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  瑞々しさ

 かじかむ
 手があれは
 「かがやく町だったと言った
  なにごともない町並み
  を抜けてゆるやかに
  傾ぎながら地下鉄は春の
  空へ。出る駅前はぐるりといたる ....
ビルと広葉樹に噛みつかれた空にほら

ペンキ屋が刷毛で雲をかいた

青い帽子をうしろにかぶって

僕はベンチに座って甘すぎるコーヒーを飲みながらそれを見てる

その下に川はとうとうと流 ....
入り組んだ路地を幾つも
曲がって歩いていると
街を知るように街を見失い
緑色に光る道に出た
夜のうち街灯は光るようで
電球をみれば灯りは点いていない
靴音が聞こえないので足元を見れば
履 ....
この部屋の中にアナログ時計はなく
壁には40年近く昔の音楽祭のポスターが貼られているだけ
花に囲まれて幸せそうな
薔薇の花冠を被った骸骨の
風化させる横流れの青い光に
少し小首を傾げた笑顔
 ....
 古い油紙に
 絵を描いては
 町をふらつくから
 落として
 何度も
 太陽のもとで

 水たまりに
 浮かぶそれを拾って
 濡れた絵は
 ぼやけてしまうので
 また
 晴天 ....
かんなさんの水町綜助さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
F_ヶ丘- 水町綜助自由詩708-12-9
川沿いのベンチで甘すぎるコーヒーをのんでぼんやり- 水町綜助自由詩2*08-12-8
夏の収穫- 水町綜助自由詩308-12-2
壁のポスター- 水町綜助自由詩708-9-8
冬のあと- 水町綜助自由詩907-11-29

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