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穴ほど深くなくて
周りから見えないから
身を伏せて
息を潜めて
暗いからよく見えるね
もうすぐおしまい
嘘はどうでもいい
ずっと笑ってる
知らない駅の改札を出ると右に曲がった
四車線の道路があり
階段がいくつもの方向に分かれている
大きな歩道橋を渡った
焼肉屋からは
肉の焼ける匂いが流れ出ていた
これが鰻だったら
たぶん帰 ....
くまさんはひとりでした
森の中
誰にも出会いませんでした
花咲く森の道
くまさんは
ひとりでした

孤独なくまの気持ちは
孤独じゃないくまには
けしてわかりません

ある日森の中 ....
カワカミさんと
カワムラさんに
会いに行ったら
どっちがカワカミさんで
どっちがカワムラさんか
わからなくなってしまった
カワカミさんとも
カワムラさんとも
酔ったついでに
チューを ....
ある日の夕方
わたしはひとりになりました
花に水をやっていたら
いつのまにか
みんないなくなっていました
わたしは
声を出してみました
その声は音になりました
どこかで鳥が鳴きました
 ....
ダム
ダムダム
ダムの底

いろんなものが
死んでいました

ダム
ダムダム
ダムの底

おうちや
車や
おじいさん

ダムの底は
いつも真っ暗
何も見えない
聞こ ....
土を掘り返して
魚を埋めたら
指の木が生えて来て
わたしを捕まえようとする
季節は春で
びゅんびゅん伸びる指は
わたしの喉元を締め上げた
どうしたらいいんだろう
土を掘り返して
せめ ....
穴を掘る

沈んでしまえるほど
掘りたいのに

ところで
もう覚えていない
あっちもこっちも忘れたという人が
川岸で待っている
らしい

どうか
思い出さないでね
そうしたら ....
ただの優しさとか
口癖とか
背中に回した腕とか
押し付けちゃった腰とか
もう面倒だから
すべて愛と呼んで
俺の会社は、なぜか各大学の空手部、相撲部、柔道部、レスリング部のOBが集まるところで、派閥もいわゆる学閥ではなく、格闘技別と言った雰囲気がある。
ちょっと不思議な会社かもしれない。
俺はボクシング ....
わかるわけがないと思う
あの頃
みんな
もう何をしてもつまらないって知っていた
この先何も
いいことなんかないって知っていた
生き残るため
そう、大していいこともないのに
ただ生き残る ....

家の前の道路はアスファルトで覆われていなかった
雨が降ると水たまりが出来て
長靴で入って行って遊んだ
夏の前

学校を休むと
斜め隣に住む同級生が
授業の内容を四つ折りにした白い紙 ....
何を考えているのか
さっぱりわからなかったので
別れたはずなのに

なぜか毎年
年賀状だけが
律儀にやってきた

母は
それを見るたびに
面白がって笑い
わたしは
ちょっと渋い ....
江ノ島に行こう
なんて
あなたが休日の昼過ぎ
突然思いつくもんだから
車を出して行っては見たものの
やっぱりうんざりするような渋滞に
巻き込まれただけ

もうそろそろだなって
思って ....
幸せな夢から覚めたら
恋人がたくさんいて
誰とデートしようか
吐き気を抑えながら悩んだ
恋人なんかいらない
面倒なだけだ
たくさんなんかいらない
ひとりだっていらない
まったくいらない ....
車に乗って
買い物に行くと
車線が多すぎて
迷ってしまう
そうして
どんどん違うところまで
行き着いてしまう
町でも
田んぼでも
森でもなくて
ただ
がらんどうな場所に
わたしは知らないわ

それがどんなに大事なことであっても
忘れてはならないことだったとしても
わたしは知らないわ

うさぎ小屋にはうさぎ
羊小屋には羊
羊の名前は知らない
うさぎには ....
連絡を取るのが
面倒になっちゃうと
連絡を取らなくなっちゃって
連絡が来ても
ぼんやりしちゃって
ああきっとこのまま
忘れられちゃうんだろうな
それでもいいかなとか
思い始めると
ま ....
どんなときでも
泣きませんでした
そうしたら
涙はどんどん凝固して
とても立ち上がれないほどに
わたしの涙は多く重く
体内に溜め込まれてしまいました

仕方がないので
金の箱を買いま ....
頭蓋骨を輪っかに切って
かぱっと開けて
見てみたら
ごまプリンがいっぱい
詰まっていた
だから
スプーンを突っ込んで
ぐちゃぐちゃに混ぜてみた
そして再び固めて
そうっと
頭蓋骨を ....
結婚します!
結婚します!
だからお見舞いに来てね!

