すべてのおすすめ
泣きそうになったこととか
そのおもいとか
もらったことばとか
なんだか忘れたくないいろいろなものが
あふれだしていくのがむしょうにさみしくて

消えてしまいそうな感動を
すこしでもあたし ....
ビーズをつないでたテグスが
ぷちん、と切れた

こう、だから好き
こう、だから嫌い
そんな風によのなかを
ふたつに分けることが出来なくて

ひとつぶひとつぶ拾い集めては
かなしくて
 ....
ヒロシマを忘れるな、と
私はうたわない

ナガサキを思い出せ、と
私はうたわない

アウシュビッツに吹いた風を
私はうたわない

東京のくらい空の波を
私はうたわない

私がう ....
 平均台の上を歩くみたいに、生きてる


 両の手を横にのばして、バランスをとる
 あせってはだめ
 はしるなんて、なおさら


 足もとばかり、見ている
 けど、前を向いたほうがキ ....
気温が下がると
外が気持ち良さそうに
ほどけているので
わたしはサンダルを履いて
恐る恐るドアを開ける

群青色の夕方
白いお月さま
ここはどこですか

自分のことを忘れ
感情を ....
コンクリートの丸いもようは、踏んじゃだめよ
って、
しあわせになれないから
って、
きみが言ったとき
さっき
二度ほど踏んでしまったぼくは
ちょっと泣きそうになって、あわてて
声をだし ....
夕暮れ時わたしは足元が見えなくなるまで歩いた
足元が見えなくなると笑いながら歌った
お腹が空いて寂しくなったので
知らないガチョウを食べた
すきまぬって
おまつりだ

すきまぬって
たいこたたこう
おまつりだ

ふえもふこう
さけものもう

すきまぬって
わらおう

おまつりだ
おまつりだ

すきまぬって
 ....
あなたの胸で
私の名前が
今にも
消えそうだったから

蛍光ペンで
名前の上に
きゅっと明るい朱を入れた

それも
いつかは消えるから
名前の回りをぐるぐると
ボールペンで囲ん ....
仕事から帰ると
ぼくの部屋からは、なにもかもなくなっていた

電話台の上に電話はなく
テレビ台の上にテレビはなく
洗濯機と冷蔵庫は
黒っぽい埃の四角形だけ残し
スチールのベッドだけはなぜ ....
神は時々、雲間から
小石をポンと投げ落とす
空を見上げる余裕ない
人に小石は当たるらしい

小石はお腹に入り込み
陣痛並みの鈍痛で
七転八倒苦しめる

小石は私の大切な
志に鎮座し ....
地球があと100kmのところで終わっている
と知っても
きみは歩いてゆくだろうか
靴ひものことなんて気にしてる場合ではない


見渡しても、海
はてしなく、海
そのかぎりの海の地球から ....
遠い場所のあなたが
しあわせでありますように

桜を見送って
鯉のぼりを見送って
雨を待つふりで
見上げて

私がここにいること
この場所にいることを

あなたは
ずっと覚えて ....
黒い球を打った

男の腕、背、腰に次々当たった
振り向きざま 小石を当てられる。
肩から背中にスルーして
黒い球は私には当たらない


投げた男は「お腹が痛い」と言う。
投げた黒い ....
並べれば並べるほど
からっぽになるので
ふたをしてまわった

飲みかけのグラスにふたをした
冷たい水は呼吸できなくて
苦しいよぅ助けて
って声あげるけれど
聞こえないふりをした

 ....
あまりにも空が明るいから わたしの目は赤くなって
あまりにも空が明るいから 目の中であなたがうずくまって目をふさいでいる
この私の目を通して 何をあなたは見ているのかわたしには分からないけど

 ....
おはよう
で、今日も誰かが溶けていく
それでも、空を見上げることを止められなくて
いつの間にか、あちこち穴だらけになっている


使い古しの気持ちを手紙に残して
あなたもすっかりと溶けて ....
笑いながら
人と別れて
生垣に吐いた
犬みたいに土を
被せようとしたけど
そのとき夜が落っこちてきて
雨が降っています
引力に引かれて。

