すべてのおすすめ
穴ほど深くなくて
周りから見えないから
身を伏せて
息を潜めて
暗いからよく見えるね
もうすぐおしまい
嘘はどうでもいい
ずっと笑ってる
なぜ生まれてきたのかを
考えるために
人は生まれてきたと言う

そしてなぜ死ぬのかを
考えるために
人は生きるとも言う

だけど死なない方法を
考えるために
人は学ぶとも言う

 ....
話して 話しつづけて
話しても仕方の無いことを
病院の屋上から見えるもの
遊ぶ犬たちのことや
食べられてしまった飼い兎のこと
売薬の無駄遣いで喧嘩しても すぐにほぐれて
直らない足の痛痺れ ....
知らない駅の改札を出ると右に曲がった
四車線の道路があり
階段がいくつもの方向に分かれている
大きな歩道橋を渡った
焼肉屋からは
肉の焼ける匂いが流れ出ていた
これが鰻だったら
たぶん帰 ....
ああ、できれば
わたしだってもっと若いころに
もっと感性ギスギスしていたころに
こんな風に
詩作とか
おこなっていればなあ

学校にだって
通学路にだって
いきつけの本屋にだって ....
「そうか、今日も早出してたのか?」
「あぁ、働き方改革でな
 成果主義とか言いながら
 時間規制を設けることが矛盾しているよ」
「そうだよな、俺たち凡人に
 時間内に成果を出せと言っても
 ....
適当にへんじしてごめん
ちゃんときくのつらいから
一番上の層できいたの

うわっつらでほほ笑んでごめん
あなたは気付いてないね
心じゃ怒っているの
それはだしちゃいけないの

ほんと ....
がんばった今日も
がんばらなかった今日も
わたしの指からきえてゆく

あなたが泣いた時間も
あなたがついたためいきも
あなたの手からきえてゆく

こんな風になにものこらないとおもっても ....
キンタマが痒いのではない
キンタマ袋が痒いのだ
キンタマに罪はないのだよ

王子はそう言うと
シンデレラに
そっと
口づけしました
けんかした
言ってはいけない言葉をたくさん言った
殺してやろうとおもった
言葉で

あなたがでていくのを押しとどめて
出られないようにして
ぶつけて
ぶつけて 言葉を

傷つけてや ....
おとうさんとおかあさんはりこんした
わたしにそうだんもなくりこんした

けっこんするときも
わたしにそうだんしなかったから
りこんすることもそうだんしなかったんだろう

そうおもうことに ....
いいこととわるいことを知りたい
どっちもおなじだけ知りたい

いつもバランスが悪いから
かたむいてしかたない

あなたがなぜ泣くのか
あなたがなぜ笑うのか

いつもちゃんとわからない ....
ブレスレットなんてつくれないのに、
綺麗だからって理由でビーズを集めていた。
あのときのきもちが、まだ心のどこかに残っているせいで、
いろんな夢があきらめられないのだろう。

ニュースをつけ ....
今までに出会った人なんて
台所に落とした
砂糖の粒くらい数えきれない
ほど 多いはずだけど
きみのことは覚えてるし
二度と会いたくないくらい
好きだよ

どうしてか忘れられない味だ
 ....
窓をあけ
洗濯物をサッととりこむ

旧式の黒電話を
ガチャンと切る

髪の毛を
ポニーテイルにしてみたり
変な格好をしてみたり
古びたノートの上に
点々と
「なぁに? ....
西瓜の産地が
北上していく

夏が通り過ぎるのを
毎年スーパーで見かける

多分、今年最後の
西瓜を食べながら
高校野球の
決勝を見ていた

季節というのは
うまく出来ていて
 ....
知人の見舞いに桃を持っていったが
急に呼吸状態が悪くなったと
面会はできず
桃は連れ帰った

食卓に置いた木箱のふたを開けると
縦にみっつ並んで
桃たちは姉妹のようだ
血色よく尻を ....
どうせここには誰もいないし
すこしくらい良いだろうって
思いっきりチョークで書いた
清水、佐藤は高橋の彼氏だよ
世界中で僕だけが、テストで
ずるをしたやつを知っている
そんな気分で生きてい ....
見てご覧
卵みたいな月だよ

見てご覧
オバケみたいに真っ赤な月だね

ちゃんと 見て
あっ 見えなくなった
もう せっかく綺麗なのに

高校時代 母が迎えにきてくれる車の中で 
 ....
くたびれたTシャツみたいな月曜日が
このまま金曜日にも土曜日にもつながっていって
いつかダメになるのかな ごめん

