大きな葉の下から
そっと空を見上げると
とても薄い緑色が輝いている
そろそろ夏が生まれる
風が吹くと
きららとした緑色は
暗くなるけれど
遠くで流れている川の水のように
他の場所で光り ....
一回転してしまえない飛び出せないからぶらんこの鎖がたわむ

靴だけを先に逃がしてぶらんこに繋がれたまま残ったわたし

順番を待ってから乗るぶらんこはつまらないからぎりぎりねじる

ぶらんこ ....
時の間に
時を分け

綺麗な 12等分の
パラソルが回る

かわいい雨が
頬をつたう

パラソルが揺れて
闇に落ちる雨は やさしい

きゅう・はち・なな・ろく

時の間に  ....
息を吸おう
心をこめて

息を味わう
空気の味を

僕は君
君は僕

僕は君に 溶ける
君は僕を 知る

君・色の息
僕・色の息

大地はとりもつ
僕と君の間柄

 ....
自身が創価へ入会したとき
先生はスピーチで幾度となく
このことに 触れられて
論陣を張られていた
聖教で何度この言葉を聞いた事か

その言葉が 今
この身に染み 魂に 響く

足元の ....
いつのまにか 僕は 悪いこと覚えてた
ひとりきりの 夜で 闇の中震えた

  誰も助けてくれない 誰も癒やしてくれない

人間は誰しも 不完全な生き物
欠けている部品を隠しながら生きている ....
最初に雨を見たのは
ぼくだった

みんなはそのとき知らなかった
窓に一筋の雫が流れて
静かに落ちていったのを
最初に雨を見たのは
ぼくだった

風はなかったのかもしれない
ただ水が ....
毎日毎日たくさんたくさん詩を書いてきたのだから
自分は百通りくらいの書き方が
出来るようになっているだろうと思っていたら
それは数字というより色に似て
水色から藍色までのグラデーションでしかな ....
いつものように
いつものとおり

ガンジスの砂粒ほどの
転生を重ねつつ

今生も また 仏の軍勢につき

いつものとおり
常勝の勝ち戦で
悪を催滅しさるので

関係各位にお知ら ....
あの空の中に
昔見た雲が浮かんでいた
子どもの頃に
みんなと一緒に見た雲
一人一人が雲を見て
いろいろな形を言いあった
それはそれぞれの夢だった
飛行機や船
イチゴとかカブトムシ
み ....
その夢は終着駅から始まる
分厚い切符を駅員に渡し
改札を出ると
そこから終わりのない物語の
第一章がある
駅前広場から
右の道を上れば山があり
左の道を下れば海に着く
今は左の道に菜の ....
水面に映るのは
あの日の残像
決して、私の顔なんかでは
ないこと
分かっている
 
溶け込むことは
容易なのだけれど
「ただいま」を言うことは
何よりも
何よりも難しい
気がする ....
今日も元気に穴を掘ろう
やろうと思えばどこでだってできる
ただ道具は常に新しくなくてはならない
頼んだぞ二十九番目のスコップ

以下、穴掘り中の音声を録音したもの
再生というより復活

 ....
とっぷりと
暮れた空の中で
赤に染まりたいと願う
 
透明な私を
あの赤で彩ったら
なんて、なんて素敵なんだろう
と思う
 
 
折角なら
あの黒い鳥にも
絵の具になって欲しい ....
春の海はやわらかい
海と空との
地平線は線ではなく
ぼんやりとしている

春の空はやさしい
山と空との
地平線は線ではなく
崩れた帯のよう

近くで波の音がする
何度も繰り返すも ....
春を作ろう
土しかない心の中に
春を作ろう

伸び始めた草を
小枝の先に開き始めた葉を
かわいい小さな花を
入れてみよう
ほら
もう蝶が飛んでいる

春を作ろう
土しかない心の ....
玄関のドアを開くと 
家族の靴にまぎれ
老人の下駄がふたつ 
並んでいた 

あたりを照らす
天上の 
{ルビ仄=ほの}かな灯り

下駄箱の上に
立て掛けられた 
一枚の絵 
 ....
木の葉が開き始める頃
言葉も広がり始めます
光が当たるように
大きく伸びてゆきます
そっと行ってごらん
風が葉を揺らし
言葉が鳴っています

