幼いなんて言わないで
私は確かに幼いけれど
十分何でも知っています
幼いなんて嘘やさかい
私は来年成人するし
お酒の味も知っ ....
もう気が済んだ?
君の愚痴ならいつだって聞いてあげるけど
ホントはね 紡がれる言葉に
たいした意味なんてないんだよ
ただ僕と君がいるから
この時間に意味が生まれるんだ
きっと明 ....
ひなびた風景写真そっくりな郊外は
春分の昼下がり
ウラノスが四次元を統率してる故か
杖を引きずる猫背のかげも
かげを飲み干す埃っぽい雑木林も
....
君が読みたいって云ふのなら
書かないことはない。
書けないこともない。
愛は 込めておこうか?
ケンちゃんは、かえるに似ている。どこを見ているのか分からない黒目。目と目の間が離れている。真ん丸で、キョトンとして、漠然と正面を見ている。口は真一文字で、ほとんどしゃべらない。ふくらんだほっぺたの右か ....
かなしいものなんて
ボクにはないよ
やわらかいものなんて
ボクにはないよ
空に
一杯に手を広げ
防波堤のひらたい丘で
じりじり
ボクは乾いてく
太陽を
こんなに間近 ....
蛍光灯の灯りが揺れる
人影の途絶えたプラットホーム
いくつも電車を見送って
途方に暮れる無人駅
蛾の浮かび上げる影を目で追い
懐かしき君のの面影を追い
幻は掌をすり抜けてゆ ....
待ち合わせ場所で見た
不確定な幸せは
絶えず言葉を紡ぎながら
鼻歌も絶やさない
空に還る事だけを望みながら
僕は僕を
君は君を
生かし続けて居る
無意味なら無意味で良 ....
好き好き好き好き好き好き
好き好き好き好き好き好き
何個並べたって
僕の気持ちは
変わらないよ
キミを不安にさせること
あるかもしれない
....
大通りがあるでしょう
そうまっすぐのアスファルトの大通り
右側にショッピングセンターのあるあの大通りよ
その大通りをまっすぐ行って
どこもカーブしてないからまっすぐ行って
三つ目の信号を左に ....
それは
本当に薄い膜だけど
私には
とても厚い壁のように思えてしまう
会えない時間が長いから
少しでもあなたの熱を受け止めたいから
その存在を
うざったく感じてしまう
あなたも私と ....
東京に空なんて
ないじゃんもうやだこんな息苦しいとこ
とあなたは昔とは違い
ストレートにまくしたてます
その興奮によって必ず
主観と客観を微調整するチャンスを失っています
そうだねと相 ....
太陽の眩しい光に
ユラユラと
風を呼び 柔らかな窓辺を飾る
揺らぎの妖精
風に 開かれた柔らかな
隙間から
雨が土を濡らした
昨夕
雨の描く水彩画
太陽の光に 微笑みながら
水彩の展示 ....
あなたが死んでしまう夢を
頻繁に見る朝がありました。
そんな時は
泣いて目覚めるのでした。
僕はあなたを尊敬していました。
夢の中で朝靄に死んでいきます。
あなたは薄らと消えていきます。
....
肩をよせあって同じ本を読んだ
同じページで笑った
手をつないで歩いた
エスカレーターでは必ず向かいあった
家の前に車を止めても
バイバイを言うまで一時間
多久蘭乱/ ....
心の格闘から 吐き出された言葉は
ある程度 予想のつくものだった。
涙がでなかったのはなぜだろう。
大丈夫っていう なんか変な自信があったから。
あなたにと ....
「なんか無性に逢いたいんだけど」って言ったら
「いつも逢いたいんだけど」って返ってきた。
あたたかいものが あふれてきて
こぼれないようにするのが 精一杯で
あんま話せな ....
さよならが見えているとき
さよならに向けて、どう進んで行けば良いのか
大人と呼ばれる歳をとおにまわった今も、なお解らない
もうすぐさよなら
なのに、さよならの仕方までも解らない
....
蝉時雨騒がしく
肌には触れぬが耳障り
気紛れな通り雨は
降っては止み
降っては止み
風は通り過ぎるも
雨雲は歩む道を迷っている
今宵の空は騒がしく忙しく不安定 ....
明るすぎて
眩しすぎて
真っ白にしかみえない
きみのまわりには
いろんな景色があって
きみを囲んでる
だけど僕には
きみだけしかみえない
まわりはただ白く眩しく
きみの輪 ....
荒れる風音 家で雨宿りなんかできやしなかったんだ
傘も差さず外へ出れば、そこは気持ちの良い風の吹く
愛しかった天気があった
だんだんと濡れる服、鼓動は激しく
大きな水溜り、バシ ....
秋の兆しが見える頃
無花果が実るこの頃
人は食や運動、色んなものに活発に動く
けれど、僕はいまだ夏から出れていないようだ
季節に取り残される
時間は明日を齎せてくれ ....
答えればいい
君は君を壊せば世界と自分がおさらばだとか
思っているかもしれないが
世界は君を含めてるから
君が目をひらいてるから世界は
ふたつは寸分違わずおなじもので重なっているわけ ....
見上げた空に向かって形を作った口元からこぼれだした旋律
風に運ばれていく
どこまでも
どこまでも
あの場所で連れて行かれた旋律はは
時を越えても風と共に戯れてるよ
....
虹色のガラスの破片が
眼に突き刺さる
痛いよ
痛い
満開の花に
宇宙が包み込まれる
花は形を変えながら
宇宙を挑発する
眼を突き刺すガラスの破片は
きれいだよ ....
光を削り描いた花が
手のひらにふたつ影を落とす
鳥の花 音の花
ついばみにくるくちびるの花
砂の花 砂の花
影を持ち去る波の花
手のひらを知らない
問いの残り香
....
なんでも見通す
なんでも見通す
ママの秘密
あの子の秘め事
隠れてるものは全部、全部
だから神様は嫌い
なんでも見通す悪魔が嫌い
自分の秘密
世界の秘密
隠し事 ....
恋という伝染病は、
特効薬もないまま、
つらつら、と。
移ってます。
時に、苦しんだり。
時に、何もかも忘れたり。
恋という、伝染病。
移してくれませんか。
....
青色のがいい
赤色のがいい
取替えっこしよう
取替えっこしよう
死んだら同じ
どの色乗っても
死んだら同じ
輪っかの色は関係ない
神様の識別はその日の気分
....
魂の色は 七色だから、
君が 今 何色でも、これから何色になっても、
それで、いいんだ。
君よ、
囚われずに、変わっていけ。
風に乗り空を駆ける、あの雲のように。
君が 今 ....
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