すべてのおすすめ
わたしのおばさんは
おばさんなんだけど独身だ
結婚してたことはないと思う
本人に聞いたことはないけど
おばさんちには山のように本がある
マンガも岩波文庫もラノベも
エロ小説も詩集も古典 ....
私のこどもは一月三日生まれである
陣痛が始まったのは大晦日だった
ともあれ毎年一月三日にはケーキを買いに行く
ついでに正月だから花びら餅も買う
正月三日にでかいホールケーキは
いろいろな ....
まあ読めるんよ
十代のころ滝沢馬琴とか読んだし
十返舎一九も上田秋成も読んだしな
だからまあ無理すりゃ書けなくもないんだな
幕末や明治の本も読んだしなあ
明治の本ってさ
むしろお江戸の ....
さみしいところに行きたかった
人がいなくて猫も犬もいなくて
できれば虫も飛んでこない
ああ12月だから虫はもうあんまりいないね
山の中の木陰に人影はないけど
命の匂いがみっちりするし
....
心のなかに
空っぽの部屋がある
空っぽにしてある
なにかなくしたわけではなくて
空っぽの部屋は空っぽだから
タンスもない本棚もない
ラグも敷いてないし椅子もない
ポスターもカレンダー ....
萩原朔太郎の自転車日記は自虐コメディで素敵だ。まあコケるの。萩原朔太郎だからコケても面白くて素敵。てか危ない。萩原朔太郎自転車日記によれば「余車上ニ呼ビテ曰ク。危シ、危シ、避ケヨ、避ケヨト」。ぶつかり ....
その星では、四季それぞれが地球暦二十年の長さを持つ。
1.祖母(夏のはじめの生まれ)
もう夏が終わるのだと父が言う。父は冬生まれでこれまで二季を過ごしている。祖父はといえば地球生まれなので ....
1 草
抜いても抜いても草がある。祖母が亡くなるまでは祖母が抜いていた。いまは私とこどもが抜く。春まだ浅いので、たくさん草があるといってもみな背が低い。ヒメオドリコソウ、クローバー、ムラサキツメ ....
蛇が布団の上で死んでいる。いつから死んでいたのか知らない。腐ってはいないが干からび始めている。とても大きな蝿が一匹ぶんぶんと飛んでいる。開け放しの窓から風が激しくて臭いを感じることができない。反故紙が ....
遠ざかる星々に追いつこうとして
ポケットの中の薄い板が
震えてうめく
きらめくきつね雨のまひる
広場を歩けば
宝石がふってくる
こどもたちは争って宝石を拾い
笑いさざめきながらそ ....
ヒロセマコトさんの佐々宝砂さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
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日付
わたしのおばさん【きょうのソネット】
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佐々宝砂
自由詩
4*
25-1-16
一月三日のバースデーケーキ【きょうのソネット】
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佐々宝砂
自由詩
2*
25-1-3
正字旧仮名文語体【きょうのソネット】
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佐々宝砂
自由詩
3
24-12-30
冬ざれ探し【きょうのソネット】
-
佐々宝砂
自由詩
3
24-12-13
空っぽの部屋【きょうのソネット】
-
佐々宝砂
自由詩
10
24-11-25
自転車に乗って
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
6
24-8-14
二十年の季節の物語
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
2
24-6-30
瞬篇3
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
5*
24-6-16
蛇
-
佐々宝砂
自由詩
10*
24-5-27
ポケットの中の薄い板
-
佐々宝砂
自由詩
7
24-5-7
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