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東の空が明けるころ
あなたはまだ
真綿の中で眠っている

朝の日のひとすじが
あなたの頬を
さくら色に染めて
はやく春がみたい
と言ったあなたよりも先に
春をみた
暮れかかる
陽の手は伸びて
居ならぶ雲を
染めあげる
夜の扉をひらくため
灯された
あかりのように

瞬き、
という行為の
間に間に見える
人と人を結ぶ
曖昧な影
「優しさ」 ....
夕暮れ間近に
降りだした雨は
氷のように
冷たくて
見る間にそれは
視線の先を
白く染め変えた

あなたのと
わたしのと
それぞれの窓から
同じ雪を見て
初雪だねって
文字を ....
哀しみのあなたに
なす術をもたない
わたしもまた
その非力さゆえ
自らの存在に
哀しみをおぼえる

星の瞬きの
ひとつひとつが
人の願いというならば
わたしのそれは
確かな理由を ....
終わりを告げる声は無く
始まりを告げる声も無い

泣くのは
人だけではないだろうに

それでも再び
巡りくると疑わず
銀色の穂波は
斜陽に映える芒の原
光と戯れ
丘の向こう側まで
続いている

風は止むことを知らない
運ばれる匂いは
ひとつの季節の終止符
あるいは序曲として
わたしに交わるけれど
 ....
丸みを帯びた光は
瞼を下ろすたび
その裏に
微かな影を描く

碧さを含んだ風が
誘いかけても
膝を抱えたままの両腕を
微動だにしないで


 閉じたままでは
 何も見えない
 ....
もも うさぎさんのLEOさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あした、春- LEO自由詩37*07-3-20
あかり- LEO自由詩31*07-1-17
初雪- LEO自由詩29*07-1-12
星のない夜に- LEO自由詩27*06-12-31
輪廻- LEO携帯写真+ ...26*06-12-6
口笛は何処へも届かない- LEO自由詩34*06-11-25
落日、溶けゆくもの- LEO自由詩17*06-5-22

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