同じ時間、地球の別のどこかでも
雨は降っているでしょう
僕には分かる筈も無いけれど
大地ならば手に取るように知る事が出来るでしょう

それは
乾 ....
もう子供じゃないから
無心にがんばるなんて
できない
ピアノも
何時間弾いたって
大して上手くならないことを
知ってしまったから
弾かない
誰かを
愛すれば愛するほど
虚しくなるか ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
覚えてる
迷ったときの指先のちょっとした仕草とか
暑い室内でむっと漂ってきた身体の匂いとか

正午、君がサイレンの口真似をすると
僕らは作業を中断して
いつも小さな昼食をとった

今日 ....
恋をすると毎日が楽しいだなんて嘘
充実するなんて嘘
人に優しくなれるなんて嘘
肌のツヤが良くなるなんて嘘
とにかく全部嘘
恋をすると
何もかもが色褪せて見える
世界はなんてつまらないんだ ....
今生存する事を疑る
皮膚など
無かったんじゃないか
歩行法は
四つ足であったんじゃないか

毛糸を使った治療法は
何を治しているのかワカラナイ
どれだけ汚物にまみれても
それに見 ....
この住宅地は
どこか変なんです
川っぷちにあって
どぶ臭いなんてことは問題じゃありません
臭いのならむしろ
どこからともなく漂う
昔の横須賀線の臭いの方が
ずっと気になります
日当たり ....
ワン!
と唐突に始まる詩
を数編書き
少女はそれから二度と詩を書こうとはしなかった
ターコイズ、ターコイズ、ターコイズ・マーチ
ターコイズ・マーチ
先生!山下君のターコイズ・マーチ ....
すこしだけ、遠くを考ることにして
足元の言葉など
深めの空へ向けて投げる
そこまで
届いた音を見届けてから
ぼくの窓からロケットを打ち上げる


高いところ
見渡せる、空が近い
た ....
いつからだろうマフラーがすっかり
魚だ
巻くと冷たい鱗がささり
しかも時々鋭い歯でかみつく
工場からの帰り
俺の手は油と煤だらけだが
首のあたりからは
腐った泥の臭いしかしない
明 ....
どこにでもある
暗く深い裂け目

ふと街を歩いているときに
入り込んでしまった細い路地
何回往復しても
出られない

ああ、裂け目だ

しゃがみこんで
目をつぶる
目をつぶって ....
連立する高層住宅の緑は孤独
メタリックな金魚は
雨の日に口を開けて上昇するんだ


施錠された鍵は傷ついている
何度も何度も何度も
屋上に取り付けられたばかりに
また傷ついている
無 ....
アンテさんの自由詩おすすめリスト(498)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きおく- 八月のさ ...自由詩1005-7-21
はいいろのそら- 八月のさ ...自由詩405-7-19
メロディ- umineko自由詩8*05-7-19
バランス- 望月 ゆ ...自由詩17*05-7-9
なくなる- チアーヌ自由詩505-6-21
空をみていた午後- 望月 ゆ ...自由詩49*05-6-8
知らないガチョウ- チアーヌ自由詩5*05-6-7
おまつり- こむ自由詩5*05-6-4
蛍光ペンでできること- umineko自由詩3*05-6-4
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尿管結石- イオン自由詩8*05-5-8
エレメント- 望月 ゆ ...自由詩6*05-5-7
帰り道- umineko自由詩5*05-4-28
応答- 山内緋呂 ...自由詩305-4-20
ふた- 385自由詩105-4-11
ミックス・ジュース- 捨持自由詩2*05-4-6
水溶性の、誰かの- 霜天自由詩2905-3-29
落下- チアーヌ自由詩705-3-17
あめ- たいにぃ ...自由詩3*05-3-5
生命の木- チアーヌ自由詩1005-3-4
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
サイレン- たもつ自由詩3605-2-16
恋をすると毎日が楽しいだなんて嘘- チアーヌ自由詩705-2-10
妻のジャストサイズのセーターは胸の膨らみを隠さない- 瓜田タカ ...自由詩605-2-3
長尾台住宅- 遊羽自由詩10*05-2-1
略歴- たもつ自由詩1005-1-31
ロケット- 霜天自由詩705-1-28
夜道- たもつ自由詩905-1-27
どこにでもある- チアーヌ自由詩405-1-26
屋上スタイル- 千月 話 ...自由詩13*05-1-23

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