでバランスを保っていた
その下に
エメラルドの群れが
見え隠れする

猫の首は
だらしなく折れ曲がり
海底を ....
ずいぶん冷たくなった
雨粒が窓を打ち付ける
暗闇の部屋に響く
貴方の笑顔のように
ぱちぱちと
私の心に染み込んでくる

肩と肩が触れた瞬間から
手を取り合って
些細なことにも
一喜 ....
あ。さんの自由詩おすすめリスト(1079)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
素敵に認知症- 小林螢太自由詩5*09-11-26
冬空の埋火- たりぽん ...自由詩5*09-11-25
エレメント- umineko自由詩4*09-11-25
おはなし。- 昼寝ヒル ...自由詩609-11-24
段ボールから猫- ゆうと自由詩11*09-11-23
ケルト音楽- こめ自由詩1809-11-22
路地裏の野生- kauz ...自由詩10*09-11-21
嘘とアジサイ- 雨流れ。自由詩5*09-11-20
千年- 瀬崎 虎 ...自由詩5*09-11-20
赤い瞳- ミツバチ自由詩7*09-11-18
幻の春- within自由詩12*09-11-18
ち_へ_い_へ- ……とあ ...自由詩14*09-11-16
君との別れ- 朧月自由詩309-11-16
失望を抱く- 百瀬朝子自由詩2*09-11-15
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魔法- kauz ...自由詩9*09-11-14
マザー- ゆるこ自由詩609-11-14
ノーバディ・ノウズ・ユー_ーバブルー- ……とあ ...自由詩7*09-11-14
東京のふゆの風- 吉岡ペペ ...自由詩1909-11-12
冬眠- タマムシ自由詩4*09-11-12
残像- 松本 涼自由詩409-11-11
dead- 佐藤真夏自由詩2*09-11-11
静けさが降る- かんな自由詩9*09-11-11
悼む- ゆびのお ...自由詩209-11-11
酒に酔うて- 田園自由詩409-11-11
あかねいろのひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*09-11-10
ある人へ- 乱太郎自由詩10*09-11-10
蛇口- 百瀬朝子自由詩3*09-11-9
海水浴場- 北村 守 ...自由詩3+09-11-9
雨粒- ミツバチ自由詩4*09-11-8

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