すべてのおすすめ
海の見える場所に
足を止めた
海岸線は弓なりに身をそらせ
波を抱えてふるえている

少女が砂に座っている
束ねられた長い髪
白い顎の輪郭が
背景の蒼を深めている

(うまくいってる ....
二月の鼻先で
くしゃみ
クスンと泣いたのはだあれ
三の日に人がいて
春になるって
知っていたかな
鬼は外
ウグイス豆頬張って
あはは
泣き虫も福笑い
春来る
握るとあたたかい
いとしめやかな香りです

風の音のほか何もしない
草原を共に歩いていました

褐色の山々に向かい
下手な口笛を吹きました

あな、やわらかい、ふにゃふにゃして ....
(固まらない粉雪が踏み潰されて鳴く音にどこか似ていた)

開かれたバインダーの数字と目が合う
淡々と馴染む体温

ここはえらく日当りが良くて
裏を返せば何もないということ。
今日は沈んだ ....
口数の少ない
鳥の姿を探して
見上げれば
冬の朝焼け
冷ややかに燃え
寝起きの木々が
頬を緑に染め
はにかみ
目覚めたばかりの
空に描かれた絵は
またたくまに
太陽に消された
 ....
ゆきがちりふるのをみています
とてもさびしいこころです
とおいそらはましろくうすくらく
とおいとおい
とてもとおいのです
こころがあすにふるようなきがします

ないているのはあなたです
 ....
シロツメクサに
私はなろう
遠い
異国のビードロを

木箱に
そっと包み込む
同胞たちの
笑顔のように

こわれてやまぬ
あなたの心
私は
そっと包み込む

花で
ある ....
だれでも見えないところに空がある

晴れたり、くもったり
雨が降ったり、嵐が吹いたり

届きそうで届かないのは
空とほんとにおんなじで

何もなさそうで何かあって
そんな空っぽみたい ....
書こうとしたことを忘れてしまって
空をノックした
誰も出てきてはくれなかった

書こうとしたことを忘れてしまって
目を擦った
視界がさらにぼやけて
手からしょっぱい匂いがした

書こ ....
拝啓

今はいつ頃だったか、暦を見なくなって久しく、曜日感覚も失くしてしまいました。俗世から切り離された場所に身を置いていると、今が何の時期なのかよくわからなくなってしまいます。身の回りの変化には ....
雪道の直線を通りすぎて春は、
来ましたか
今は真冬、雪国の
雪と暮らす。私は
独りいつまでも

春を待つ。果して
いつか
空は澄み渡り澄み切って
いずれ
風も青く染まる ....
雨粒ひとつ、靴の穴から入った
靴下を少し濡らして、汗に混ざった
雨粒ひとつ、あっという間に体温で消えた

空からまっすぐ靴の穴に、飛び込んで
靴下の泥と汗と混ざって消えて

なあ、やるせ ....
遠い星から 歩ってた湯気に当たった
みたことのないささやきと
みたことのない明るい影が
大切に電線を握ってた これからわ 

めにみえない じめんから
うかびあがる 感触だけを手綱なえて
 ....
山を二つ越えた 谷あいに
老婦が ひとり住んでいる

杉森の影をうすくうつす そこに
ばあさまの名前のついた泉がある





涌きでる清水は 億年の/恵み
甘く やさしい

 ....
四六時中はこぶ
夕映えと同じ
裏窓の{ルビ河岸=かし}にささる
水のお話

その場所を求めて
蚊の姫様が
散策している
森のお話

ある日くびのどこかにも
生まれるお話
マフラ ....
乾いた砂が流れていく
ここは砂漠
ではなくて背景のない場所

光があふれているわけではない
のに白く抜けた背景
足元の黄味がかった砂の感触
だけがすべて

風に乗って運ばれてくる
 ....
風の吹き抜ける交差点で
あなたは待つ

約束は必ず果たされると信じて

ひたすら待つ
待ち続ける

そして見上げれば雲

春の雲

おぼろげで奥ゆかしくありながら
したたかさ ....
分銅を摘んだ指は震えている
水風船のような天秤の前で
ただ指は小刻みに震えている

いくつの恒星と惑星と衛星が死に
そして生まれていったのだろう
まだ指は震えている

蝶の一匹でも止ま ....
  ホラ、
  しろい星がひとつぶ
  暗い夜空を渡ってゆく
  舌に載せた飴玉のように
  甘ったるい蜜の絹糸を残して
  ホラ、冬は煌めき
  あなたの両眼に
  深く埋めこ ....
この海岸に来るのは久しぶり

