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りりこ走る
水の上
足の爪とは思えない爪で水はじき

りりこ走る

「あすこのスモモを取ってきてね」

りりこ走る
野っぱら
足の裏とは思えない裏で草踏んで

りりこ、りりこ、 ....
具合はどう?
と問い掛けられても
よくわからないのだ
何か喉の奥につかえているようでもあり
ただ疲れているだけのようでもあり
それでいて急に、胸のあたりが苦しくなったりする

こうして
 ....
たまねぎを刻むと涙が出る
それにかこつけて
少し本気で泣いてみる
そうして
矢張りわたしは
要らない子かも知れないと思う
だけど午前の台所は
悲劇ごっこをするには明るすぎるし
誰かを想 ....
17歳の春を覚えている
高校二年の春休みの夜
死に気づいた

いつか死ぬんだ

そう思って
胸が締まって
吐きそうになった


生きたいと思った

僕の意識が
僕のカタチが ....
髪の香りが永遠ならば
    わたしはいつでも夜を待ちましょう。
ささやきの苦さがひとときならば
    わたしは今でも夜になりましょう。

ルルリリ メルリ
    いとおしいのは あな ....
ちらちら舞う舞う
ゆきのこそのこ
あすふく風の そよぐ黒髪

かえるまい
いや
かえろうか
真白な空の
冷たい熱の 鳴く結晶

あやす涙を
すくいとり
手紙にそえて
あすへ飛 ....
弟がつり革になって
ぶらさがってる
白い輪っかのところなどは
良いつくりだった
揺れるたびに僕はぎゅっと握り
引っ張られた弟は
それでも痛いとは言わなかった
昔からそういう子だっ ....
二年前のあした
あの日もたしか、雪が舞っていました
鳴り止まない鈴のように
ただ、こんなふうに

降りはじめに気づいたのが どちらだったか
あなたはいまでも
覚えているでしょ ....
レジに並ぶ
買いものかごには
陳列棚にいた
やせ衰えた犬が入っている
丸まることもできず
横倒しに細長い
耳を澄ませば微かな息遣いが聞こえ
たぶん生きているのだと思う
レジを抜 ....
冬の陽ざしがうれしくて
君は僕に笑いかける
あたたかな冬の光がまぶしくて
君は泣き顔をして横を向く


風が山茶花の花をゆらして
通り過ぎていった
その花に触れるのはおよし
君はそこ ....
焦りをおぼえた場所からは
やさしくきこえる
誘惑のつめ


口笛をなつかしむまでは
曲がり角などこわくはなかった


憂いにまみれた地平には
消せないほのおと
水夫のつばさ
 ....
雪の中で私は言葉を失う
ただ無垢の白だけが広がり
心の底から静寂となる

絶えず美しい音楽が
私の耳元にほのかに聞こえ
たゆまない白の乱舞の中で
軽やかな旋律だけを繰り返す

どこか ....
  ○
   。 
  。 ゜ 〇
ぶくぶくと発酵し、
白く泡立った発話の音が
プチン、パチンと弾ける刹那
手織の薔薇に包まれた沈黙の森へ
貴重な琥珀金を含んだ飛沫を散らす、
ランゲル ....
柔らかく 昏い光が
ひっそりと漏れだしたように

わずかに傾斜した平坦な地の
襞に、影

鉦がきこえて
列がゆく野は
さびしい海にむかって開けていった

或るひとつの手の
美しい ....
涙を混ぜる、という行為には
冬の夜は長すぎる

ひつじが百匹を超えたら ふいに湧き出す
僕って何だろう、みたいな問いかけに、いつも
たまたまこの星に生まれて
たまたまこの国に来 ....
職場にとても変わった人が入社してきた。
出張者の手配をする仕事。
ひたすらJRや飛行機の発券をする仕事。

そして彼女は
聞いてもないことをよく言ってくる。

「わたし、電車が大好きなん ....
澄み切った夜の
雪山の上を 峻坂を
流れていく ぼんやりと 光と

見上げた空に
張るような新雪の斜面を
僅かな反射が一瞬を煌き 銀色の月が白い地上を
流れていくのを見ていた とても広い ....
バイトを休み家でAngbandをしていたら
光熱費協会が来てインターホン越しに今月払わなければ電気とガスを止めると言うので
俺は詩人だというと
何か機械で調べだして
えーと馬野幹さんですね、な ....
ローグみたいなエロゲーないかな、と思う

