まるで横断歩道みたいにされたら
間違えて踏んじまうのも無理ないさ
いて、って声が聞こえなきゃ
あんただってすぐには分かりゃしないよ

鏡の中で色を合わせて
おんなじ姿をしてみるの ....
君を傷つけまいと必死になって
失踪してきたあの路

君を壊して僕は壊され




鋏は切るものではなくなった
最寄り駅にあるキヨスクでは
店員のおばちゃんが詩集を売っている
おばちゃんの書いた詩や
駅員の書いた詩や
ホームの柱に落書きされていた誰かの詩が
そこには載っている
地域住民の出した詩 ....
ある日
贈り物をしようと出掛けた
セーターを買いに行き
サイズを聞かれた
わたしは答えられない

靴屋に行き
やはりサイズを聞かれ
答えられない

ネクタイを買いに行って
好みの ....
人とは何故

既成概念の下、生きなければならないのだろうか
だから{ルビ他人=ひと}のせいにしちゃいけません。



図書館で勉強する私の隣に、
気づいたらあの人はいたのよ。

ロビーで休憩してたら
いつもあの人は隣で笑ってて

昔話に泣き ....
どんぐり先生は、生徒の半数、つまり23名を機関銃で打ち抜きました。

瞬間に、
画鋲でとめてある新春の文字に鮮やかな朱が映し出されました。
ある子は頭が飛んでいました。
ある子は悶えていまし ....
目の前に広がる全ては
受け入れなくてはならない

たとえどんなちっぽけな世界でも


僕はここが世界でしかないのだから
透明 への 憧れ
水辺にできた 澱みを含む水溜まり のように
すぐ側に それ はあるのに

透明 への 執着心
水辺に佇み その 色の無い色 に融けることを想う
色 を持ってしまった 私
 ....
雨が降っていたから

僕の靴が濡れていたから

間違って踏んじゃった
君の靴のカカトが
汚れてしまったんだ

後ろを俯いて歩く僕は
それが気になって気になって
死ぬほど気になっ ....
僕らはさみしい子供だから
間違いだらけの夜更けの中で
雨の音を聴いている

最近雨が好きになったのだと
君は言う

明日も雨が降ればいいねと
僕は言う

壊れたテレビを何度でも
 ....
その列車に乗る人は
とうに生きる意味など
なくしていた
意外にも混んでる車内
空いてる席が見当たらない

物静かな車内で
誰かがつぶやいた
『ハレルヤ』
おい 今誰が言ったんだ? ....
   1


 ・
   ・
  羽虫の亡骸が
 そらに・うかんでる


     ・
   ・

     親指と
    人差・指でつまむ・
   ....
鍵盤の音を確かめるように
ひとつずつボタンを外していく

育ちすぎた夕暮れが息苦しそうに
僕らの仕草に耳を傾けている

一秒がいつでも一秒ではないように
僕らもまた危ういバランスの中で奏 ....
嫁の腹が日に日に膨らんでゆく。
検診に行くたびに倍の生命力で大きくなってゆく。
嫁は四六時中続く気持ち悪さを懸命に我慢している。
風邪を引いてもなるべく薬を飲みたくないという。
嫌いなニンジン ....
ブーツの中の夜がゆっくりと足音をたて、落ちた
爪先の薬指があるべき方向を差し示し、
質量を伴って引き寄せられる 闇の中へ

あるべき姿を見失った自身の影は、
どのようなラインを描くべきなのか ....
「悲しい」と女が言うので
僕が代わりにに泣いてやった

「故郷へ帰りたい」と女が言うので
僕が一人で女の実家を訪ねてやった

「子供を産みたい」と女が言うので
僕が代わりに産んでやった
 ....
僕の頭のおかしい友達が
僕と手をつなぎたいって言い出した
その手は何かべったりした物を触った後のように
ぬめぬめしていて
僕はすごく嫌だったけど

僕は彼と手をつないだ
鼻歌 ....
{引用=手紙のかわりに
咲かせたバラが
空にとけてゆく
そんな奇跡みたいな
きょうという日に
影のような
おまえ
人のあきらめのような
おまえは
いつも
泉からみずをくんできて
 ....
マンホールの上でベーコンが焼ける暑い日

屋根瓦の上に産み落とされたあなたのアイデアは

半熟からウェルダンになって

天へと昇っていったのよ

ねぇちょっとおかしいと思わない

 ....
明 日 手 放 す 夜 空 に
日 々 を そ っ と 焼 く
手 を 伝 う と 失 く し
放 そ う と 思 う 望 み
す っ と 思 う 平 遠 の
夜 と 失 う 平 和 写  ....
ハロー、ハロー、聞こえますか?

ここは地球です

あなたの星から地球は見えますか?

いつかみたいにまだ青い星ですか?


ハロー、ハロー、聞こえますか?

ここは地球だと ....
お前の家はゆるやかな
川のほとりに建っていて
細い路地だけが道である
川はかすかに早春の泥の緑を湛えている

その路地をお前は確かに歩き
お前の大きな背中にはいつも日が差している

お ....
川面に浮かべた林檎を手にすくい
また沈めながら
「きれいだ」
「きれいだ」
それだけを呟いて
繰り返し林檎を見つめるあなたは
この月の光と照らし出された波を
どう眺める ....
風もなくて―
今日もぼくは、陽気にツバメをとばしていた
どたどたどた
兵隊さんがやってきた
パンパンパン
お祭りだ
わはは わはは と
人殺す
キャッキャッキャッ と
騒ぎ立て
カシャカシャカシャ と
撮影会
ボンボンボン と
魚が降 ....
プラットフォームのうえで
学生が夕焼けにさよならしてる
桜色の空の真ん中では
ぐるぐるトンビが廻ってる


ぼくは君がくれた
読みかけの詩集を閉じて
琵琶湖と比 ....
ちり、ちりり、と
細く凍える氷の心音を
耳元に押し当てながら私は
グラス越しの揺れる景色を
手繰るように眺めていた春でした

くわん、と
頭の、奥の
くわんと鳴るところが私の
大きな ....
夫に邪険な扱いをうけた。
いや別に殴られたり蹴られたりしたわけではないのだが、
妻に対してその態度はちょっとあれなんでは、という程度の邪険さ。
だからたいしたことではないのだが、
この間カウン ....
薄情なのは
どうやら僕も君も彼も彼女も
みんなそうなんでしょう。

無礼なのは
どうやら僕も君も彼も彼女も
みんなそうなんでしょう。

きっとみんなわかっちゃいないんです。

愛や ....
もも うさぎさんのおすすめリスト(1076)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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