君は言う

砕けた貝殻が打ち寄せられてできた海岸は
真っ白で清潔で一枚の絵のようで

だからこそ居心地が悪くて

けれどそんなところを君は気に入っている ....
{引用=
新人の台頭にカメラマンはシャッターをきりきり舞いさせ
華麗なジャンプはエッジを立てきりきりと氷を削った
綺麗な放物線を描いて舞った氷は
スケート靴すぐ傍ぎりぎりに
命がけ(とプレー ....
{引用=
最近のまぼろしって精巧だから、きっときみを欺きます。


友だちや恋人がある日突然、人造人間にされても気付かない。
体育終わって空見上げる女の子、おでこのナンバリングに汗が ....
言葉がいらないわけじゃなくて
見えている景色が
遠すぎて
だめなんだ

夜は果てしなく長くて
昼間の喧騒には
すぐに追い出されてしまう
気がする

この声で
あなたの心がゆれるな ....
記憶の外側で時は流れます
記憶の外側で時は回ります
記憶の内側にはない事なので
何が起こるか分かりません

記憶の外側で時は積もります
はらはらと
降る雪のように


記憶の内側で ....
冬の昼間を首から切って
空から巨大な葉が一枚
落ちてきた
その交差点には人が点在しており
時々神社の境内の苔生した石の上に小さな赤い虫がいることがあり
手をついて座るときに色をつけるが
お ....
耳が動いて
ふゆの知らせ
どこもかしこも
なんの匂いもない
白い犬並んで
黒い犬と並んで


でかけながら
遠ざかる 町
みどりの橋のほうで
あるく人はどこへ
しるしを付けて
 ....
凍るかぜのなかでこの半島はぼくのなまえを呼んでいる

いとしいひびきでね


ぼくは北の国からやってきたまあほんとはプランクトンしかたべれないのだけれど

ことばの魚を追ってきたのだよ
 ....
過剰な感覚
直観の感受
表出する感情

抒情を排し
かわいた言葉に
質感そそぐ



覚醒のとまどい
覚知を求める
覚悟の日々

身をけずり
心めぐらせ
目覚めよ叡 ....
球い地球の表をめぐる水の一部が
立体の水槽に拉致された

 左右にたなびく水草を移植し
 静止した
 とうめいな境界線まで
 眼光のアフリカンランプアイが群れる
 コントラストにまぶした ....
ふたりで見た海を通る

消したい記憶を消せるほど

ぼくは澄んではいない


吹き消されない光の源

その物真似をしている


ふたりで見た海を通る

消したい記憶を消せる ....
あ。さんの自由詩おすすめリスト(1079)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海の破断面- 佐野権太自由詩5*13-2-5
二月- 乱太郎自由詩16*13-2-1
羊の手- まきしむ自由詩413-2-1
事務員- ブルーベ ...自由詩2*13-1-31
冬の朝- ナラ・ケ ...自由詩513-1-31
ゆき- 宮岡絵美自由詩213-1-31
シロツメクサ- umineko自由詩24*13-1-22
「空がある」- ベンジャ ...自由詩10*13-1-22
書こうとしたことを忘れてしまって- 小原あき自由詩21*13-1-13
書こうとしたことを忘れてしまって- 木屋 亞 ...自由詩4*13-1-13
雪国- こしごえ自由詩5*12-6-1
雨降りお月さん、そらみてこんばんわ。- プル式自由詩5*12-5-31
午後- 十二支蝶自由詩212-5-31
静という泉- 月乃助自由詩16*12-4-19
- 理来自由詩10*12-3-5
忘れっぽいのも好都合- kauz ...自由詩5*12-3-5
Crosswind/Crossroad(契りのひと)- 恋月 ぴ ...自由詩29+*12-3-5
天秤- 心海の旅 ...自由詩412-3-4
カポタスト- 草野春心自由詩4*12-3-4
ただ、ここに居る- kauz ...自由詩3*12-2-20
氷上の舞い- ブルーベ ...自由詩2*12-2-20
七次元目のチャイム- しもつき ...自由詩1912-2-19
恋の眩暈- アオゾラ ...自由詩312-2-10
記憶のそとで- 村上 和自由詩312-2-7
葉の来訪- アキヨシ自由詩312-2-7
手紙- 根岸 薫自由詩4*12-2-7
くじらの唱- 梅昆布茶自由詩2012-2-7
感覚質- シホ.N自由詩612-2-6
立体の水槽- 乾 加津 ...自由詩23*12-2-6
ふたりで見た海- 吉岡ペペ ...自由詩2012-2-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36