すべてのおすすめ
ひとりになるということは 
土手の芝生に埋もれながら 
日に照らされて喜んでいる 
ひとつの石になることです 
中空の細い運河を
小さな郵便船が遡ってゆきます
あれには僕の手紙も乗っている筈です
誰に書いたのか 何を書いたのか
とうに忘れてしまいましたけれど

ひんやりとした透明な砂漠を
彷徨って ....
望みがかなった

それなのになぜ
ふたりなのか


思い上がりか
錯覚か


音をたてない波に
すばらしい
楽しみかたがある


おわり。
ひとつところに立って
夢をみている
春の夢をどうして
春を知らぬあなたに伝えようかと

しらじらしく足元はうろついて
煙のように立ち消えていく
春なんてあったの、どこに、なんて

 ....
何度聞いてもあきない
とりとめのないコトバが欲しい

全部あげる事なんて出来ないよ
だけど夜はまたやって来る

光が差すのを待っているんだ
探し歩くのも悪くはないけど
今夜はずっと ....
数学のテストの時
もうそろそろ時間が終わる
って時になって
名前を書いていなかったことを思い出した

裏にしていた答案用紙をひっくり返して
名前を書こうとする
しかしそこには既に名前が書 ....
師走の月に夕空には彩雲が輝く


ぼくは歩いた

ぼくは考え

ぼくは悩んだ



此の濁世に石ころを蹴った そして


ぼくは笑い

ぼくは泣いた

ぼく ....
たまに現れて
たまに言葉をぶつけてくる
痛い

オブラート買ってきて


せめてどうかお願いするなら丑三つ時はやめて


痛い


痛くて痛くて毎日を素通り出来なくなる

 ....
彼女の手の平が押し出す白濁が
指の隙間から流れていく
少し力を込めた腕の強張りに
持ち上がる頬が顔立ちを整えていく
束ねてもらえなかった前髪が
目の鋭さを扇情的に遮っては見せ付ける

も ....
悠久のときはあった
はるか昔

それは 千年前か 百年前か
それより前か

今夜も 月は昇り沈んでいく
目が暗闇に慣れてしまって
見えなくなった

ヒカリ
  映し合う
  水の背にふれる
  ひとは
  いつくしむ



  貶める
  それだけで足りず
  殴り
  銃で撃つ



  いきものはしぬもの
  ....
哲学者は手首を折った
色という概念を忘れようとして
僕は我慢する
排他的なその花瓶の輪郭は
多大なる想像を用いてぼくに砕かれる

涙せよ
涙せよ、と繰り返す脳内の信号は
僕の思うすべて ....
あなたに見つめられて色づきました





あなたを求めて降りてきました





でもあなたは私を踏みつけてゆきます





良いのです





 ....
 
ただしい船が
たくさん
海に浮かんでいる

沈まずに
まっすぐに
まちがいのないところへ
向かって進みながら
ただしさだけを保っている

嵐にでも遭ったのか
うちあげられた ....
空に輝く星とても
生まれてくるのはひとしごと
死に切ることは大仕事
静かに光る星たちは
今は夜へと向かいつつ
おべんと広げて重力波
昼の休みの途中です
なだらかな
未分化の稜線
言葉少なな
ひとつの泡


曇間の明かり
水が水を分ける音
一枚の葉
星の裏まで
同じ大きさ


旧い川に
ふいに沸く銀
 ....
アスファルトから芽吹いた花を
あなたにそっと教えてあげる

春の柔らかな日向の内で
摘み取らないで包んであげる

厳しい冬を耐え抜いたから
思う存分咲くがいい
我が友 ねこちゃん
子猫の時から13年
長いつき合いだった
もっとも、飼ってたわけではないが

伯楽寮の主であり伯楽寮そのもの
伯楽寮のアイドルにして最高の専属モデル

初めは、当時唯 ....
林の向こうに星が落ちた
遊びつかれたカラスが
西の方へ飛んで行った
あたりはワイン色になって
夕闇に沈んだ
遠くで一匹犬が鳴いた
町に人影がなくなった
青白い三日月がひとつ
水銀灯の上 ....
つまずきなさい、
何度でも

ほんとの意味のつまずきに
出会うときまで
何度でも



傷つきなさい、
何度でも

深手のつもり、で
いられるうちに
癒しのすべが
 ....
 乙女は恋を抱いて
 いつまでも生きてゆくかも
 
 少年はうち悩み
 走り出て 木をゆすり
 土を掘り返す

 娘と息子
 少年は6倍も悩むという

 今日は こうして詩をかく
 ....
こういうの、
何て言うんだっけ。


しとしと降る雨の遠く
ざわざわ鳴る空の近く

きみのちかく


セツナイとイトシイが
トナリアワセだって
気づいたのは

しと ....
ぷかぷか煙草を吹かしながら、不確かなまあるい円を描いている。
身体は凍えるように寒いせいか、脚は根が生えたのではないかと思うくらい動かない。
まあるい円の中には宇宙の終わりとぼんやりとした ....
コンクリートにできた
水たまりに
魚が空を飛んでいた

僕はそれを無感動に見つめる

雨が止んだから
傘をたたんだら
空に虹がかかっていた

僕はそれらを無感動に見つめる

濁 ....
皆が笑顔で集う 
不思議な海の中心で
貝のこころを開いて
歓びを分け合うのも自分 

ふいに人と話せなくなり 
深海の暗闇で 
貝のこころを固く閉じ 
独りきりになっているのも自分 
 ....
廃村の外れで
垂れ下がった電線が風に吹かれている。
壁や窓を叩いている。



置き去られたカラーボックスに
アニメのシールがでたらめに貼りつけてある。
清掃車のオルゴールが近づいてく ....
ずっと気になっていた喫茶で
ブルーハワイを頼んだ
まるいグラスに注がれた液体が
一瞬で差し出された

ストローで青を吸い上げた
地球から北半球が消えてしまった
南へ行くほど薄くなって ....
日曜日の広場で 
バザーをやっていた 

たくさんの子供等が 
小さい手に{ルビ紐=ひも}を握り 
宙に揺れる 
色とりどりの風船達 


  あっ 


立ち止まる若い母と  ....
おそらく
鱒たちが
お月さんの脇をくすぐる

ボクの足を
くすぐってはくれない

鱒たちは
ボクの投げる毛鉤の
届かない
はるか
はるか
彼方の水面直下で
輪を描いて踊り
 ....
あ。さんの自由詩おすすめリスト(1079)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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つまずきなさい- 千波 一 ...自由詩21*08-11-19
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一輪花- 江奈自由詩208-11-4
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水槽とブルーハワイと所有と幸福- 青の詩人自由詩4*08-10-29
空の何処かに_- 服部 剛自由詩508-10-27
夕暮れにて立ち込む釣り師- 北村 守 ...自由詩7+08-10-14

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