つまりエロさをグラフィックに依存しない

てかほんとは愛しかエロくないのかもしれん

わからんけれど

結局表面的にどうあれ、

人間は精 ....
なあアンタ、
うちはもう
死ぬことに慣れてしもたんよ
昨日の朝も、昼も夜も
何回も何回も
死んでもうたわ

どういう感覚か
伝えるのはえらい
難しいけど

ふわ ....
パピヨン
七色の翅を震わせ
夢から夢へ
月の花園で白百合の露を吸い
ひらと空の彼方へ
星になる
夢の欠片を残して

パピヨン
私の夢に舞い降りて
花から花へ
星の野原でやさしい{ ....
離れまたたく
雨に近いもの
光を結び
ひとつ雨になる


まるい夜が
まるい夜をすぎてゆく
音は森の上に残り
枝を伝い 土を照らす


点かなくなった灯の下で
握 ....
輪の裏で
小人の群れを掴み
握り潰す
手の端から
零れる体液を頬に塗ると
始まりと終わりの境界を見ることのない
私たちが
夕日を捕らえ
夜に
引きずり込んでいく
えりくすま、え ....
こんな寒い日は
ひとりの部屋で
暖かくなった時のことを
想ってみます

私は緑あふれる
公園へと出向くでしょう
そして地面に落ちた
木の葉を探すのです

役目を終えていないのに
 ....
僕の本当の心は何処を向いているのだろう

自分を見失い自分に戸惑い続けている

新年をむかえ新たな一年の始まりだとゆうのに

僕の心は去年のままで新年をむかえていない

一 ....
一月ついたち

凛として
鈴の音が
聞こえてきそうな
夜でした

まっすぐのびるこの道も
ざわとも動かぬ杉の木立も
風の止んだ雪の原も
すべてに
群青いろの絵の具を
とかして撒 ....
 うららかな新春の陽
 罪深い右手をかざす
 神とは偉大なもの
 すべて必要なものは与えられてる
 新たな旅立ちの準備を整え
 道端の野草ひっそり見守る
 綱でくくられた生活
 生きてい ....
「明けましておめでとう 
今年もよろしく」

と キーボードに打ち込んだつもりが

「小鳥もよろしく」

と 打ち間違えてしまった。


何回やっても
小鳥、小鳥と、小 ....
ましろい表紙の中心に
産み落とされた
原石の塊
見えない核に宿る(詩)に結ばれ
六つの方角へと 
自らの背を伸ばそうとしている   

( 遠天の夜空に燃える太陽 
( あるいは明け方 ....
かいちゃんはくつしたが大嫌い
はかせても はかせても
脱いでしまう

そんなにくつした嫌かなあ
確かに裸足は気持ちいいけど
今は冬
君のあんよが真っ赤なのを
ママは見るにしのびないんだ ....
前田ふむふむさんの自由詩おすすめリスト(2022)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
りりこ走る- ふるる自由詩15*07-1-11
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はじめまして- 自由詩21*07-1-10
音のない部屋- 藍静自由詩21*07-1-10
小雪(こゆき)- こしごえ自由詩12*07-1-10
車内- たもつ自由詩1807-1-10
透ける- Rin.自由詩16*07-1-9
愛国- たもつ自由詩807-1-9
やわらかな虹- 石瀬琳々自由詩22*07-1-9
列島- 千波 一 ...自由詩13*07-1-9
雪の中で私は言葉を失う- 未有花自由詩16*07-1-9
スヴァスティカ_☆- atsuchan69自由詩7*07-1-9
平野- 「ま」の ...自由詩9*07-1-8
サークル- Rin K自由詩32*07-1-8
トーマス- ごまたれ自由詩69+*07-1-7
雪上の滑車- 結城 森 ...自由詩3*07-1-7
光熱費協会- 馬野ミキ自由詩1207-1-6
無料SEX情報発信基地- 馬野ミキ自由詩907-1-6
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パピヨン- 未有花自由詩13*07-1-6
ひとつ_すぎて- 木立 悟自由詩507-1-6
美しいミサイル- いとう自由詩3107-1-5
眠れる都市- 三条麗菜自由詩7*07-1-4
心の翼- DirectConnec ...自由詩6*07-1-4
月夜- LEO自由詩29*07-1-4
新春の陽- 山崎 風 ...自由詩1007-1-4
小鳥もよろしく- まほし自由詩22*07-1-3
「_反射熱_」_〜創刊に寄せて〜- 服部 剛自由詩16*07-1-3
かいちゃんとくつした- 未有花自由詩20*07-1-3

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