すべてのおすすめ
きらびやかな服を着て
きらびやかな街に出て
たまごの美味しいお店で
美味しいたまごを食べ
たまごが美味しかったと
あなたに電話をした
何て答えたのか覚えてないけど
あの日はあなた ....
夜が明けると
私たちに
秋がやってきた

その意味が
私には
ようやくわかる

木々が実を宿し
さよならの準備をする
鳥たちが
それをついばむ

私たちは
あと
どれくら ....
乱数を言う練習

さん
ろく
はち
いち
さん
あーまた“さん”言うてもた
同じ数字がすぐ出てきても別に構わないんだけど
乱数ってのは

“ぜろ”から“きゅう”の十通りしかないか ....
プレゼントの
箱のリボンを解くと
中には世界が入っていた
逆さまにして振り落とすと
すべてがからっぽになる

 落としたものはどこへ行きますか

一人の部屋で逆立ちをしていると
一日 ....
どこからかまた盗賊が来て
盗んでいった
かまぼこ板だけなら良かった
かまぼこまで盗まれたら
僕ら家族はかまぼこを食べられない

子供たちは泥棒さんが来た、と大はしゃぎし
とりわけ下の子は ....
とどけもの



 ぶどうがとどき
 さんまもとどく

雨もときおりふっている
風もつよい

 あんぜんな部屋の中で
 恋だと愛だのにうつつをぬかす

 これから柿をおく ....
僕は奈良公園で鹿の角をにぎっていた


同じころ

父は帰りの電車のつり革をにぎり
母はスーパーで安売りの大根をにぎり
妹はベッドの上で携帯電話をにぎっていた

隣の部屋の夫 ....
昔の知り合いから電話があって
ちょっと帰ってこないかって
ナンデって聞いたら
亀ちゃんが死んだよって

久しぶりに海に下りた
なんにでもなれるような気がして
なんにもなれないジレンマ感じ ....
ラクダと探偵が恋に落ちた
ふたりは愛情を育んだが
所詮は偶蹄目と霊長目の許されぬ仲
お別れの日探偵は
沈むことのない夕日をプレゼントした
ラクダは泣き疲れ
二つのこぶをなくし
変 ....
ふと声をかけてみた
その外国人は
「ロマンスカー?」
と言って
少し笑った
新宿駅西口で

そうなんですよ日本には
ロマンスカーがあるんです
ロマンスカーはみんなを乗せて
ロマンス ....
5年生存率20%って 何?

5年後 こっち側に残れるのは
5人にひとりってことかな

あなたは
たいくつそうにテレビを眺め
時計を眺め
わたしを見ない

あとどれく ....
子供が行きたがっていたはずの
遊園地に行った
子供が恐がるであろう乗り物
恐がらないであろう乗り物
そのひとつひとつに順序良く
そしてなるべく丁寧に
乗っていく
スタンプカードがたまった ....
いつか(ラ)数えることをやめてしまった
ピンク色の蜜柑がつぶれたような
きみの、空の


ざ、わめく
風の木に暮れた(ラ)流線が振り落とされて
ふ(ラ)、としたときの
苦くつぶれた顔を ....
なにげない
なつの ゆうぐれ

そんなに たかくは
とべやしない
ふうけいの なかの
いっこだけの てん
であるところの
わたしが

おさまりきれない
でかすぎる ゆうぐれ
あ ....
空が割れて
夏で満たされたプールで
泳いでいる
さかなのアンテナで
誰とも触れることなく、すり抜けて
泳いでいる
すれちがう誰もさようならをうたわない


体の中心がどこなのか
わ ....
タクシーで溺れた
昔はあんなにうまく泳げたのに
手足をばたばたさせても
座席の底のほうに沈んでいくばかりだ
ナイター中継を聴きながら
運転手さんが舌打ちをしている
水の中では舌打ちすらでき ....
海が見える草っぱらで
どーんとひっくり返って
雲に手を伸ばす

生きているんだなって、思うんだけど
その正体がわからない
漫然と心臓を動かしたり、理念を唱えたり
そんなことじゃないみたい ....
うらやましそうに見ていたら
「じゃあ、少し上げる」
その人は言って
端っこのほうを千切って
ちょっとだけくれた
辺りを見回すと
端っこのほうをもらって
喜んでいる人もいる
わたしは端っ ....
恋はね
結局
摩擦熱だと思うんだ

