世界はまるで
脱ぎ捨てられた下着のようだ
帰る場所も向かうべき場所もありやしない

ありとあらゆる暴力のすべてが過ぎ去ったあとの
見渡す限りの静謐の荒野を
美しい耳鳴りをBGMにしておれた ....
僕は弱くて
僕は怖がりで
僕は根暗だから
親友はいません
親友はいません
でも親友が欲しいです
殺されてもいいと
思えるような
そんな素敵な親友が
欲しいのです
その人のために
 ....
目を開けると、
お腹が空いていた。
だから躯に絡み付く、
べたべたした液体を舐めた。
ぬるい液体は、
生臭くておいしくなかったけれど、
それでも舐めた。
舐め尽く ....
{引用=





薄いスカーフのように
あなたの面影は
風にさらわれた
 私への叫びも残さずに


あんなにも抱きしめたかった
しなやかなシルエット 柔らかさ
 ....
ちちとことせいれいのみなにおいてあーめん

幼い頃は弁当箱を開くと呪文のようなあーめんが現れた
まざーが見下ろす屋根はちいさな囲いに睨みをきかせ
あーめん 指を組まされる

チチトコトセイ ....
いいえ私には決して見えませんでした
そして
残った物が現実なのです

徐々に沈んでいく
ボートで川へと
漕ぎ出した筈なのに
向こう岸が見えやしない

私が信じていた物の他にも
世の ....
まず鍵に砂糖をまぶします。銀色糖をまぶします。白色電球で九六一度(融点)まで熱しつけます。揚げます。並べます。あげます。食べましょう。合い鍵はなくなりました。合い言葉は残りました。食べましょう。  草の葉を噛みながら進んだ
 狡猾な蟐蛾の三日月の下
 浸潤する夜の裳裾とたわむれ
 潮風に臭気をさらして干乾びる
 蛇行する隘路の果てには
 屠られた白き幽愁
  
 高波に洗われるト ....
あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った

あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで

子供の頃によ ....
波にかき消され
あるく音も聞こえない
アヴェ・マリアもかき消され
カモメの白い羽音もかき消され
太陽をまっすぐに浴びて
誇らし気に弧をえがく

かすんでゆくまま波にかまれ
風船はつなが ....
そのみこなし、柔らかな幾何
そのあしあと、極短時間の化石

猫は固体でも液体でも気体でもなく
都会につきさす、猫の武装!

極彩色や鈍色
生き延びた影にただ延びた陰
絵画の ....
きっと、知らない町なんだと思う
不器用に建ち並ぶ、高層マンションに隠れている
ありふれた日常だとか、錆付いたマンホールの下から
伝わってくる、救いようのない虚しさだとか
見慣れた信号の色と形で ....
     1

漆黒の夜を裂いて、神楽の舞が、
寂びた神社の、仄暗い舞殿で、
しなやかな物腰を上げる。
右手は、鈴の艶やかな音色が、薫る。
あとを追う鳥のように、左手の扇子は、鈴と戯れる。 ....
 詩とはそもそも預言の性質を持っていると、
私は考えている。過去をさぐって、未来に役
立てるのが歴史とすれば、詩とはもっと漠然
としたものを、実証に基づかずに、さらに言
えば、無責任に ....
湖心から湖畔へと

一艘の無人の白いボートが

静々と漂つて来る

寄せくる波に身を委ねて

従順な驢馬のやうに

いつたい何を乗せるつもりなのだらう

あるいは誰を
 ....
最近フェレットとか飼いたいオレは
割りにマニアなムーミン好き

ハートつけたってかまわないぜ
ムーミン大好きかっこハートぜ

そんなオレ見て薄ら笑いマイハニー
今日の話題もお仕事&他人の ....
白月の珈琲冷まし冴ゆる夜 誰かがウソをついています。

誰かが給食費を強奪したのです。
ちょうど意味が言葉に強奪されるように、
ちょうど言葉が解釈に強奪されるように、
給食費という、
私の管理下にあるものを強奪した ....
ゆっくりと頬を伝って流れる涙

