解けてゆく心の模様が 肉片が
痛々しく千切れあって欲求不満の困惑で
さもしくワインを啜りながら 人が来るのを待っている

憶えている?
返したその言葉に 染み付いた私
助けて貰うの
輝き ....
ここは
誰も
いない森

人間は
入れない森
人間に
荒らされたくない
静かな森なの

ここには
何年
生きても
大人に
ならない人がいる

そう
ここは
楽園なの ....
悲しい時
少し
休んで
空を見てた

そしたら
自然と
悲しみから
すっと
解放できた

悲しい時
死にそうなとき
つらい時
空を見てごらん

勇気がわいてくるから
 ....
探してる探してる
特に見当たらない気持ち

自前の希望は役立たず
持ち前の優しさも五里霧中
はがゆさの塊は投げるたび
弧を描いて僕に向かって

探してる探してる
特に気に入らない気持 ....
生きている物はいつかは
いなくなってしまう

どんなに大切でも

どんなに愛していても

どんなに憎んでいても

どんなに生きていてほしいと

どんなに消えてほしいと
 ....
スキの逆はキスなんだよねぇ
好きの逆は嫌いなのに
おかしいよねぇ

あたしたち、キスばっかりしてて


おかしいよねぇ
どんよりとした くもり空

晴れてるのに、霧が濃くて、暗い

今の私にぴったりの空
とんぼの様にぐるりと回る目ん球で
時計の針のような時間をぐるぐると眺めた
少しずつずれはじめた周りと僕はしかし
真っ直ぐな重力で決して切り離される事無く
ただ回り続けた
ただ回り続けそうして ....
 色彩アラベスク

黒い空 黄色いライト
オレンジの腕 汗は光る
コンパスはあちこちと動き
ベイジュと紫
赤の縁どり

白い球はくるくると舞い
無花果の実は赤し
オレンジの足は地を ....
鎖骨の
においが
こぼれ落ちたら、

さかなのゆめに朝がくる



ことば未満の愛を交わして、
ゆっくりとたしかめる
てあしの記憶

水の
においの
シーツを背中に
 ....
大空の風景画
蒼白のその中を
登り詰めて行く
小さな蛙

お前は何処から来たの?
お前は何処へ行くのだろう?


張り付いた硝子は
お前を天に導いてくれるのだろうか…


このちっぽけな日常にしが ....
透き通った青い舞台

夕焼けの彼女は

赤いフリルをはためかせ

沈みながら

踊る


七色の光の粒子は

彼女が踊り子だというシルシ

彼女が自分の身体を

崩しながら

踊り狂うその姿は

まる ....
半分の月
半分の私

半分の影
半分の嘘

半分の過去
半分の夜

半分
しかわたさない

半分の罪
私は




_
空を横切る白い飛行機が
虫みたいだと思った

小さなブティックに入っていくおばあちゃんの背中を押してみたいと思った

世界の流れについていけなくなりそうで
それもいいかなと思って
立ち止まってみた ....
ああ

まるで

はいつくばる 虫


このように卑屈に生きていては
前を見ることすら叶いません

重い体を 
ぐぐぐ、伸ばして
足をそろえれば
あとひといき 
背筋を伸ば ....
君と見た夕焼けは
こんなに美しかっただろうか

瞳に溜めた涙越しに見る夕焼けは
キラキラ輝いていてとても綺麗だよ

あの日君が私の頬を伝う涙の中に見た
真っ赤な夕焼けがとても綺麗だと言って
拭ってく ....
空気を喉につまらせて
ぱくぱくと喘いだ
 
さらりとした風は
この喉につまるものと別物なのだろうか
何に喘ぐのかも解からずに
ただ この違和感を追い出したいだけ
右手で触れてみても
な ....
小さな塵が蒸気を集めて
やがて雨になっておちてくるように

僕の小さな悲しみを
あなたが優しくくるんでくれるから

ほら

こんな簡単に泣けるのを
僕は雨のせいにしている
またきたね、匂う夏が、
むせかえる、草叢のにおいのなかで、
ぼくらは、呼吸をする

過剰な、色彩の、
この、感情の、渦に、巻かれ、
色をもたない、ぼくらは、
草色に、染められてく

てのひらの汗で湿っ ....
砂を
体中の空いてる
穴に詰めていく
埋め立てた人工の砂浜の
ほつれたぬいぐるみが
さみしそうに息をしている
「あなたのコドモを産むよ」
と笑い
雨上がりの
草いきれで肺一杯にして
 ....
見つけた

奥深い森の中に
ぽつんとあらわれた


絵の具を溶いたような
青い湖


ここに
私の希望が
泳いでいるような気がした

水面を風が舐め
さわさわと騒めいている

深緑の中に
ぽつんとあら ....
「少しだけ泣いてもいいですか?」

あなたは細い声でささやく
そしてやっぱり止めようと
小さく肩をふるわせている

「きょうはずいぶんと湿った空です」

たしかに昼間吸い込んだ蒸気を
 ....
奪われた 赤いかさぶた 剥がされた また血が出ても 見ないフリした

手術した昔の傷に 口づけて 重ねて赤い傷となりたい

白い肌 「触らないで」と割れた声 口づけて消す 蒼い唇


 ....
八月

終戦を 夢見た蒼き大空が 戦闘機器を彼方に消した


満月

木曜日 砂鉄を摘んだ方舟が 闇夜の月へ方角示す


海月

群青に 揺らぐ{ルビ海月=うみづき}透明は 件 ....
自分が何者なのか
まだ分からなかった頃
なだらかな猫背の丘の上の
手のひらの形をした大木によりかかって
毎日のように雲を眺めていた
飽きもせずに眺めていた

いわしはうろこが剥がれた ....
細い金属質の陽射しが
容赦なく肩に、腕に、
きりきりと刺さって
サンダルの真下に濃い影が宿る

忘れかけた思い出は
向日葵の未成熟な種子に包まれ
あの夏
深く青かった空は
年 ....
優しい手に言葉は潰され

汚れたような日々は拭えば溶ける

ひとつの言葉を持たないわたしは 
凍りついた喉を震わせ
通じることのない音を立てる

お話にならない文字はだれにも伝わらない ....
気づいたときには、わたしが
わたしという輪郭に 縫いしろを足して
日常から切りとられていた
景色はいつも、ひどく透明なので
ふりかえっても もう
戻るべき箇所を、確かめることができない ....
1.

すき
きらい
どちらでもない

ひとひらの

花びらを海辺にすてに行く
指先が君を呼びかけていて、長袖を捲ることが
できない
もう知ってるんだ

この先で
海辺の声 ....
何をおもい
何をみつめ

紅が
雲をとらえ
空が
紅を受け入れた

同化していく地上に
根を張り
弱ささえ伺えるような一輪
それなのに深い桃色は
紅に包まれてもなお
奪われることなく凛と成し
魅了して ....
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