ことばと ことば
むねと てのひら

触れあって
熱を帯びて

たぷたぷの
バスタブで
あなたを
ちょっぴり思い出す  ....
矛盾した水槽の住人は
矛盾した椅子に腰をかけ
矛盾したテーブルにクロスをかけ
矛盾したグラスで
矛盾したワインを飲む

矛盾した水槽の住人は
毎日が矛盾しているから
その矛盾し ....
青い地球儀を
くるくる回す
私は

地球儀にはなりたくない

てのひらで回されて
裏側にも
あっという間で

そのうち飽きられて
ただのオブジェだ

私とオセアニア
私とイ ....
まるで空に手を伸ばすように
咲いている
マーガレット
欲しいものはなんだろう
太陽も
土も
暖かな空気も
すべてあるのに
強い力で空を裂き 
轟音残すジェット機と。

風に乗っていつまでも 
無音ですべるグライダー。

わたし?
自転車だよまいったか。

疲れたら休むし。
下り坂では調子 ....
じいさんが
あの世へいってからずっと
8ミリを回すと
青鬼が映る
8ミリを映写し
妻や子供との暗い部屋で
(僕だけが斜め下におり)
青鬼を見る
木や鳥居の影などに
七五三だというのに ....
ふと

背中は正中から割れて
わたしはゆるゆると
中から這い出した

新しい皮膚は
まだ少しだけ熱い

背中には
哀しい羽が生えている
わたしは約束の空へ

短さを張り合うよ ....
あのころ
まちの高台からみえる風景が
わたしの世界のすべてだった

背がすこしのびて

世界はどんどんひろくなり
わたしはどんどんちいさくなった

くるしいことも知った
かなし ....
しずんでしまった

ふねのこども

うみはあおくて

そらもあおくて

とてもきれいなひかりに

あこがれながら

しずんでしまった

ふねのこども
深くまでつづいている
いつか見失った道の先にある、森で
夏の日
ぼくたちは、生まれた


頭上には空があった
ぼくたちと空の間を通り過ぎてく風があった
ふりそそぐものは、光
光とも見 ....
わたしは宇宙人を見つけた
自分でそう言っていたから
たぶん宇宙人なんだと思う

宇宙人はロックバーのトイレで煙草を吸っていた
フロアが混みすぎていたからだと思う
ずいぶん痩せているから
 ....
ひどく目立たない黄色のレンガ道を行くと
夏休みの少し手前に古い送電鉄塔が見える
陽炎虫が大発生した年の真夏のある日
一人の男の子がその鉄塔の下で感電死した
鉄塔からぶら下がっている電線に触れた ....
アンテさんの自由詩おすすめリスト(498)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たまご- たもつ自由詩1006-1-16
秋日- umineko自由詩8*05-11-24
ランダム- F (from send ...自由詩1*05-11-4
重心- 霜天自由詩605-10-10
盗賊がまたやって来た日- たもつ自由詩1805-9-16
とどけもの- さかな自由詩605-9-6
僕は奈良公園で鹿の角をにぎっていた- Monk自由詩19+05-8-25
ウミガメ- 芳賀梨花 ...自由詩13*05-8-24
ラクダと探偵- たもつ自由詩1305-8-23
ロマンスカーの幽霊- チアーヌ自由詩25*05-8-22
5年生存率- umineko自由詩5*05-8-21
飴玉- たもつ自由詩1805-8-18
ゆれる、とびきりの算数のように- nm6自由詩11+05-8-16
ゆうぐれ- こむ自由詩6*05-8-16
満水の夏- 望月 ゆ ...自由詩37*05-8-15
練習- たもつ自由詩1605-8-13
遺跡の恋人- たりぽん ...自由詩905-8-13
端っこ- チアーヌ自由詩1005-8-8
フローラ- umineko自由詩4*05-8-8
僕の中の矛盾した水槽- たもつ自由詩1205-8-7
サファイア- umineko自由詩5*05-8-5
空に手を伸ばすように- チアーヌ自由詩805-8-4
なつそらを見上げるように- umineko自由詩6*05-8-2
青鬼- コモ谷自由詩905-7-31
蝉の記憶- umineko自由詩13*05-7-28
世界はひろくなったけど- 八月のさ ...自由詩905-7-26
こども- こむ自由詩7*05-7-24
ビオトープ- 望月 ゆ ...自由詩37*05-7-24
わたしの宇宙人- チアーヌ自由詩1905-7-23
しっぽのある鉄塔- クリ自由詩14*05-7-23

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