悲しみの雪の中を体中真っ白に染まるまで

一人で泣きながらあるいた

風が吹いてサラサラと粉雪が空に登っていく

僕の弱さを心を伝って捜した
 ....
{ルビ都会=まち}のなかで

電線に絡めとられた満月がわたしを見下ろす
おまえは自由なのだとでも言いたげに

「ほんとうのしがらみは見えないものなんだよ」
とつぶやいて

蛍光灯のした ....
それでも、朝、目を覚ましてみたら、やっぱり君が好きでした 終わりを告げる声は無く
始まりを告げる声も無い

泣くのは
人だけではないだろうに

それでも再び
巡りくると疑わず
アリクイが逆転サヨナラ満塁ホームランを打つ
そんな夢を見た
飛び起きて冬の早朝に町へと繰り出す
目覚めた僕は豚になった気分で震えていたのだ

廃れ逝く町で
々、ような毎日で
退屈な僕は小 ....
ほら
雪って、生きているのよ
空からここまで辿ってきた足跡が
真っ直ぐじゃない

一粒ずつみてごらん
そうしたら、ね
小さな顔がある
あ、いま 目線が合った
雪はそのむかし 薄紅 ....
大好きなのに・・・会えない
大切なのに・・・抱きしめられない

それがすごく哀しくて かなしくて

今すぐ会って抱きしめたいのに
その願いは叶わない

愛してる・・・だけどその言葉じゃ ....
疲れた顔したあなたの前に 
一杯のお茶を置く 

( そこにいてほしい 
( くつろいでほしい

長い間 
心に固く閉じていた 
{ルビ蓋=ふた}を開いて 
今までそっとしまっておい ....
俺がダライラマに会う日
澄み切った空の向こうから遠鳴りが聞こえる
ビリヤード状に突かれた宇宙天体から膿がこぼれた
それは細菌ではなく原子力だった
放射能のかなたに
あらゆる透過された事柄が
 ....
*風*

風がどっちから吹くのかなんて
知った事じゃないよ
知った事じゃないけど
どっちから吹くんだろうね


*花*

いいじゃないのさ異形の花で
それでも好きなんだもの

 ....
泣き出しそうな空から
冷たく凍ったみぞれが堕ちる
あなたの黒髪を容易く濡らして
あたしは重く垂れるその雫を飲み込んだ

体が冷たく冷えていたので
上手く手足も動かせない
代わりに ....
枝がしなって揺れ
扇状地になった
川が日本海に向かって走り
人が住み、田畑を耕し
町をつくった
神はこれを最上置賜地方と呼ばれた

オナンの裔はここに住んだ
漏らしたものが土にへばりつ ....
もも うさぎさんのおすすめリスト(1076)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハレルヤ- 大覚アキ ...自由詩406-12-22
パートナー- kei99自由詩206-12-22
「_肉喰。_」- PULL.自由詩13*06-12-22
空に堕ちていく- まどろむ ...自由詩9*06-12-22
アーメン- soft_machine自由詩13*06-12-22
believe- ねなぎ未詩・独白206-12-22
- 10010自由詩606-12-20
匍匐の夜- 月夜野自由詩20*06-12-19
あるところに- 水在らあ ...自由詩74+*06-12-19
すなはまにて- soft_machine自由詩11*06-12-18
猫のオルテ- 10010自由詩206-12-16
君に会いに行く- 青山スイ自由詩4806-12-11
蒼茫のとき—死の風景- 前田ふむ ...自由詩32*06-12-9
わたしは、アルファであり、オメガである- 杉菜 晃散文(批評 ...12*06-12-7
ボート- 杉菜 晃自由詩15*06-12-7
ムーミン好きなオレ- 知風自由詩306-12-7
- A-29俳句4*06-12-7
クラスメイツ・ブギ- ブルース ...自由詩6*06-12-6
雪だるまにさようなら- こめ自由詩1906-12-6
影踏み- lazy自由詩22*06-12-6
ベッドの右端- ________自由詩4*06-12-6
輪廻- LEO携帯写真+ ...26*06-12-6
アリクイは何処だ- 士狼(銀)自由詩6*06-12-6
はつ雪の、舞う- Rin K自由詩32*06-12-6
うさぎ- 心愛自由詩206-12-6
お茶の時間_- 服部 剛自由詩19*06-12-5
俺がダライラマに会う日- 構造自由詩606-12-5
風花雪月- 虹村 凌自由詩4*06-12-5
不感症- ロリータ ...自由詩106-12-4
オナンの裔- 構造自由詩306-12-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36