君のうしろを振り返っても
目蓋を擦る人間がいるだけで

青き空を見たいともどっても
青い空があるだけで

君のうしろを願っても
目蓋を擦る人間がいるだけで

青き空を見たいともどって ....
胸痛く
耳に残るは
秋の音

ぽろぽろり
泣いてないもん
泣かないで

怒ってよ
求めすぎちゃう
愛深く

そばにいて
そばにいさせて
会いたいね

叶わない
恋なら ....
空から
落ちた日のことを
おぼえていない


海を
ながめることを海として
その浅きをのがれる
すべにおぼれる


太陽はもう
ことばではないけれど
確かにぬくもる
 ....
観察室から
病室に戻った日

夕方
鉛色の空に
虹が出た

儚く
でも色鮮やかで
ガラスのような

こんなに
美しいものが
あるなんて

消えるまで
見ていた

鉛色の空に
滲んでいく
虹を

わたし ....
雨の降る寂しい夜は
樹海に似た空気を宿している
 
車の黄色いヘッドライトが雨に溶け出して
道端の排水溝に流れていくさまに寒気を覚えながら
傘もささずに一人歩いていた
 
煙のように揺ら ....
星になろうか
蛍になろうか

骨壺と帰郷してきた
あぜ道の先に鉄塔の里山
夏は盛りで
田は青くそよぐ
懐かしいともいえないぐらい
生家はそのままで
特に変わらない父が
特に変わらな ....
 ずきずきとした痛みがこころにある

 いつからか消えない痛みは
 あなたが手を繋いでくれれば消えると
 そう思い込んでいたけれど
  
 あなたがいても こころはまだ痛いままでした
 夜に泣く


 貴方を知った

 その日から

 逢えるその時を

 夢に見て


 遠い地で

 私はひとり

 貴方を想う


 愛を語り合っている
 ....
 
やわらかいものが
やわらかいものに抱かれ
育むものが
育まれたことをよろこびとした
この命の果てにある
未来がまだ懐かしかった頃

時は懐かしく
時はまた経験として
かつて見た ....
夏のテーブルは渚
水のように陽だまりがゆれる
私の貝殻はここにあります
波間にさすらった熱い砂は
もうゆるくほどけて


あなたの胸に頬を寄せると
潮騒が聞こえます
時折 やさしく
 ....
少女である
ということが特権であった時代は過ぎ
少年である
ということが特権であった時代はもっと前に過ぎ
いまや
少女でもあり少年でもある
ということが特権であるかどうかも怪し ....
西へと
みじかい眠りを繋ぎながら
渦潮の海をわたって
風のくにへ

海の向こうで
山はいつも寝そべっている
近づくと
つぎつぎに隠れてしまう

活火山は豊かな鋭角で
休火山はやさ ....
暗闇に指を伸ばして
知ろうとしている
指先が暖かく湿る
聞こえるのは、ピアノだけ

鳴いている
泣いている
うまく言えない
でも大好きだよ

ピアノのトリルのような ....
僕はばらばらになってしまいました


この世界のどこかに、

今も漂い続けています


ありとあらゆるバッドエンドを繰り返して

それはもう、出来の悪い喜劇みたいに


いつ ....
永遠に交わらぬはずの者同士が
交わろうとする



水と油
そんな感じで



高温にまで熱せられた油は
邪険にも寄せる思いを弾き飛ばして
ふつふつと
行き場の無い怒りに震え ....
「お早う御座います、お兄様」
内側で弟が目を覚ましました
外に出たいと心臓に針を刺します
「もう少し待って。あの木陰に行かせて」
傍から見れば奇怪な姿でしょう
何時から弟が
私の中に棲むよ ....
 どうして人は

 独りになりたいと思った時

 海へといくのだろう


 あの人を忘れたい

 早くあの人のことを


 できるなら

 出逢う前の私に戻って

 ....
わたし、さかな

あなたの前では息もできない
それは言いすぎかもしれない

だけど夜になると
淋しさを呼吸するわたしは
誰でもない一匹のさかなになって

どこまでも
きっと、どこま ....
全てを手放した僕は自由だった
そうして彼女を両腕でつかんだ
抱きしめる
あても無く
永遠にさまよう為に
幾度と無く
愛する為に。
ひこうき雲が落ちた先の地平線の向こうではきっと
沈みかけの太陽に墜落した機体が静かに焼かれていて
壁の端のほうに逆さまに貼付けにされたヒグラシは
僕らを横目にそんな空を見下げながら一日を嘆いてい ....
拾った小石を

大事にしまう


忘れないように

名前をつけてみる





たった

それだけで

魂が宿る
 
いろんな空が
ひとつの空で
暮らしてる

言葉もなく
言葉ばかり集めて
あの頃
僕は
何を見てたんだろう

こんな空がある
あんな空もあった
そこで
暮らした日々よりも ....
白いキャンパスに陽炎を描いた

夏は容赦なく照り付けて

心の内側に晴れはないのだけれど

黒いものはみんな空気と同化させた

あたしは潔白

いやそれよりもずっと澄んでいた

 ....
今から

雨が降るのか
雪が降るのか

星が降り注ぐ夜が来るのか

それはアナタの気分次第で無限に変わるよね


私は‥
電器店で洗濯機の購入手続きをしている間
に降り出したゲリラ豪雨は雷を伴って
ドドドォーンと雷鳴が店内に響き渡る

電器店の1階にあるセミオープンの駐車場
にも雨が吹き込んでいて
(それは水 ....
裏木戸を開けると
ひぐらしがないている
あの木の下
薄暗い桜の木の下で


闇間に鼻緒が見えている
そり返った白い足の指が
細い脛が折れそうにのびて
あの時もひぐらしがないていた
 ....
甘く

優しい匂いは
君を思い出す

風が君の髪を
揺らしているよ

ふんわり

ふわふわ

君の肌の様に柔らかく

甘く
少しほろ苦い

口に入れたら
しゅわっと ....
音の闇があり
むらさきがあり
白い泡を染め
闇を抜ける


夜の会話が屋根を歩き
窓から入り
まばたきに驚き
再び出てゆく


夜に咲く花と脇道
小さく手を振る気 ....
仕事の山に遭難していませんか?

迷い込んだ青いトンボ
倉庫の窓
突然の雨

振り向くと秋の気配が遠くに
長く少し薄くなった
夏の陽射しが手を休めています。

今年の夏も大きな波が ....
部屋で音楽がゆっくり流れて
外で雷が鳴って
曲の切れ目に窓が光る
合図
音楽の方はシンバルで
私はどちらなんだろう
音楽も雷もどこか遠まわし
クーラのきいた部屋で
屋根と優しい音に守ら ....
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