あなたはいつも寡黙
あたしを抱いてキスをする
愛情ってあるか?
人を心の底から
声を出したことのないあたし
裸の一部が溶けて
行く先に未来はあるのか

一日しか数えられなくなった
明 ....
 *
優しく風が吹く、
僕はそれを背に受けて、走り出す、
追い風を受けながら
加速して行く

風を感じなくなる迄
加速して、
風と並んだら、
風を孕んだら、

今度は一気に、
向かい風を生み出す位に ....
「いらない」と見向きもせずに、あの日も弁当は置き去りだ
  しょうがないのでその人は、昼飯にやるせなさを食べた

「ほうっておいて」と突っぱねて、また綻びが大きくなった
  しょうがないのでそ ....
覗かせて
私を見ている
その心

その心
響く音とは
最初が あ

最初が あ
最後が る なら
あいしてる

愛してる?
早く返して
私ごと

私ごと
頂上付近で
 ....
顔の無い人形は
しばしば子どもの夢に出てくる
複雑な問題を出して
子どもたちを悩ませるらしい

最初は信じなかったけど
同じ夢を見た子が何人も出てきたので
夜遅くまで起きてい ....
摂氏36.5℃で凍てつく切なさは、雪降る夜の電熱灯の明かりに似ている
欲した物は手にした瞬間色褪せていって、わたしをその都度落胆させた
言葉でさえくちびるを離れたときからこの肉体を棺桶にして死んで ....
強い風が吹いて
あの人の紺の傘を打つ
骨の折れた傘の下で
あの人は片目を抑えている
コンタクトがずれるらしい
風の強い日は
視力を補って泣きそうになるなんて
馬鹿みたい
……なんて思わ ....
晴れ間を見ることもない季節の真ん中で、
僕は、一人、
梅雨の空の底に沈んで
ゆらゆらと漂い、
腐って行く。


空に浮かんだ溺死体、つつく魚もいない。


途切れない雲は
灰色の、鈍色で、
痛みや ....
 いつだって、現実味を帯びていない夢を見たがるんだ。
甘いお菓子のような夢に浸って、空を飛んだ気になって、
ご満悦になって、はっと目が覚めたとき、
それが気に入らなくて、爪で壊す。

例えよ ....
夜風が心の隙間の

しこりをのこす異物を吹きさらす



毎日の喧騒で忘れていたものが

日常の隙間に現れだす



夜風に当たりながら

僕のパズルがピースを求め求心力を ....
蓮の葉ベットの上 雨水が風に合わせコロコロ遊んでる

水玉が転がる やわらかさで 落ちる闇の雫 揺れる花

心情も背景もモノクロで 
理屈ばかり浮かんでる

疲労の蓄積に心も肩も背中も凝 ....
静けさを測る術を探している。冷たさには限界があるのだけど、

静けさを測る術を探している。住宅街の、小さな公園の、真夜中、ブランコをこいで、こいで、鉄の鎖を軋ませて、泣いてしまいそうだ、どこかの家 ....
                080628



明日は大雨ですから
透明なビニール傘ではなくて
しっかりした傘でお出かけ下さい
天気予報が告げる大雨の予測
雨が降るから傘をさす
 ....
雨が抑えている
気持ちにふたをして
重くのしかかるのは
度の強すぎる眼鏡のよう

咳こんだところで
深く吸ったところで
するのはただ、土のにおい
しみてゆくしみてゆく
こころもぬれて ....
静脈を流れていった
幾度かの夏がありまして
網膜に棲みついた
((ただそれだけの))海があります

無人の駅舎―――ああ、思い返せば
入り口でした この仕掛け絵本の


 ....
煮るなり、
焼くなり、
しておくれ
あかあかと燃える火の下 己等の生を絡める弔いの夜


--------------------------------------
それはあなたと南の島へ行った時のこと。
それは三年越しに果 ....
揃いの浴衣 鼻緒の赤
ミルクの河に浮かぶ きっと螢

源氏と平家が 仲よく飛び交うなんて
霊的な 絣の紺みたいです

(アトミックボムのランドマーク
鐘楼流し と間違えた外国人の夫婦の涙 ....
姉は鏡を持って出てきた
お母さんは?
と聞くと
買い物に行った
と言った

彼女は看護士をやっていて
だから、医者とは絶対に結婚しないそうだ
まだ、結婚に可能性のある姉が
希望をひと ....
寝苦しく目覚めた朝に夢うつつ
    激しく窓をたたくたたく雨