みんないつもなんとなく不安でしょうがないのね
で、何をしたかったの? って ....
この度、代表取締役に
選任されましたタカシです
よろしくお願いします

ヒロシくんについては
好調であるアヤミさんと
お付き合いしているにも関らず
業績悪化が著しく
建て直しが急務とな ....
名字は歴史だ
長い歴史
遠い過去から
あなたを縛る

名前は違う
あなたの家族が
あなたに託した
最後の呪文

かおるさん

あなたを呼ぶ
タケヒコさんでも
ツヨシ君でも ....
市民は
大切な休日に
家族ぐるみでデモに出掛ける

正直な子供が
「デモなんて、暑いし疲れるしつまんないしイヤだよ
ディズニーシーに行こうよ」と言っても
「このままだと日本は戦争に巻き込 ....
とつぜんのスコール
つみのない車の天井をひどく打つスコール
悪いのは人間
じっさい痛いのも人間で
こういった音を聞いて黙っているのが人間
黙って、このままながれていけばいいのに
 ....
赤く透き通った
血の様なワインを飲んでいる

酔っているので
詩は
書いてはいけない

酔っているので
なおさら書きたい

自制心が効かない時ほど
熟成しないまま
今すぐ
投 ....
「でも、サルとかクマも二本足で歩くわよ
 はいこれ、揚げ出し豆腐と生ビールね」
「あのね、ママ
 常時二足歩行ができるのは
 人類と鳥類だけらしいよ」
「あぁ、鳥ね、そうよね」
「同じ二足 ....
双子だった祖母方のまたいとこはすこし胸が大きい
潤んだ神秘的な瞳は深くて
同い年なのに
大人に見える
意味深な暗号のように念仏がくりかえされるなか
むかし いっしょに あそんだはず ....
ガタゴトとはいわず
きゅうきゅうと鳴く電車
繊細な指先をもつサラリーマンとか
はこぶ電車
朝早くからごくろうさま

きのうハンカチを落とした女子高生が
あたらしい花柄のハンカチでやは ....
僕の頭を開けてごらん
中にも僕がいるでしょう
そいつはしかし偽物だ
さあもうひとつ開けてごらん
そこにも僕がいるでしょう
そいつもしかし本物じゃない
どいつもこいつも容れものなんだ
開け ....
赤いマジックで
なまえを書く
書いても書いても
なまえは「名前」にならない
それどころか
書くほどにぶれて
水面をおよぐ魚の尾になって
ぴしゃり
血をはねる
はねら ....
アンテさんの自由詩おすすめリスト(498)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
窪地- チアーヌ自由詩322-9-23
考える墓標- イオン自由詩1*22-7-2
話しつづけて- 大村 浩 ...自由詩14*20-4-5
知らない話- チアーヌ自由詩320-3-12
感性ギスギス、感性ズキズキ- 立見春香自由詩618-11-13
ひとりサマータイム- イオン自由詩1*18-6-23
おんなのきもち- 朧月自由詩215-10-12
きえないみち- 朧月自由詩215-10-8
キンタマ王子、かくのを止める- 花形新次自由詩215-10-7
闇汁- 朧月自由詩415-10-6
おとなになる- 朧月自由詩215-9-24
おんなじ- 朧月自由詩315-9-23
かなしみは白い手首- ユッカ自由詩415-9-9
ルッカ- ユッカ自由詩3*15-9-4
- オダカズ ...自由詩1*15-8-23
西瓜- ガト自由詩16*15-8-22
御見舞- 自由詩28*15-8-11
はじめての赤点- ユッカ自由詩715-8-10
月を追いかけていた- ユッカ自由詩615-8-4
ロング・バケイション- ユッカ自由詩5*15-7-20
代表取締役親友- イオン自由詩4*15-7-20
名前を呼ぶ- umineko自由詩6*15-7-19
私が市民になれない理由- 花形新次自由詩215-7-19
スコール- 自由詩8*15-7-13
赤い酒- Lucy自由詩15+*15-7-7
手羽先をつまむ指先- イオン自由詩2*15-7-4
血縁- 自由詩21*15-6-30
通勤電車- 自由詩8*15-6-28
マトリョーシカ- 花咲風太 ...自由詩615-6-25
あじのめだま- あおい満 ...自由詩915-6-18

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