あっちのお兄ちゃんは新しいお兄ちゃん!
あっちのお兄ちゃんは古いお兄ちゃん!

結婚します!
内臓が破れます!
腸が飛び出しま ....
電話をください
電話をください
電話でしか繋がれない
だから電話をください
メールじゃなくて
電話をください
受話器を耳に当てると
あなたが小さな声で
生きてることを伝えてくれる

 ....
わたしの女友達は
「わたしのどこが好き?」
と男性に聞いたとき
「顔」
って言ってもらうのが
一番安心するらしい

中身が好き
心根が好き
性格が好き
趣味が合う
センスがいい
 ....
あなたの部屋
シンメトリー
真ん中にソファ

どっちを向いているのか
わからなくなるの

真夜中に揺れるブランコ
みたいに
揺らしてよ

もっと
もっと
そういえば、
田舎の道路ではよく猫が死んでました。
タヌキも死んでました。(彼氏が轢いた。良く出るんだこれが、夜。)
犬も。
おばあちゃんたちは良く、「畜生は後戻りできないから轢かれる」と言っ ....
ふと声をかけてみた
その外国人は
「ロマンスカー?」
と言って
少し笑った
新宿駅西口で

そうなんですよ日本には
ロマンスカーがあるんです
ロマンスカーはみんなを乗せて
ロマンス ....
うらやましそうに見ていたら
「じゃあ、少し上げる」
その人は言って
端っこのほうを千切って
ちょっとだけくれた
辺りを見回すと
端っこのほうをもらって
喜んでいる人もいる
わたしは端っ ....
まるで空に手を伸ばすように
咲いている
マーガレット
欲しいものはなんだろう
太陽も
土も
暖かな空気も
すべてあるのに
わたしは宇宙人を見つけた
自分でそう言っていたから
たぶん宇宙人なんだと思う

宇宙人はロックバーのトイレで煙草を吸っていた
フロアが混みすぎていたからだと思う
ずいぶん痩せているから
 ....
気温が下がると
外が気持ち良さそうに
ほどけているので
わたしはサンダルを履いて
恐る恐るドアを開ける

群青色の夕方
白いお月さま
ここはどこですか

自分のことを忘れ
感情を ....
アンテさんのチアーヌさんおすすめリスト(83)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
窪地- チアーヌ自由詩322-9-23
知らない話- チアーヌ自由詩320-3-12
星のくまさん- チアーヌ自由詩610-11-25
どっちも同じ- チアーヌ自由詩109-12-20
ひとり- チアーヌ自由詩409-5-21
ダムの底- チアーヌ自由詩209-4-2
土堀り- チアーヌ自由詩409-1-8
川岸で待つ人- チアーヌ自由詩608-6-26
愛と呼んで- チアーヌ自由詩408-6-13
大力の女- チアーヌ散文(批評 ...9*08-4-29
わかるわけがないと思う- チアーヌ自由詩608-4-24
ループ- チアーヌ自由詩308-1-9
年賀状- チアーヌ自由詩908-1-3
潮時- チアーヌ自由詩207-8-14
恋人がたくさん- チアーヌ自由詩607-6-24
車に乗って- チアーヌ自由詩607-4-21
知らないわ- チアーヌ自由詩1107-4-11
連絡- チアーヌ自由詩106-10-28
銀の涙に金の箱- チアーヌ自由詩306-10-23
ごまプリン- チアーヌ自由詩206-9-29
結婚宣言- チアーヌ自由詩706-8-30
電話をください- チアーヌ自由詩806-7-5
- チアーヌ自由詩406-5-22
シンメトリーの真ん中- チアーヌ自由詩106-3-29
猫を轢く- チアーヌ散文(批評 ...6+*05-11-4
ロマンスカーの幽霊- チアーヌ自由詩25*05-8-22
端っこ- チアーヌ自由詩1005-8-8
空に手を伸ばすように- チアーヌ自由詩805-8-4
わたしの宇宙人- チアーヌ自由詩1905-7-23
なくなる- チアーヌ自由詩505-6-21

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