雨音を思えば雨が支配する
    人を思えば雨の一日


アンブレラ覗いた瞳くぎづける
    すれ違いざま舗道の ....
「モクテキは何か」
「今 何をユウセンすべきか」
「シテンをどこに置くかが重要だ」


(なんて
 ゴシドウくださるおかげで)


くちゃくちゃの紙クズみたいな
オツムの中は
ひ ....
あのこがね、あいにくるって、はしりだす。


走り出す、愛に狂って、笑いだす。


笑いだす、会いに来るって、真夜中に。


真夜中に、あいにくるって、叫んでる。


叫んでる ....
{引用=ただいま}
毎年の
「ただいま」
が年々ぎこちなくなってゆくのを
自分で感じているのに


{引用=おかえりなさい}
あなたの
「おかえりなさい」
は年々なじんで
小川の ....
ねえ どうして



君はいないの
ねえ
その色はそんなにも鮮やかでしたか




何をしても満たされない心を少し

救えたような気がして

僕が

欲しくて欲しくて仕方がなかったものは全部

ここにあるような気がして


雨上がり ....
あなたの揺れる水面が
まるで涙のように見えたので
やさしくなだめたくなりました

あなたは水際にたたずむ
一羽の渡り鳥のようでしたから
どこかへ行ってしまいそうで不安でした

あなたが ....
一面の草むらから、湧きあがる青い空。
向き合うわたしの窓は、青い空をもたない。
手にした一枚の写真を見て、
水を得た魚のように泳いだ海は、
黄ばんだ家族の笑 ....
自ら築いた家庭を守る
そんな当たり前の事ができなかったのだと
あのひとは言った

幸せそうな笑顔の傍らをすり抜けるとき
言い知れぬ悪寒を覚えるのだと
あのひとは呻いた

家族のために自 ....
そう 光の紋、水の模様が
見たかった

ゆらぐ 光の縞に 体を潜めて
水の色 雲の陰

私のゆがみ
私のまるみ
私のいびつさ

けれど、実は 私も水
息を呑んで光を泳ぐと
実は ....
このへんな匂いは何ですか
ああ
満開の栗の花

朧月夜に
ああ
満開の栗の花

血液にアルコールが混ざって
ああ
満開の栗の花

天狗の鼻をかじった
ああ
満開の栗の花
 ....
月下美人さんのおすすめリスト(890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いちにちの詠- yoyo自由詩308-7-3
スプリンター- 遊佐自由詩7*08-7-3
いらない- yaka自由詩5*08-7-3
あなたを愛してないの- そらの  ...川柳7*08-7-3
顔の無い人形- 1486 106自由詩2*08-6-30
夜を呼吸する- こんぺき ...自由詩6*08-6-30
紺の空、風の強い日は- 衿野果歩自由詩308-6-30
空に浮かんだ溺死体- 遊佐自由詩5*08-6-29
_圧縮せよ- つぐこ自由詩408-6-29
雨音- ウチヤマ ...自由詩108-6-29
rAindrop- 北大路京 ...自由詩19*08-6-29
静けさを測る- rabbitfighte ...自由詩37*08-6-29
_雨の日の庭、傘から聞く風景- あおば自由詩16*08-6-28
抑制雨- 唐草フウ自由詩18*08-6-28
仕掛絵本- Rin K自由詩33*08-6-27
無防備- small hands携帯写真+ ...10*08-6-26
友だちと別れたことのある人に- hachico短歌208-6-26
螢祭りの夢- 西日 茜自由詩8*08-6-25
- 小原あき自由詩20*08-6-25
雨、また雨- 石瀬琳々短歌7*08-6-25
カゴの鳥- 渡 ひろ ...自由詩22*08-6-23
あいにくるって。- そらの  ...川柳9*08-6-23
ムラサキサギゴケ- AB(な ...自由詩23*08-6-20
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許してあげると云って- 瑠音携帯写真+ ...108-6-20
「あなたの水面が揺れている」- ベンジャ ...自由詩10*08-6-20
青いひかり_______- 前田ふむ ...自由詩28*08-6-19
守れなかったひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*08-6-18
ゆくえしらず- るるりら自由詩9*08-6-17
まんくわいの栗の花- 蒼木りん自由詩308-6-17

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