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空が割れて
夏で満たされたプールで
泳いでいる
さかなのアンテナで
誰とも触れることなく、すり抜けて
泳いでいる
すれちがう誰もさようならをうたわない


体の中心がどこなのか
わ ....
深くまでつづいている
いつか見失った道の先にある、森で
夏の日
ぼくたちは、生まれた


頭上には空があった
ぼくたちと空の間を通り過ぎてく風があった
ふりそそぐものは、光
光とも見 ....
 平均台の上を歩くみたいに、生きてる


 両の手を横にのばして、バランスをとる
 あせってはだめ
 はしるなんて、なおさら


 足もとばかり、見ている
 けど、前を向いたほうがキ ....
コンクリートの丸いもようは、踏んじゃだめよ
って、
しあわせになれないから
って、
きみが言ったとき
さっき
二度ほど踏んでしまったぼくは
ちょっと泣きそうになって、あわてて
声をだし ....
仕事から帰ると
ぼくの部屋からは、なにもかもなくなっていた

電話台の上に電話はなく
テレビ台の上にテレビはなく
洗濯機と冷蔵庫は
黒っぽい埃の四角形だけ残し
スチールのベッドだけはなぜ ....
地球があと100kmのところで終わっている
と知っても
きみは歩いてゆくだろうか
靴ひものことなんて気にしてる場合ではない


見渡しても、海
はてしなく、海
そのかぎりの海の地球から ....
ところであなたは
どちらにお住まいですか

たずねると
その人は、
ビー玉沿線ですよ。
とだけ言って
ころころ笑った
笑いながら
ころころすれ違って
ふり返ったときには
もう
 ....
天窓からのながめが
この世のすべてだとしたら
世界はキャラメルだ。

でこもぼこもなく
のっぺらぼうにつづく地面には
ただただ
マス目だけがのっかっていて
人々は暇をもてあますとそこで ....
くるくるくるくるくるくる
と、地球儀をまわして

えい、ここだ。
と、シャープペンシルの
先っぽで
刺す

刺さった国へ、あさって出発
ってゲーム


やだよ。
そこ、ヤバイ ....
朝、目をさましたら地球儀の上でした
当然ですが、びっくりしました
あんまりびっくりしたので
枕元のメガネをさがしあてるのに
2分40秒もかかってしまいました
頭の上のあたりを
何度も何度も ....
かつて
わたくしは
花、だったのですよ
よろしければ
咲いてみせましょうか


言うと
水、のようなそのおかたは
しなしなとゆびを左右に
ゆらして
ていねいに
それをこばむ
 ....
メリーゴーランドに
ふたりで乗ったあのとき
ふさがった右手のことばかり
気にしていたあなたは
左手でにぎる
わたしの右手をふいに忘れた


遠心力のそとがわ
こぼれて飛び散った
カ ....
目がさめると
遮光カーテンのすそから
光がななめにすべりこんでいた
朝が
きたのだろう


ダイニングの白はつめたく
まぶたはひとりでにふるえる
カップを2つならべ
コーヒーマシン ....
宵闇、
五線譜の電線 で
輪郭のぼやけた影だけの鳥たちが奏でるのは
誰かの
失くしてしまった、声
あるいは、足音
にも 似て
道しるべにするには あまりにも
不たしかな

風通しの ....
路上の車の窓ガラスを
ツバメの低空飛行が横切る
それを見ないふりをして
7月はやってくる。

その間にもわたしは
あなたのことを見ている

アジサイの花びらで
四つ葉を作ってよ。
 ....
気がつくと きみは
魚になってしまっていたので
ずっと
きみを知っていたのに
はじめて見たような気さえした


望遠鏡をのぞくと いつも
波がよせては砕け
飛び散る


セロハ ....
今から
向かいます。



彼方からの発信を受けて
待ちきれずに
窓枠から
片目をのぞかせる


目の中に飛び込んできたのは
方向音痴の雨粒だけだった


そういえば
 ....
顔に
魅かれました


あなたの顔。


あなたは
二つも 三つも
三つも 四つも

もしかすると
四つも 五つも
顔を持っている

そんなところに。



わた ....
透明な箱の
外側を壁づたいに歩く

出口はすぐに発見した

透明な箱の中には
どこまでも青いような空が
ところどころに
ふわふわと白いような雲を浮かべて
広がっている

透明な箱 ....
きみがプリンが好きだと知り
ボールと泡だて器を用意した
すると 卵をきらしていることに気づき
悩んだ末に おもてに出た

ぼくは 公園に向かい
砂場にすわりこんだ
誰かが忘れていったプリ ....
目の前に棒があったので
それにつかまりながら
ぐんぐんと高いところまでのぼっていったら
ぼくは 雲の上に立っていた
正確には 
雲の中といえるかもしれない


なにしろ 
上を見ても ....
もう どうにもならないと判り
前にも後ろにもすすめずに
つり橋の真ん中で たちどまっていた
ここまで来ただけでも いいんじゃない、と
きっと 誰もが口をそろえる
けれど そんなことはどうでも ....
アンテさんの望月 ゆきさんおすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
満水の夏- 望月 ゆ ...自由詩37*05-8-15
ビオトープ- 望月 ゆ ...自由詩37*05-7-24
バランス- 望月 ゆ ...自由詩17*05-7-9
空をみていた午後- 望月 ゆ ...自由詩49*05-6-8
ない- 望月 ゆ ...自由詩10*05-5-8
エレメント- 望月 ゆ ...自由詩6*05-5-7
ビー玉沿線- 望月 ゆ ...自由詩14*05-1-22
キャラメルの日- 望月 ゆ ...自由詩5*05-1-19
地球儀(Ⅱ)- 望月 ゆ ...自由詩3*05-1-11
地球儀- 望月 ゆ ...自由詩5*05-1-10
刹那い- 望月 ゆ ...自由詩1104-12-16
散る、カケラ- 望月 ゆ ...自由詩3*04-10-22
たたずむ、朝- 望月 ゆ ...自由詩204-10-4
地図夜- 望月 ゆ ...自由詩10*04-8-27
こときり- 望月 ゆ ...自由詩6*04-6-25
飛沫- 望月 ゆ ...自由詩18*04-6-16
風来坊- 望月 ゆ ...自由詩9*04-6-8
かお- 望月 ゆ ...自由詩2*04-6-3
入り口の鍵- 望月 ゆ ...自由詩2*04-5-8
プリンと砂と涙- 望月 ゆ ...自由詩3*04-4-15
雲ノ中デ_- 望月 ゆ ...自由詩5*04-4-13
降るコブタ- 望月 ゆ ...自由詩5*04-4-4

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