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明け方の君の東に浮かぶ月 結んだ笑みを天空に引き


ラベンダー色のネクタイ選びおる 君の背中に濃く秋が降る


風が吹いて波になって髪がシーツまた波となり


またするの?君が聞く ....
気まぐれに硝子の冬は燃えあがり舌先の火に顔ちかづける




老人が甘えたらすぐ見せしめにサウンド・オブ・サイレンスを燃やす




こんがりと表裏なき ....
神様もずいぶんと威厳をなくしたこの世の中に生きているよね

香水とゴシックロリータと白痴が歩く 駅からきっとどこかへ

まどろんでするセックスに溶けそうだ 脳も体も焼ける気がする

おもい ....
アンダンテ追いかけて追いかけていても君が見えない陽射しの中で


抱きしめる速度ですれ違う風はセルリアン、君の瞳に映る


炭酸の雨///下弦の月をマドラーで浸しても味なんてないまま
 ....
いまもなお ビッグバンより続いてる
連鎖する水 連鎖する青


ナース服
肌から消えるアルコール
採血針を通過する赤


引っ越しを繰り返すたび立つ鳥の姿に自分重ねて変わる


 ....
1という字のように立ち 一という字のように眠れ 孤独な無限



0なんて発見するからいつまでも君の不在が消えないままだ



ON/OFFのあいだに広がる宇宙にて親指は祈る メール、 ....
花散れど 姿残れる むねのうち
  目にはその色 鼻にはその香
肌よりも少し涼しい風が吹き漂う香りは秋の色かな

快晴に晴れた真昼の金木犀せせらぎに似た郷愁を誘う

可愛いね小さく咲いた花びらを集めて香る道端の枝
空の火と唱斬る光ひらめいて水銀の音ひもとくもののふ



糸車投げ与えられる糸車ひとりの冬に燃されゆく夏



亡霊に起こされ散らばる骨を視る未明の標ゆらめく標
 ....
満月を見上げて涙を流すのは
かぐや姫だけ
そう思ってた
 
 
 
月見上げ泣いてくれるな
その滴遠い僕には拭えないから

 
 
 
満月よ
世界を優しく
包み込め
  ....
一人では泣くなよ。
君の悲しみは僕の哀しみ。

ふたりの絆
君は歯のないイルカと同じと云われ意味を問うたら笑って去った


すっぱりとアルバムみたいな白い花陽はみそらより夏を焼きつけ


待望の立ち食い寿司でしゃれた服行き先聞かれ図書館と云い


たとえば読み ....
かの本を読み終えたる吾に光速で牽制球を友は放てり


幼げな男女が笑う喫煙席壁向いてミラノサンドに挑みぬ


真四角に豆腐のフィルム剥ぎ取りぬ手品覚えたる子供のごとく
奪われた 赤いかさぶた 剥がされた また血が出ても 見ないフリした

手術した昔の傷に 口づけて 重ねて赤い傷となりたい

白い肌 「触らないで」と割れた声 口づけて消す 蒼い唇


 ....
八月

終戦を 夢見た蒼き大空が 戦闘機器を彼方に消した


満月

木曜日 砂鉄を摘んだ方舟が 闇夜の月へ方角示す


海月

群青に 揺らぐ{ルビ海月=うみづき}透明は 件 ....
「リトマス紙がなにでどうなるか」のように忘れてしまいたい夏がある


まだ明日を信じていたからサヨナラを 告げた渚にゆらぐ太陽


ケンケンで駆けた砂浜しゃらと鳴る 乾いた粒子、ただ熱 ....
寝なくっちゃ
寝なくっちゃって
思ってた
気がついたら空
明るくなってた


眠れない
夜を何回
繰り返す?
君がトナリに
帰ってくるまで


お昼には
君のトナリに
 ....
付き合いの
いろはをしらない
おんなでも
しりたいことは
しりたくて
ただひたすらに
酒をのむ日々
あかあかと燃える火の下 己等の生を絡める弔いの夜


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それはあなたと南の島へ行った時のこと。
それは三年越しに果 ....
寝苦しく目覚めた朝に夢うつつ
    激しく窓をたたくたたく雨