木の葉が開き始める頃
心も広がり始めます ....
この太陽は 若く 
光が とっても 透明で
退廃や 停滞を 知らない

月と太陽が 見かけ上
同じ大きさに 見える 
神秘を 理解して

たおやかな 青空を 仰ぎ見る

光を 両の ....
おちんちんが歩いていた。

ここは、
公衆の面前なので、
さすがにそれはないだろうと、
ひとこと注意すると。
「みんなやってますよぉ。」
と返された。
 ....
空が咲いています
ふわふわ咲いています
何もかも時が止まったように
やわらかく咲いています
山が沈んでいます
その中を鳥が泳いでいます
人が逆さまになって
咲いている空を見ながら
手を ....
―お向かいのお母さんとお嬢ちゃんが僕の庭のさくらんぼうを盗むのですがそのひそひそとした犯行が可愛いのです―

もうちょっとしたらもっとおいしくなるのよ(ひそひそ)
あさってとりなさい(こそこそ) ....
本を読む人の眼は
例外なく真っ黒い色をしている
それはもちろん
眼が活字のインキを吸収してしまうからである
本を読みすぎて
白眼まで真っ黒になってしまった人が
こちらを向い ....
言葉には翼があるのです
人の心の中を翔け抜けてゆく
翼をもっているのです
言葉によって
その飛び方もまちまちで
小鳥のように
翼をせわしく羽ばたかせるもの
大きな鳥のように
空高く翼を ....
春は白浜の波の音がする
いろいろなことを思い
浮かんだと思えば波にさらわれ
刻んだと思えば波に消される
その度に波の音が聞こえてくる
ゆっくりと薄く
浜に広がる白い泡が
繰り返される
 ....
赤いスニーカーのストーカーに目印つけた。
あの血をずうっと辿ってゆけばきみはいる。
きみはそこで眠っているの青い顔で眠って、
あたしのキスをきっと待っているのだか ....
これはね。
あたしたち、
死ぬ時はきっと別々だから、
だからこうしてにぎって、
眠っているの。
ほらこうしていると、
あなたどくどくしてる。
あったかい。 ....
その 始まりは
 
愛の『流出』でも
ビックバンの『開闢』でも よろし

ガンジスの砂粒より 多い星々と
生きとし生けるもので
この宇宙ができていて

仏・菩薩は 
この宇宙の旅人 ....
人はみな誰でも
いつも夢を抱えている
その夢が見えなくなった時
空を見上げれば
忘れた夢が浮かんでいる

何でもなかった白い雲が
何かの形に見えるでしょう

人はみな誰でも
いつも ....
熱がある

からだのふちを{ルビ象=かたど}るように
白く明滅する波
その中に
おぼれている
ひかる 虫
いくつもの
目を瞑れば
しんしんとうなされて
 寝汗


小さく ....
はじめさんのおすすめリスト(1160)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏が生まれる- ぽえむ君自由詩28*07-5-2
ぶらんこ- 渦巻二三 ...短歌11*07-5-2
9・8・7・6・・・・- アハウ自由詩507-5-2
ともだち- アハウ自由詩307-5-1
人の不幸の上に自分の幸福を築くんじゃあない- アハウ自由詩1*07-5-1
緋い月- 北大路京 ...自由詩10*07-5-1
最初に雨を見た- ぽえむ君自由詩14*07-5-1
詩作論- 楢山孝介自由詩5*07-4-30
詩は志- アハウ自由詩507-4-30
あの空の中に- ぽえむ君自由詩6*07-4-30
その夢は終着駅から始まる- ぽえむ君自由詩7*07-4-29
回帰- 山中 烏 ...自由詩5*07-4-29
穴掘り- ロカニク ...自由詩507-4-29
夕方の空- 山中 烏 ...自由詩1007-4-29
少しずつ夏- ぽえむ君自由詩21*07-4-29
春を作ろう- ぽえむ君自由詩7*07-4-28
貝の家族_- 服部 剛自由詩13*07-4-28
言葉が鳴っています- ぽえむ君自由詩8*07-4-27
この_太陽が- アハウ自由詩907-4-27
「_みんなおちんちん。_」- PULL.自由詩6*07-4-27
空が咲いています- ぽえむ君自由詩10*07-4-26
さくらんぼう泥棒- A-29自由詩9*07-4-26
書店で働くということ- 吉田ぐん ...自由詩73*07-4-25
言葉の翼- ぽえむ君自由詩11*07-4-25
春は白浜の波の音がする- ぽえむ君自由詩6*07-4-24
「_林檎を囓って。_」- PULL.自由詩6*07-4-24
「_あたしのおちんちん。_」- PULL.自由詩8*07-4-24
輪廻をのり越え- アハウ自由詩6*07-4-23
人はみな誰でも- ぽえむ君自由詩13*07-4-23
- 水町綜助自由詩24*07-4-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39