雨音を思えば雨が支配する
    人を思えば雨の一日


アンブレラ覗いた瞳くぎづける
    すれ違いざま舗道の ....
君の名は
眠りの国への
合言葉
4回つぶやく
扉が開く
{ルビ紫陽花=あじさい}の 濡れた葉に這う{ルビ蝸牛=かたつむり}
私のようね のんびり燻る

行動の 大胆な人 恐るべし
踏み荒らされた 丹精こめた

自己主張 認められたし 強引な
 ....
彼の地にて散らん散らんと名乗れども空の狭間に散るぞ哀しき


桜木の袂に立つ吾(あ)君想い吾桜花などと弱さを隠す


白く咲く桜花を愛でて身を寄せる散るが定めの貴方と思えば
 ....
 
有限の
光を浴びる
金木犀
春も私は
生きているよ
 
夕焼けの色 頬に下さい



過熱する愛を雪で形造るその身焦がして融けてゆく君

絡み合う糸は指で解けなくて もがけばさらに絡まってゆく

巻き髪を指で遊びくちづける君のおもちゃにな ....
  すれ違う キミにあげれぬ チョコレート
   冷蔵庫の中 ひとり冷えつつ

  チョコレート ほろ苦き想い 抱きつつ
   戻れぬ想いで 自分の口にす

  あたたかな あなたの笑顔で ....
穴の夜に可憐な花を引きちぎる 心の底から憎まれたくて


『やさしさ』という字はとても丸いのでやわらかなものと誤解していた


ワンピースに西のワインがふりかかる とれない染みに焦がれど、 ....
君の胸で飼われるうさぎになりたいと思う今日から欠けてゆく月


思い出を糸玉にして絡めとる 躓かぬよう掬われぬよう

耳たぶに可憐に小さく花咲かす君の愛するパールホワイト


我の ....
水晶を砕いてください船底でふゆの花びらかくまうように






捨ておいた言葉に幾度も拾われて星座のたもと鋭角を知る


閉じかけた波音の日がよみがえる月の鏡の無言を浴び ....
秋になり 思い返すは 夏の夕

   掛け違えたの ボタンをあの日
月下美人さんの短歌おすすめリスト(32)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋の降る街- umineko短歌4*09-10-15
冬と水- 木立 悟短歌509-10-13
夏と駅と夕方- きらく短歌209-7-22
さよならのためのリダイアル- Rin.短歌18+*09-2-8
「清」- 北大路京 ...短歌16*09-2-4
number- 石畑由紀 ...短歌34+*09-2-3
花散れど- 小野カオ ...短歌308-10-10
金木犀の香り- あきな短歌6*08-10-6
野と月(夜と獣)- 木立 悟短歌308-10-3
十五夜- こすもぷ短歌1*08-9-16
双子- こすもぷ短歌1*08-9-10
歯のないイルカ- kawa短歌308-8-17
好日- ポッケ短歌2*08-8-15
いつの間に依存した恋- 衿野果歩短歌4*08-8-3
蝶々万華鏡- セルフレ ...短歌208-8-3
君のかげふみ- Rin.短歌25*08-7-19
夜・・・朝・・・- ユメサキ ...短歌1*08-7-5
紫陽花酒- yoyo短歌108-7-4
友だちと別れたことのある人に- hachico短歌208-6-26
雨、また雨- 石瀬琳々短歌7*08-6-25
夢の扉- ユメサキ ...短歌1*08-6-15
蝸牛- 西日 茜短歌5*08-6-2
知覧の地より頂いた手土産に寄せて- 相田真理 ...短歌108-4-12
常緑- 殿様が得 ...短歌108-4-10
夕焼けの色_頬にください- さくらほ短歌11*08-2-22
チョコレート3題- 風音短歌4*08-2-15
穴の夜に- 石畑由紀 ...短歌3508-2-10
うさぎ_月の- さくらほ短歌14*08-2-8
◆ふゆの花びら- 千波 一 ...短歌19*07-12-9
追憶の刹那- Lucy.M.千 ...短歌307-10-16

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